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県庁職員おすすめ!この夏行きたい!高知県の“癒しの一人旅”観光スポット

四国地方の南東に位置する高知県。太平洋に面したダイナミックな海岸線や、清流・四万十川に代表される美しい自然が魅力のひとつですよね。そんな高知には、慌ただしい日常を離れて、心と体をリセットできる“癒し”のスポットもたくさんあります。

今回は、マインドフルネスにつながるような場所やアクティビティ、おすすめグルメなどを高知県観光振興スポーツ部観光政策課大坪まこさんにインタビュー。地元ならではの視点で教えていただいた、とっておきのおすすめスポットをご紹介します。
高知県観光振興スポーツ部 大坪まこさん

高知県観光振興スポーツ部観光政策課 大坪まこさん

仁淀ブルーが楽しめる代表的なスポット

--「仁淀ブルー」という言葉、最近よく耳にしますね。

大坪:はい、「仁淀ブルー」はネイチャーカメラマンの高橋宣之さんが名付けた言葉なんですよ。まるでリゾート地の海を思わせるような透明度で、エメラルドグリーンやターコイズブルーにも例えられる、本当に美しい青なんです。その神秘的な色合いが話題になって、広く知られるようになりました。

--仁淀ブルーが楽しめるスポットはありますか?

大坪:やはり一人旅におすすめの知られざる場所となると、私の一押しは「安居渓谷」です。水の青さも美しくて癒されるんですが、飛龍の滝までの道のりが、緑に囲まれていてすごくきれいですよ。川のせせらぎや鳥のさえずり、揺れる木の葉の音に癒されて、最後に滝にたどり着くことですごく心が浄化されたような気持ちになります。スマホでも、誰でもカメラマンさんが撮ったようなきれいな写真が撮れるんです。「これ(自分で)撮ったやつですか?」と聞かれることもあります。

近くに水遊びができる場所もありますし、渓谷の入口には「宝来荘」という宿泊施設もあるので、1泊してのんびり、じっくりと過ごすのもおすすめです。
安居渓谷

安居渓谷・砂防ダム

安居渓谷

安居渓谷・水晶淵

安居渓谷_飛龍の滝までの散策道

安居渓谷・飛龍の滝までの散策道

2つめは、一番有名な「にこ淵」です。以前は急な階段だけでしたが、勾配の緩やかな遊歩道やビュースポットが新設されて、体力に自信のない方も安心して仁淀ブルーの青さを楽しめます。とてもきれいなので平日でもたくさんの人が訪れます。昼前後は特に混み合うので、昼食を済ませてから訪れるなど、時間をずらすのがおすすめです。
にこ淵

にこ淵

3つめは「中津渓谷」ですが、ここもとてもきれいです。ゆっくり歩いて向かう途中の散策路が美しくて心癒されますよ。
中津渓谷
中津渓谷

中津渓谷

心をリセットするリトリート体験。まだまだある癒しのスポット

ーー他にも、マインドフルネスにつながるようなスポットがありますか?

大坪:芸西村に琴ヶ浜という海があります。放送中のNHKの連続テレビ小説「あんぱん」の作品にも出てくるスポットです。太平洋に面していて島がなく、水平線が広がっていて。遊泳禁止の海で人も少ないので静かに過ごせて、心地よい波音を聞きながらぼーっと海を眺めてもいいですし、散歩をしても心癒されること間違いなしです。
琴ヶ浜

琴ヶ浜

私も好きな場所で、具体的に何をするわけではないですが友達と2時間くらい過ごしたりします。ウッドデッキや砂浜にキャンピングチェアなどを持って行ってのんびり海を眺めているとあっという間に時間が経ってしまいますし、海岸線がずっと続いているので、夕日も本当にきれいですよ。

海岸線沿いには、両側を木々に囲まれた並木道もあって、ジョギングしている人もいます。ここを歩くのもいいですよ。
琴ヶ浜の並木道

琴ヶ浜の並木道

アクティビティのおすすめはサップ!きれいな川を堪能!

ーー今まではゆっくり過ごせるような体験だったと思うんですが、アクティビティで何かおすすめのものはありますか?

