東洋医学から見る「夏の冷房肩こり」の予防と対処法 についてウェルチルフェスタにもご出演いただいた東洋一心堂の于濱さんに、お話をお伺いしました。
于濱さんいわく、冷房で体が冷やされると、首や肩の血管が ギュッと縮まり、血流が悪くなるため、夏の肩こりは冬以上に深刻化しやすいそうです。
自宅で簡単にできる対処法や、肩こりを悪化させない温度設定についても教えていただきました。
前編では夏の肩こりの原因と、温めて動かす対処法、そして体の内側から巡らせる方法についてお伝えします。まずは自分のコリのタイプを知って、即効性のある対処法でセルフケアしてみてください。
肩こりは体からのSOSサイン
ーー東洋医学では「肩こり」をどのように考えていますか?
東洋医学では、体を「ひとつの大きな街」に例えます。
街中の道路(経絡・血管)=エネルギーが通る道
車や人(気)=体を動かす生命エネルギー
運ばれる荷物(血)=栄養や酸素
下水道(水)=老廃物を流すリンパや体液
これらがスムーズに流れている状態が健康です。
ところが、冷房の冷えやストレス、疲れでこの流れが滞ると、いわゆる「交通渋滞」 が起きます。
肩こりは、その渋滞が最初に現れた場所。つまり体からの「このままじゃ街全体が麻痺するよ!」というSOSサインです。だからこそ、肩だけではなく体全体の流れを整えることが大切なんです。
ーー体の不調が肩こりになる原因やタイプは?
特に夏場に多いタイプを中心に、大きく3つに分けられます。
1. 冷えタイプ(夏の冷房症)
エアコンの冷風が直接当たることで血管が収縮し、血流がドン詰まり。急に肩がガチガチにこわばるのが特徴です。首・手首・足首(東洋医学で3つの首 )を冷やさないことが予防のカギです。
2. ストレスタイプ(気滞)
デスクワークや目の酷使、精神的なイライラで、気の流れが滞るタイプ。肩がパンパンに張ったようなコリを感じます。
3. ドロドロ血タイプ(瘀血)
運動不足や食生活の乱れで起こる慢性的な血行不良。頑固な肩こりに加え、頭痛や目の下のクマが目立つ方に多いタイプです。
温めて 動かす つらい時に実践したいセルフケア術
ーーすぐに楽になりたい!自宅でできる対処法は?
「温める」+「肩甲骨を動かす」
この2つが即効性抜群です。
首元を温める:
夏でもカーディガンや薄手のストールで冷風をガード。冷たい飲み物は控えめにし、常温の白湯や生姜茶を取り入れてください。
肩甲骨ストレッチ:
両手を肩の高さに上げ、肩甲骨を背骨側にグッと寄せて、パッと離す。を10 回繰り返すだけ。
肩甲骨周りがポンプのように動き、滞った血液の巡りを促します。
ーー肩こり解消に効果的な食材は?(東洋医学の食養生 )
自分のタイプに合わせて食材を選ぶのがポイントです。
冷え・ドロドロ血タイプにおすすめ:
ねぎ・にんにく・生姜・玉ねぎ。体を内側からポカポカ温め、血流をグングン促進します。味噌汁やスープにプラスしましょう。
ストレスタイプにおすすめ:
シソ・セロリ・ミント・柑橘類(みかん・ゆず)。香りが気 の巡りを良くし、リラックス効果もバッチリです。
夏の大敵:
冷たい飲み物やアイスの摂りすぎは、体の芯を冷やし肩こりを悪化させるので注意。常温ドリンク、白湯などを選ぶよう心がけてください。
于 濱(うひん)院長 プロフィール
先祖代々続く中国伝統医学の家系に生まれ、幼少期より「養生」の知恵に触れて育つ。
中国の中医薬大学および附属病院にて研鑽を積み、鍼灸や中国伝統医学を学ぶ。さらに天津医科大学にて西洋医学を学び、インドではアーユルヴェーダも履修。
東洋医学・西洋医学・アーユルヴェーダの知見を活かし、体質改善と養生の専門家として、大阪・梅田の大阪・梅田で開業。これまで多くの方の心身の不調に向かってきた。
東洋一心堂 鍼灸院
大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第三ビル2階18-2号
完全予約制:予約は電話かウェブから。
電話:06-6147-6388
<平日10〜19時/土日祝10〜19時>
東洋一心堂 鍼灸院 公式ホームページ
東洋一心堂 漢方薬局
大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第三ビル1階40号
電話:06-6476-8838
【 営業時間 】
土日祝日含む全日 10:00~13:00 14:00~19:00
【最終受付】
初回相談:18:00
再相談 :18:30
東洋一心堂 漢方薬局公式ホームページ
取材を終えて
冬の肩こりに比べ、夏の肩こりは体に負担がかかりやすいことがわかりました。
自分のコリのタイプに合わせた対処法と食事を摂ることで、冷房下でも巡る体を目指してみませんか?
後編では、肩こりに効果的なツボについてもご紹介します。
お楽しみに。
まとめ
・夏の肩こりは、冬より深刻化しやすい?!その原因と対処法をお伝えします。
・肩こりは体からのSOS。体全体の巡りを整えることが改善の第一歩。
・あなたはどのタイプ?夏場に多い肩こりを3タイプに分けて解説。
・温める+肩甲骨を動かす。自宅で簡単にできる肩こり対策。
・自分のタイプに合った食材を選んで改善。東洋医学に学ぶ食養生。