コロナ禍が落ち着きつつあり、マスクを外す機会も増えてきました。そこで気になるのが「マスク老け」です。マスクをつけていることで隠れていた顔の筋肉は緊張が緩み、動きも最小限になります。その結果、顔のたるみやシワ、ほうれい線が目立ち、いざマスクを外すと憂鬱な気持ちになってしまうことも。間々田佳子さんが提唱する「コアフェイストレーニング」は、表情筋を鍛えることで、自分の努力次第で顔を変えられることを知り、実際にその方法を学べるセミナーに参加しました。すぐに取り入れられるトレーニングが満載のセミナーで、感じたことをレポートします。
【登壇者プロフィール】間々田佳子 さん
表情筋研究家。「コアフェイストレーニング」考案者。日本に「顔ヨガ」ブームを起こした第一人者であり、自身の顔のたるみを改善したメソッドが話題となり、講座の受講者は延べ3万人を超える。テレビや雑誌をはじめ、企業研修や講演、イベントなど幅広い分野で活躍中。ままだよしこメソッド株式会社代表取締役。顔の学校「MYメソッドアカデミー」主宰。
顔は体と同じ筋肉。いくつになっても鍛えることができる
間々田さんが顔の筋トレを始めたのは38歳のとき。アルゼンチンタンゴダンサーとして活躍し、体は毎日鍛えていたものの、ある日鏡を見て「顔だけが衰えている」と気づいたそうです。「顔も筋肉だから、動かせば変わるのでは」と考え、表情筋トレーニングを始められました。
セミナーに参加していた方々も、顔のたるみやシワ、ほうれい線といった悩みを抱えていましたが、間々田さんによれば「顔の運動不足」が原因だそうです。「いつでも顔を使う」ことを意識するだけで、驚くほど変化する。そのコツを実際のエクササイズを交えて教えてくださいました。
表情筋を鍛えるトレーニング
まずは鏡やスマートフォンを使って、自分の顔の現状を知ることから始めました。鏡を床と平行に持ち、上から覗き込んで見ると、顔の肉がドスンと垂れている場合、運動不足の可能性があるとのこと。
顔の筋肉は頭蓋骨に“ペタペタ”と乗っているだけなので、使わないと地滑りのように垂れてきてしまうんだそうです。しかし、毎日筋トレをすることで、上を向いても下を向いても変わらない顔に近づけるそうですよ。「自力で修正できる」と思えると、やる気も湧いてきますよね。
セミナーで実施したエクササイズの一部をご紹介します。
むくみやたるみ改善
・目・口・手をぎゅっと閉じて、パッと開く。このとき頭を上にあげるで、フェイスラインもシャープに。
(アイトレスペシャル)
・おでこを両手で押さえていきます。目をぎゅっぎゅっぎゅっと閉じてパッと開く時、額が動かないように手でしっかり押さえる。目を閉じたときに眉毛が動かないようにクセづける。
(頬のVトレ)
・上の歯を8本見えるように笑います。親指と人差し指を開いて頬の落ちているお肉を下から5秒持ち上げる。座骨は椅子に押し当て、下腹は引き上げていきます。
(口角を上げる)
・舌を軽く前に出し、口を逆三角形になるように口角を上げる。上の歯8本が見え口角の端に隙間が出来る状態で5秒キープします。
コアフェイストレーニングの大事なところ
顔の中心軸(コア)を意識しながら、左右のバランスよく顔を動かす筋力トレーニングですが、コアフェイストレーニングで大事なところを教えてくださいました。
「顔だけ動かせばいいわけではありません。しわやたるみは、体の運動不足や体の歪みが原因かもしれない。体から顔を動かすことで、血行促進やリンパの流れが良くなり、弾力アップやたるみ・ほうれい線の改善につながるのです」と話されていました。
『なりたい自分』を想像して理想にもっていく
「顔を動かすと顔は変わる。でもそれだけではなく、動きが変わり、そして表情が変わる。表情が変われば見た目も変わり、見た目が変われば印象が変わる。印象が変われば人と人のやり取りが変わる。人と人のやり取りが変われば、顔を動かすというただそれだけなのに、気がついたら人生が変わっている」と感じているそうです。
「これから10年、20年後の自分の未来を想像して自分がどういう顔でいたいのかを感じながら、イメージしながら理想に持っていくと本当にそうなっていく」とおっしゃっていました。一つの行動から人生まで繋がっているというお話にとても心を動かされました。
まとめ
セミナーを通じて感じたのは、「自分の努力次第で顔は変えられる」という確かな実感です。実際にトレーニングを体験するだけでも、下がっていた表情や気持ちが上向いていくのを実感することができました。「なんとなく表情を使っていれば、なんとなくの顔になる。だからこそ、一つひとつの表情筋を意識して動かすことが大切」と間々田さんは語っていました。未来の自分を思い描きながら、毎日の習慣にしていきたいと思える、充実したセミナーでした。