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頑固な祖母に補聴器を付けてほしい。良い説得方法を教えてください!【第18回:カマたくのお悩み解決サロン 開き直ばウェルビーイング!】

仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…

そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員カマたくさんが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
「今回ご相談させていただきたいのは祖母についてです。祖母は耳が遠く、至近距離で大声で喋っても聞き返され、理解しているのかいないのか全くわかりません。しかも聞こえていないため、突然会話に入ってこられ、ストレスが溜まってしまいます。そんな状態なのに、絶対に補聴器を付けたがりません。どうしたら祖母に補聴器を付けてもらえるでしょうか。」
(20代女性・会社員)
ーー前回の認知症介護のお悩み相談から、介護系のお悩みが増えてきていますね。これはどう思われますか?

うわ、うちも全く同じだった。プライドなのか何なのか分からないけど、嫌がって。どうやら頭が痛くなったりするらしいです。うちの祖母は認知症にもなっていたし、結局、私は諦めちゃったな。

ーー相談者さんのようにやっぱり実生活でも支障がありましたか?

もうテレビの音がすごい大きかったんだよね。隣がいない一軒家だったら、別にどれだけ音が大きかろうと大丈夫だったけど、マンションや集合住宅とかだと、近隣の家にも迷惑になっちゃうでしょ。そういうのも含めて、やっぱり自宅で暮らすのは難しいみたいな感じの結論になったんだよね。

でも施設に入るにしてもやっぱりお金はかかるから、まずはケアマネさんに相談して、色々と早めに検討した方が良いかもね。

ーーそういうご事情もあったのですね。自宅で暮らすとしたらこの補聴器問題をどうしたらいいのでしょう…?

施設が難しいのであれば、もうケアマネさんとかにお願いするかな。補聴器をつけてもらいたくて、って相談したら、やっぱりプロだから私たちより絶対うまいこと説得してくれる。

最初はうちの祖母も、施設に行くのも嫌がってて、だましだましデイケアの流れのまま、施設に入所したのよね。嫌だ嫌だ、って言っていたんだけど施設内での写真を見る限り、家よりよっぽど楽しそうにしてて。やっぱりプロってすごいなってその時思ったんだよね。だから色々任せちゃった方がいいかもしれない。

ーーなるほど。やっぱり、説得ひとつとってもプロの方は経験値が違いますもんね。

あとはね、家族に言われると「そんなの付けない!」って言うけど、意外とケアマネさんとか施設の方が言ったら、「その道のプロがそう言うならつけてみようかな」ってなる人もいるし。家族だと「年寄りだと思って馬鹿にして!」ってなるけど第三者から言われると納得できることってあるんだよね。

自分で何とかしようっていうのはやっぱり限界があるからね。任せる勇気も大切。無理なものは無理だから。だって、例えば家族ががんになったら、自分で治療しようってならないでしょう。認知症も病気だから、それと一緒。

ーー確かにその通りですよね。

テレビの音量含め、家族の介護のために自分の生活を無下にする理由は無いのよ。病気に合わせて、自分がボロボロになることない。もっと自己中にいきましょう。

ーーまずは、自分の生活のためにという軸で物事を考えることは全然悪じゃないですよね。むしろウェルビーイングに大切な考え方だと思います。今週もありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
おばあさまにも本人にしか分からない理由やプライドがあるし、家族だからこそ「バカにして!」って聞き入れられないことって多いかも。こういう時は、ためらわずにプロに頼るべきよ!自分たちより絶対うまく説得してくれるから。小さなことも、積み重なって一緒に生活するのが難しくこともある。うまくプロを頼りつつ、自分の生活も大切にしていきましょう。

「歌舞伎町一クセの強いゲイバー店員」カマたくが皆さまのお悩みに答えます!

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公開時には匿名とさせていただきますので、普段なかなか相談しづらいけど誰かに聞いてほしい…そんなお悩みがある方はぜひ下記のフォームからご回答ください!


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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。
 
取材・執筆/和田愛理