お笑いコンビ「アルコ&ピース」のボケ担当として活躍し、多数のバラエティ番組に出演されている平子祐希さん。相方・酒井健太さんとの絶妙な掛け合いや、持ち前の演技力の高さ、独特の世界観が多くのファンを魅了し、確固たる支持を集めています。そんな平子さんに、心地よく幸せな人生を歩むための哲学を説いていただく新企画『アルピー平子のロマンチック哲学』がスタートいたします!
第1回目となる今回のテーマは、「平子流・パートナーとの愛の深め方」。平子さんといえば、お笑い芸人の中でも指折りの愛妻家として知られる一人。下積み時代から18年連れ添ってきた妻・真由美さんとの関係は、なんと付き合いたての高校生カップルのような熱量を維持しているというので驚きです。
奥さんへの深い愛情は、どのようにして育まれているのでしょうか?今すぐにでも取り入れられるパートナーの愛し方のアレコレを、平子さんに聞いてみました!
平子祐希:
1978年12月4日、福島県いわき市出身。お笑いコンビ「アルコ&ピース」のボケ担当。2012年「THE MANZAI」で3位入賞を飾り、バラエティ番組やラジオMC、俳優業でも活躍。相方は酒井健太さん。類稀なる愛妻家としても知られており、2020年には妻・真由美さんへの愛や結婚観を綴った自身初の著書『今日も嫁を口説こうか』(扶桑社)を出版している。
結婚とは、相手の家族ごと愛し大切にすること
結婚生活で大切にしていることはいろいろあるのですが、その一つに「相手の家族も自分の家族だと考え、大切にする」というのがあります。数年前に新居を買ったんですが、そこは奥さんの実家から徒歩30秒くらいの場所。僕の職場であるテレビ局からは少し離れているんですが、なるべく両親の近くに住めたらという奥さんの願いを聞いて、迷わずそこを選びました。
少し古風な考え方かもしれないけれど、僕が思うに「結婚」とは、家族単位で結び合うものなんですよ。というのも、相手の両親や親族と何か歪みが生じたら、それが家庭にもたらす影響ってかなり甚大だから。相手の大切な家族を、自分の家族のように愛することができなければ、気持ちの掛け違いが起きやすくなる。逆を言えば、外堀の充実が天守閣の繁栄につながる、というわけです(笑)。
夫も妻も、その親御さんにとっては命にも代え難い大切な宝物。「将来この子が大きくなったら、どんな人と結ばれるんだろうか。幸せな人生を歩んでほしい」お互いの両親との距離を縮めることで、そんな切実な想いに触れやすくなるし、相手を大切にしなければという自覚も芽生える。僕自身が親になったことで、お互いの家族を大切にしたい気持ちがより一層強くなったような気がします。
サプライズの極意は、デート中の何気ない仕草を見逃さないこと
僕ら夫婦は、休みによくふたりで出かけています。目的なく街中を出歩くとか、デパートをぶらつくとか、そんなプレーンなデートを普段から楽しんでいるんです。
何気ないデートの瞬間には、奥さんを喜ばせるヒントがたくさん詰まっています。例えばショッピング。趣味も性格も正反対な僕らですが、ショッピングは奥さんの好きなものを勉強して、一緒に好きになっていける絶好のチャンスだと思うんですよね。
ショッピング中に注目すべきは、商品を手に取る奥さんの所作。商品を手にして棚に戻すときの仕草に、女性の深層心理が表れています。具体的には、パッとすぐに棚に戻すのではなく、値段を見て、少し肩がピクッと動いて、ゆっくりそ〜っと両手で棚に戻す。この仕草が繰り出されたら、「今度の記念日にこれをプレゼントしよう」って脳裏に刻み込みます。
例えばそれが定番品だったらいいけれど、限定カラーなどであれば要注意。記念日までに店頭からなくなっている可能性もあるので、事前に調達しておくとか、取り置きしておくなどして確保します。せっかく贈るなら、とことん喜ばせたいじゃないですか。「なんでこれが欲しいってわかったの?!」という相手の言葉は、自分にとっても最上級の喜びになりますしね。
気の利いた愛の言葉より、小学生でも言える「大好き」のほうが効果絶大
「愛情表現が大事とは言うものの、今さら妻に気の利いた言葉なんて……」という男性の声をよく聞きますが、僕からしてみれば気負いする必要なんてまったくない。『今日も嫁を口説こうか』にも書いたのですが、愛を伝えるのに大人びた言葉はいらないんです。むしろ大人びた綺麗な言葉を使おうとすると、その裏にある打算的な考えが透けて見えてしまう。ニュアンスとしては「抑えきれず漏れ出てしまった」くらいの、単純で簡単な言葉のほうが女性には響くと思うんですよね。
ホテルのスイートルームにバラの花びらを敷き詰めたりとか、シャンパンの入ったグラスに指輪を入れてみたりとか、そういう凝ったシチュエーションも必要ない。「大好き」「君が大切なんだよ」なんていう、恋愛の教科書の1ページ目に載っているような言葉を、いかに普段から多用できるか。映画の主人公のようにって思いがちですけど、実際は小学2年生レベルのコミュニケーションで十分、いやむしろそれが正解なのかなって。
なんてことないときに、自然と漏れ出る言葉の信ぴょう性って、とても大きいんですよ。言葉って無料で使えるツールだし、使い方次第で奥さんの笑顔を引き出すことができるんです。使わないなんて、すごくもったいないって思いません?
取材・執筆/神田佳恵