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日本初、コーヒーを"食べる"という新発想。UCC YOINED(ヨインド)とは【第7回 ウェルチル女子が行く】

西にウェルビーイングに役立つものあらば体験し、東にウェルビーイングなイベントがあれば参加する…そんなウェルチル編集部の女子部員、通称”ウェルチル女子”が東奔西走し、注目のモノ・コトの等身大の感想をお届けする「ウェルチル女子が行く」シリーズ。
第7回は、UCCの食べるコーヒー「YOINED(ヨインド)」の魅力を探るべく、開発秘話やこだわりをたっぷり取材してきました!コーヒーを「飲む」のではなく「食べる」時代が来た——そんな衝撃のコンセプトを持つ「YOINED」、UCCジャパン株式会社サステナビリティ経営推進本部の小坂朋代さんにお話を伺いました。

UCCジャパン株式会社サステナビリティ経営推進本部 小坂朋代さん

コーヒー本来の味わいを余すことなく。2種類の香りを楽しめる画期的な食品

YOINEDは、日本初(※)の“食べるスタイルのコーヒー”。見た目はチョコレートのようですが、カカオ豆は一切使用せず、コーヒー豆を粉砕して他の原料と合わせたまったく新しい食品です。

「通常のコーヒーは豆を挽いてお湯で抽出した液体を飲みますが、YOINEDはコーヒー豆そのものをすべて味わうことができるのが特長です。普段は抽出したあと捨ててしまっている部分もすべて食べられるから、コーヒーの香りや味の深みはもちろん、豆本来の甘さや酸味、そして“余韻”まで楽しんでいただけます」と小坂さん。

さっそくMELLOW BROWNを試食してみると、挽きたてのコーヒーの香りがふわっと広がりました。コーヒー豆を口の中で砕いているような、でも苦くない……。そのあとに酸味が後からやってくる感じで、味が変化していくのが不思議です。
※特許6849552号:コーヒー焙煎豆を粉砕し、その粉砕物と、別途コーヒー豆から抽出されたコーヒーオイル(食品中1%以上5%以下)、硬化油を混合・混錬する。これを成型して固めることで、コーヒー微粉砕物がコーヒーオイルや硬化油でコーティングされ、コーヒーの香りがしっかりと閉じ込められ、口に含んだときにコーヒーの香りが溢れ出す食品を製造する技術。
「変化の楽しみもYOINEDの魅力です。実は香りには2種類あるのをご存知ですか?」

ここで小坂さんが教えてくれたのは、オルソネーザルアロマ(鼻から嗅ぐ香り)と、レトロネーザルアロマ(口から鼻に抜ける香り)という2種類の香りについて。
「山椒を食べたときに感じる、鼻に抜けるような香りはレトロネーザルアロマです。この上がってくるような香りのことをアフターテイストと私たちは呼んでいますが、これを"余韻"と表現しました」

コーヒーを「食べる」発想のきっかけ

どうしてコーヒーを「食べる」という発想が生まれたのでしょうか。開発のきっかけを伺ってみました。

「最初から最初から食べるスタイルで作ろうとしたわけではないんです。そもそも、コーヒーの香りや成分を すべて活かせないか? という研究が出発点でした。コーヒーは抽出した瞬間から酸化し始めるため、どうにか新鮮な香りを長持ちさせる方法を探していたんです」

粉砕したコーヒー豆を水に溶かしてみるなど、さまざまな試行錯誤を重ねたそうですが、ざらつきが残り飲み物としてはうまくいかなかったとのこと。それから約20年の研究を経て、現在の製法にたどり着いたそうです。

「焙煎したコーヒー豆を凍結しながら粉砕することで香りを保つことができ、かつ細かくできる。さらに、コーヒーオイルと植物油脂でコーティングすることで、フレッシュな香りを長時間キープできるようになりました」
食べるコーヒーを最初から作ろうとしたわけではなく、コーヒーをぜんぶ食べてみたいという熱意からYOINEDが生まれたのですね。

世に出すまでの道のりも平坦ではなかったようです。包装方法も表示名称も、すべてが手探り状態。若手社員が未知の分野に飛び込み、チャレンジを重ねていったそうです。

「お客様にどんな価値を提供できるのか、それを見つけるのが一番大変でした。社内でいろんな人を集めて雑談する中で、"余韻"というキーワードにたどり着いたんです。コーヒーが食べられるというだけでなく、その価値は何なのか。それを探るのに時間がかかりましたね」

「飲む」ではなく「食べる」メリットとは?新しい楽しみ方の提案

コーヒーを「飲む」のではなく、「食べる」ことで得られるメリットについて尋ねてみました。

「ワインやコーヒーって、詳しい人が語るカテゴリーになっているように感じます。でもYOINEDなら、コーヒーをあまり知らない方でも、キリマンジァロの特徴である酸味とワイルドな味わいを分かりやすく体験していただけます」

なるほど、コーヒー初心者でも気軽に楽しめるというのは大きな魅力ですね。さらに飲み物とのペアリングという新しい楽しみ方も提案していただきました。

「食べるスタイルだからこそ、お酒との相性が抜群なんです。ほうじ茶や飲むヨーグルトなど、通常のコーヒーとは全く違う飲み物との組み合わせも楽しめます。チーズとの相性も良く、コーヒーの新しい楽しみ方を提案できると考えています」

2月5日(水)に開催された、『YOINED 』と 『ジョニーウォーカー』のペアリングを楽しむメディア向けコラボイベント。2/28(金)には一般向けイベントも東京校で開催。

ジョニーウォーカーブラックラベルのコーヒー割りも振る舞われた

濃厚なコーヒーの余韻が楽しめるYOINEDですが、一枚に使用しているコーヒー量はカップ1杯のコーヒーよりも少ないため、カフェイン量も少ないそうです。
「飛行機の中とか、あまりトイレに行きたくないけどコーヒーを味わいたいときにもぴったり。甘いものが苦手な方へのギフトとしてもおすすめです」
新しい形のコーヒー体験として、さまざまなシーンで活躍しそうですね。

20年の研究から生まれた"余韻"という価値。コーヒーで実現するウェルビーイング

最後に、YOINEDを通じて実現したいウェルビーングについて伺いました。

「人々がコーヒーを求めるのは、気分転換やひと休みの時、次の行動へのモチベーションを高めたい時。つまりコーヒーは幸福や満足のために飲むものなんです。YOINEDを通じて、香りを感じる幸せを新しい形で届けたい。余韻にひたる時間を、さらにコーヒーの香りで豊かにしていただければと思います」

今後はより多くの産地の豆でYOINEDをつくり、その豆の魅力を存分に味わってほしい、と語る小坂さん。
「単なるコーヒーチョコレートと間違われないよう、コーヒーの素晴らしさやポテンシャルを丁寧に伝えていきたいです」
ウェルチル女子として、そして一人の消費者として、開発者の方々の熱意と誠実な姿勢に感動しました。こうして開発の裏側や想いを知った上でYOINEDを味わうと、より一層おいしく感じられます。コーヒーの可能性を広げる挑戦が、これからもっと多くの方のウェルビーングにつながっていくことを願っています。
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