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【東京・大手町】 若手が担う日本酒を嗜むイベント「若手の夜明け 2026 TOKYO」

日本酒との新たな出会いを愉しむイベント「若手の夜明け2026」

9月30日に、大手町仲通りで始まったイベント「若手の夜明け2026」。
全国の若手醸造家が一堂に会する日本酒のイベントで、2007年から、今回で19回目を数えます。
後継者不足による廃業など、壁も多い日本酒業界。

日本酒との出会いを楽しんでもらいながら、若手の力で業界の未来を切り拓こうと、50以上の蔵が集結しました。

ウェルチル編集部がこのイベントをいち早く体験!初めて出会う日本酒を堪能し、酒蔵の方々からお伺いした興味深いお話をご紹介します。
若手の夜明け 2026 TOKYO

初日はあいにくの雨も、大勢が酒を楽しむ

イベントの楽しみ方

様々な酒蔵から持ち込まれた日本酒を試飲できるイベント。
事前にウェブで試飲チケットを購入して受付で受け取り、気になるブースへ足を運びます。試飲チケットは当日現地で購入も可能なので、ふらっと気軽に参加することができます。

お酒ごとに設定された枚数分のシールを渡すと、試飲ができる仕組みです。
若手の夜明け 2026 TOKYO

160年以上続く蔵に、新しい風を吹き込み、文化を醸す「葵酒造(新潟)」

新潟・長岡から出店している「葵酒造」。
葵酒造の始まりは江戸時代と伝えられ、160年以上の歴史を誇る蔵。煉瓦造りの酒蔵は大正時代につくられたもので、国の登録有形文化財に指定されているそうです。

長岡を意味する「長陵」を主要銘柄に持ち、地域に寄り添った酒を醸してきたこれまでの蔵の歴史を、2024年に若く活気あるチーム新しく受け継ぎ、古きを知る新しい酒蔵を目指しています。
葵酒造株式会社の代表、青木里沙さんはもともと、金融業界で企業の資金調達をしていたところから、
「大好きな日本酒のことを24時間考えたいと思って」、新しい世界に飛び込んだそう。
少しお話をお伺いしました。
葵酒造 代表 青木さん

葵酒造株式会社 青木里沙 代表

ーーどのような思いで日本酒の世界に飛び込んだのですか?
世界では、ワインは飲むけど、日本酒は飲まない、知らないという方はいっぱい居ます。新参者としてマーケットを広げたいので、そういう方に飲んでいただけるような日本酒を造りたいと思ってこの世界に入りました。

ーー実際に日本酒づくりに携わってみた感想を教えてください
大変なことは多分色々ありますが、それを超える楽しさがあります。 1人じゃなくてみんなでやっているので、必ず乗り越えられるなと思ってやっています。

ーー「若手の夜明け」に参加されてみた感想は?
全国からいろんなお酒が集まっているので、ぜひ新しい味を見つけていただきたいです。うちのお酒もまだまだ全国に届いているわけではないので、ぜひ試してみていただけたら嬉しいですね。
「メゾンアオイ」

「メゾンアオイ」

蔵を代表する酒の1つ「メゾンアオイ」は、もともと強い甘みに、クエン酸による酸味が加わり、両方の味がしっかり届く仕上がり。

確かに、甘いのにさわやか、しっかり味がするちょっと不思議な感覚が口の中に広がります。
「葵酒造」のブース。スタッフと直接話せるのもイベントの魅力

「葵酒造」のブース。スタッフと直接話せるのもイベントの魅力

男鹿の風土を醸す「稲とアガベ(秋田)」

2021年、秋田県男鹿市の旧駅舎に造られた「稲とアガベ」は“クラフトサケ"の醸造所です。
クラフトサケとは、日本酒の技術をベースに、ホップやブドウ、りんごといった原料を一緒に発酵させる、新しい酒だそう。
伝統への敬意を払いながら、同時に自由な酒造りを志すチーム。
お酒の新しい可能性を切り拓き、男鹿エリアを盛り上げるため様々な取り組みを自社で行なっている珍しい醸造所です。
例えば、男鹿エリアは秋田駅からのアクセスの発達とともに、民宿やホテルがなくなってしまっており「時間を気にせず男鹿を満喫してほしい」という想いから、2軒の宿泊施設をオープン。他にも飲食店を運営するなど、街づくりへの取り組みも展開しています。
接客する岡住代表

左:接客する岡住代表

稲とアガベ株式会社 岡住 修兵代表にお話をお伺いしました。

ーー「若手の夜明け」に参加されてみた感想は?
もともと日本酒ファンの方が集まるイベントも多いですが、『初めまして』の機会が多いイベントなところが、すごくありがたいなといつも思っています。
ーー蔵の取り組みについて教えてください。

街づくりも、4年半で10拠点作ってきました。毎日全力で突っ走って、酒も全力で作り、全力で飲んでもらうことを考えています。

お酒は、飲んだらその場所に行きたくなる特殊能力を持っています。稲とアガベのお酒を飲んでいただいて、男鹿に来ていただく。そしてその方たちが全力で楽しめるようなアイデアを形にしていく。そんな良い循環がまわっている様が、また背中を押してくれています。
試飲させていただいたのはクラフトサケの「花風」。
米と麹とホップを一緒に発酵させた、クラフトビールと日本酒を融合させたような酒。ホッピー内のライチやマスカットのような風味が特徴です。

日本酒の中に、確かにライチのような甘酸っぱい香り。一瞬「ビール?」と感じるのが面白い感覚で、これはホップの影響だそう。
ラベルも印象的な「花風」

ラベルも印象的な「花風」

 蔵元たちから東京の日本酒を愛するひとへ バトンをつなぐ

兵庫県三木市で刈り取って間もないという稲が飾られている

兵庫県三木市で刈り取って間もないという稲が飾られている

2007年の立ち上がり当初は、蔵元たちが本業で忙しい中、手弁当で開催していた「若手の夜明け」。イベント運営を引き継ぎ、昨年は来場者を1万人までに引き上げたcamo株式会社 カワナ アキ代表にお話をお伺いしました。
運営を担うcamo株式会社 カワナ アキ代表

camo株式会社 カワナ アキ代表



ーー若手の夜明けは蔵元にとってどんなイベントでしょうか?
9月末、10月の上旬というのはこれから酒づくりが始まるというタイミングです。若手の蔵にとって、このイベントは年間の総決算のようなものです。

蔵元たちからバトンを受け取った、私にとっても大変思い入れのあるイベントです。酒蔵の方々とゆっくりたくさん喋れる機会はなかなかないと思います。若手に限っているという意味では、これから30年 40年と、彼らが自分の蔵を背負っていくことになるので、ぜひ応援してもらいたいなと思っています。
酒も美味しかったけど、人柄がめっちゃ良かったとか、蔵を好きになるきっかけにこのイベントがなればいいなと思っています。
是非全部回ってお気に入りのお酒に出会っていただきたいです。
若手の夜明け 2026 TOKYO
若手の夜明け 2026 TOKYO

9.30[水]–10.2[金] 17:00〜21:00
10.3[土]–10.4[日] 12:00〜18:00  の計5日間
東京都千代田区
大手町仲通り・内神田仲通り広場で開催。

詳しくはホームページをご覧ください。