仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや、悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…
そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町1クセの強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
『私は現在、音響スタッフの研修生として働いています。もうすぐ一年経とうとしていますが、独り立ちできる気が全然しません。音響の専門教育も受けておらず、知識ゼロのまま研修に入ったので、自信がなくて不安です。この仕事を続けるか、それとも別の仕事に転職すべきか迷っています。カマたくさんならどうしますか?』
(30代女性・会社員)
ーー独り立ち…なかなか難しいですよね。
まだ一年でしょ? それで独り立ちできないって不安になるのもおこがましい話じゃない?それこそ、専門知識ゼロで始めたんだったら、最初から完璧にできるわけないじゃない。確かに時間は重ねてるかもだけど、早く独り立ちできるように頑張ればいいんじゃないの。
ーー私この仕事向いてないのかな…って思っちゃう気持ちもわかるような。
いやいや、こういうのは結局向き不向きの話じゃないのよ。
「この仕事は私には向いてないかも」とか言い出すと、どこ行っても同じことになるの。問題は仕事じゃなくて、自分自身の取り組み方にあるんだって。
ーー取り組み方の問題…ってことですか?
そうよ。自分で選んだ仕事なのに、「向いてないかも」って悩むから、自信が持てないだけ。みんな最初は分からないのよ。
大事なのは自分が今どう動くかだし、それ以上に大事なことがあるとしたら、誰と一緒に仕事するかくらいじゃない。それ以外の理由で悩むのって、時間の無駄だし、大抵自分に問題がある時よ。
ーーなるほど。そうしたら、今は転職というよりかは、続けて頑張った方がいいんでしょうか?
まあ、相談者さんがどの程度辛いのかは私にはわからないけど…もう少し、今の場所でできることに向き合ったほうがいいと思うかな。今の悩みは仕事にちゃんと向き合えていないから出てくるものよ。
例えば、今の状態で辞めて別の仕事を探したとしても、同じ悩みを持つだけ。どうしてもやりたい仕事があるなら別だけど。そうじゃないなら、まず目の前の環境で何ができるかを考える方が優先じゃない?それでやり切ってダメだったら辞めたらいいよ。
ーーなるほど…確かに、環境じゃなくて自分の問題の時ってありますよね。今は辛抱の時ってことですかね。
うんうん。自分の取り組み方次第で、どんな仕事も面白くなる。逆に言えば、何もせずに環境のせいにしてたら、ずっと同じことで悩むことになるよ。
「あれもこれもできない」っていう視点を変えて、「今の自分に何ができるか」っていう方にシフトした方がよっぽど有意義な時間だと思うよ。一から仕事探すのも結構大変だしね。
ーー新しいことを始めるというのも、結構労力が必要ですからね。視点を変えるという考え方は仕事だけでなく、色々なことに言えると思います。今週も、ウェルビーイングなアドバイスをありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
仕事が向いてるかどうかで悩む人って多いけど、大抵は自分に問題があったりするものよ。そこに向き合うのも仕事の意義の一つと思って、「今の自分に何ができるか?」という視点で物事を考えてみるといいわ。今逃げたら他の仕事でも同じことで悩むことになる。できることを積み重ねていくうちに、自然と自信も生まれてくるものだから、もう少し頑張ってみたら?
「歌舞伎町一クセの強いゲイバー店員」カマたくが皆さまのお悩みに答えます!
カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。
取材・執筆/和田愛理