大坪:サップですね。おすすめの場所はやっぱり仁淀川。東西からも行きやすく、キャンプもできますよ。上流でも下流でもサップ体験はできますが、上流の水の透明度と美しさは高知県民でも癒しを感じるほど圧倒的ですね。下流でも川底が見えるぐらいの透明度はありますが、上流はレベルが違います。その中でのサップ体験は自然と一体となれる癒しの体験です。リフレッシュしながら、体幹も鍛えられますしね。
仁淀川でのSUP
川では他にクリアカヤックやボートなども楽しめます。最近はテントサウナもできて、水風呂代わりに川に入る瞬間は最高です。サップとテントサウナをセットで楽しむ“整う”体験ができる事業者さんもありますよ。
クリアカヤック

ゆったりめの体験をしたい方におすすめなのは、和紙すき体験

ーーゆったりしたアクティビティで、何かおすすめはありますか?

大坪:水質に優れた水で作られる「土佐和紙」の紙すき体験がおすすめです。「道の駅土佐和紙工芸村」では、季節の草花などを和紙に挟んでかわいいはがきを作ったり、色染めした和紙でオリジナルのうちわを作るなど、形に残る体験ができます。スタッフの方も優しく教えてくれるので、初心者の方でも安心です。
道の駅土佐和紙紙工芸村
土佐和紙紙工芸村 くらうど

土佐和紙工芸村 くらうど

ここでは、和紙すき体験だけではなく、目の前の仁淀川でサップ体験やカヌーをしたり、レンタサイクルで近くを散策などもできます。体験で作った和紙は乾かしてその日のうちに持ち帰れるので、乾燥を待つ間に他のアクティビティを楽しめるんですよ。1日中楽しめる場所です。 

美味しいものたくさん!中でも地元民がぜひ食べて欲しいおすすめグルメは?

大坪:グルメと言えば、高知のお刺身はいつも食べて幸せな気分になります。魚介類はもちろん新鮮なのですが、お店によっては、運が良ければ漁港から直送された超新鮮なお刺身「カツオのビリ」が味わえます。高知市内の居酒屋は、日によってある時とない時がありますけどね。

カツオに限らず、なんでも美味しいので、種類も気にせず食べています。ウツボも、唐揚げやたたきで食べると絶品です。
ウツボの唐揚げ

ウツボの唐揚げ

カツオのたたきと刺身

カツオのたたきと刺身

休みの日にどこか美味しいもの食べに行くなら、中土佐町ですかね。この町の久礼大正町市場ではその日水揚げされた新鮮なカツオが食べられますが、新鮮さや大きさが市内とはちょっと違うように感じます。わら焼きタタキ体験を行っている店舗もあって、自分で焼いたカツオのタタキを食べることもできます。タタキは冷たいイメージがあると思いますが、体験では温かいたたきが食べられるんです。高知県民の中には、温かいタタキこそ一番美味しいと言う方もいらっしゃるほどです。
中土佐町・久礼大正町市場

中土佐町・久礼大正町市場

中土佐町

中土佐町

カツオのたたきだけじゃない!高知が誇る絶品グルメ

--高知といえば「カツオのたたき」が有名ですが、他におすすめのグルメを教えてください。

大坪:他には、「土佐巻き」とかですね。巻き寿司で、中身はカツオのたたきと大葉が入っていてすごく美味しいです。ウツボの唐揚げと川海老の唐揚げと並ぶ、3大巨頭とも言えるおいしさ。多くの居酒屋で提供されているので、見かけたらぜひ食べてもらいたいですね。
土佐巻き

土佐巻き

個人的におすすめのグルメは、ちりめん丼です。ゆず生産量日本一の高知県ならではの、ゆず果汁100%の「ゆのす」を少しかけて食べます。高知ではゆず酢を「ゆのす」と言います。ふわふわのちりめんに、ゆのすのまろやかな酸味がよく合ってすごく好きなんですよ。高知らしさも感じられると思います。私は恋しくなって、安芸市まで食べに行きます。安芸市もそんなに遠くないので、ドライブ感覚で行けますよ。私はふわふわちりめんの上にかき揚げがのったものをよく注文します。
ちりめん丼

ちりめん丼

ちりめん丼

ちりめん丼のかき揚げのせ

高知県須崎市発祥の「鍋焼きラーメン」もおすすめですね。醬油ベースのスープにニラやちくわ、鶏肉、生卵が熱々の鍋に入れられた須崎市民のソウルフードです。高知市内でも食べられるお店が増えてきています。私は須崎市まで食べに行くんですが、お店ごとに少しずつ特徴があり、それぞれにファンがいると思います。いつもほっこりした気持ちにさせてくれるラーメンです。
鍋焼きラーメン

鍋焼きラーメン

女性の1人旅にもおすすめ3選

ーー女性が1人旅で訪れるとしたら、どこかいい場所はありますか?

