「わたしのウェルチル」では、素敵な人生を送る方々に、ご自身のウェルビーイング&チルな時間をお聞きします。今回は、『わたしの珈琲時間』に出演される真飛聖さんに、普段の生活の中での癒しのひとときや、仕事と自分の心の健康の両立などについて、お話を伺いました。
開放的になることで、一期一会を楽しめるようになった。コロナ禍を経て、より前向きな考え方に
ーーお仕事でストレスを溜めないために心掛けていることはありますか?
コロナ禍を経て、ここ数年特に心掛けていることなんですが、自分を開放的にすることですね。宝塚時代って、決まった組に入ったら、作品や配役は違えど、同じメンバーで何個も作品を作っていくんです。でも、俳優としてのお仕事は、ひとつのドラマが終わったら、ガラッとメンバーが変わる、一期一会な側面がありますよね。
そういう環境に初めは慣れなくて、アウェイ感を感じてしまっていたこともあったんです。ドラマの撮影とかだと、一度も顔を合わせないままの共演者さんがいたりとか、それを寂しいなと思ったりしてたんですね。その感覚になかなか順応できなくて、ここにいるのは私でいいのかなとか不安に感じたりすることもありました。守りに入ってた自分がいたんです。
でも、コロナ禍を経て、全てがいつどうなるか分からない不確定な時代に、作品をちゃんと見る方に届けられるのは素晴らしいことだなと心から感じられるようになって。もう、なんでも楽しんだもの勝ちだよねと思うようになりました。
ひとつの現場が終わったら、これでお別れだ、寂しいじゃなくて、またどこかで一緒になるよね!と前向きに考えるようにしています。実際、またすぐに会えることもありますし、開放的になることで、一期一会を楽しめるようになってきているように思います。
ON/OFFのメリハリを大切にすることで、自分をいたわる。人生100年時代の仕事の楽しみ方で考えること
ーーウェルチルでは「人生100年時代を楽しむ」というテーマを掲げています。もし、真飛さんが100歳まで生きるとしたら、どんなことを大切にしていきたいですか?
100際まで生きるとしたら!うーん、難しいですけど、なるべく自分を大切にしようと思っています。
宝塚時代には、「趣味は何ですか?」と聞かれたら、「お客さんの笑顔を見ることです!」と答えていたんです。やはり、エンターテインメントの世界って、見てもらう人や企画を考えてくださる方、そのほか色々なスタッフさんがいて初めて、演者が輝けたり、作品が成り立つ部分がすごく大きいと思っていて。
だから、その人たちのために、お客さんに見て喜んでもらいたい、楽しかったって言ってもらいたいとか、ドラマだったらみんなにわくわくしてもらいたいとか、お客さんも関わってくださる方もみんなが笑顔になることが何よりも大切だと思っていたんです。
もちろん、今もその考えは変わらないのですが、最近は、まずは自分が元気じゃないと、他の方を喜ばせることってできないんじゃないかと考えるようになりました。昔は、少し自分のことをおざなりにしていたなと反省するようになりましたね。
仕事のために、お肌のケアの時間はとっていたとしても、心のケアの時間を取れていなかったし、何より「何もせずに休む勇気」が本当になかった。今は、何もしない時間を「もったいなかったな」じゃなくて、「なんて贅沢な時間だったんだろう!」と発想の転換をするようにしています。
50代に突入していく中で、そういったメリハリをつけられる人生の折り返し地点にしていきたいなと思っています。その方が、お仕事も自分が好きでいられるんじゃないかなと。
どの仕事もそうだけど、やっぱりその仕事を続けるからには、何かひとつでもいいからその仕事の良いところを見つけて、今度はこういうこともできるようになりたいなとか、目標とか夢とかを掲げることで、がむしゃらになれたりすると思います。
あとは言霊!(笑)本当に口にすることで、うまくいくことってあるなと感じているので、叶わなくても、なんでも目標や夢、良いことは積極的に口に出すように心がけていますね。
「わたしの珈琲時間」真飛聖さんご出演回は、関西テレビで本日2月10日(月)よる9時54分放送!
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