大坪:建築家の隈研吾さんが設計した「雲の上の図書館(梼原町立図書館)」はとても癒されます。靴を脱いで入館するため、木の床の温かみも感じられます。大きなソファがあり読書スペースも充実しているので、1日中のんびり本を読むことができます。

高知市内からは少し離れていますが、施設を紹介した方々からも好評で「すごくよかった、こういうところでずっと本を読みたい」というお声を多くいただいています。癒しの空間で、ファンになる人も多いですね。
雲の上の図書館(梼原町立図書館)

雲の上の図書館(梼原町立図書館)

あとは、2年前にNHKの連続テレビ小説「らんまん」にも登場した「高知県立牧野植物園」ですね。四季折々の姿を見せてくれて、みなさんが知っているような植物園とは全然違うと思います。

牧野博士の植物図やギャラリーのほかレストランもあり、食事も楽しめる施設になっていますよ。
高知県立牧野植物園

高知県立牧野植物園

高知市内で定期的に開催される日曜市もおすすめです。旬の新鮮な食材が手に入るうれしさはもちろん、地元の方との交流も楽しめるので、元気がもらえますよ。地元のおばちゃんたちの笑顔に癒されますね。

お店によっては購入したものを郵送できるので、つい買いすぎてしまっても安心です。食べ歩きをしながらお店を見て回るのも、きっと楽しいと思いますよ。
日曜市

日曜市

自然と人に癒される、心ほどける高知旅へ

今回は、地元の方ならではの視点で、おすすめスポットやグルメをたくさんご紹介いただきました。高知には、自然の中で心と体をゆるめる“リトリート”のようなひとときを過ごせる場所がまだまだたくさんあります。慌ただしい日常から少し離れて、自分のための時間を大切にしてみませんか?ぜひこの夏、自分だけの“癒しの旅”を探しに、高知を訪れてみてください。

ご紹介した施設やグルメはこちら

安居渓谷(やすいけいこく)
高知県の名勝である安居渓谷は、「仁淀ブルー」と称される透き通った青い水が美しい渓谷です。

にこ淵(にこぶち)
仁淀ブルーの名付け親である写真家・高橋宣之氏に、この青こそが仁淀ブルーと言わしめた秘境の絶景。水神の化身が棲むという伝説が残り、地元の方々に大切に守られてきた神聖な滝壺。日光が差し込む角度により色合いが変化し、時間を問わず様々な仁淀ブルーを楽しめるスポット。

中津渓谷(なかつけいこく)
県立自然公園にも指定されている景勝地。入口から石柱まで約2.3kmに遊歩道が整備され、渓谷を間近に見ながら散策が楽しめます。

琴ヶ浜(ことがはま)
老黒松の茂る約4kmの砂浜。月の名所でもあります。

仁淀川(によどがわ)
高知県のほぼ中心を流れ、西日本最高峰の石鎚山に源を発し、124kmに渡って土佐湾に流れ着く四国3大河川の一つ。仁淀川流域には、「仁淀ブルー」を体感できるスポットがたくさんあります。

道の駅 土佐和紙工芸村 くらうど
宿泊施設もある大きな道の駅。豊かな自然の静けさのなか、カヌーや紙漉き、機織りなど様々な体験をすることができます。
所在地:吾川郡いの町鹿敷1226

久礼大正町市場(くれたいしょうまちいちば)
高知県でもカツオの水揚げが多い町として有名な「カツオの町」中土佐町。どこか懐かしい漁師町の雰囲気を感じる市場です。
所在地:高岡郡中土佐町久礼大正町

梼原町立図書館【雲の上の図書館】(ゆすはらちょうりつとしょかん)
2018年度に開館。館内には梼原産の木材を贅沢に使用しています。施設内には、ボルダリングができるスペースや、カフェもありさまざまな楽しみ方ができます。
所在地:梼原町梼原1212-2

高知県立牧野植物園(こうちけんりつまきのしょくぶつえん)
高知県が生んだ植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、1958年に高知市五台山に開園。約8ヘクタールの広大な園内では、四季折々約3,000種類以上の植物が楽しめます。
所在地:高知市五台山4200-6

日曜市(土佐の街路市)
江戸時代から300年続く街路市。高知城へと続く追手筋に約300の店が並びます。
所在地:高知市追手筋

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