ーーちょっとひどいですね。私なら自分が出て行っちゃいそうなところですけど。

その場にいないから、義理の親御さんとのやりとりがどんな感じなのかは分からないけどね。イジるとかだったら分かるけど…でも、良い関係性が築けていたら、多分こんなに気になってないと思うんだよね。どのぐらいの度合いでそれをやられてるのかも分からないけど、旦那さんが取り合ってくれないっていうのが、どうなんだろうって思うかな。

ーー自分の最も味方になって欲しい人が、味方になってくれないっていうのが辛いですよね。

頭ごなしに怒鳴られるくらいだったら、全然逃げていいと思うんだけど。聞いている限り、親御さんにも問題があるでしょうけど、それよりも旦那さん自身に問題があるんじゃない、と思っちゃう。

ーー旦那さんの姿勢にちょっと疑問があるというか…

嫌だって言ったことに対して、「そうなんだね」って受け止められないって結構問題よ。将来のことも、ちゃんと話し合おうとしているのに、怒鳴られて話し合いにならないとか、向き合ってくれないんだったら、離れた方がいいと思う。自分の親御さんが生きてるんだったら、しばらくお世話になるとか、友達に頼るとか、周りに頼りながらやる方法はあると思うんだよね。

ーー確かに。でも、お子さんがいることもあって、経済的な心配もあるのかもしれませんね。

別にいいじゃん。パートでも暮らしていけさえすれば。どこに住んでるか分かんないけど、普通に週5ぐらい働くパート勤務って、探せばたくさんあるし、選ばなければ暮らしていけると思うんだね。生活をしていくっていうだけで考えたら、いくらでもできるんだから、私だったら切っちゃうかも。

私は両親がいることが一概にベストとは思わないしね。幸せに暮らしていくことに、母子家庭とか、父子家庭とか、形は本当に関係ない気がする。私は一応両親がいたけど、父親はいなくても良かったし。形だけの関係を続けるよりも、最善の努力をした上でそれが受け入れられないのであれば、離れた方が環境的にもいいと思うんだよね。世の中からどう見られるかとかどうでもいいのよ。

ーーついつい『世間的に』と色々考えてしまいますが、やっぱりご本人にとってまずは最善の選択ができると良いですよね…今週もありがとうございました。

カマたく：
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX（旧Twitter）への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女＠カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』（KADOKAWA）、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です　カマたくの人生ざっくり相談室』（KADOKAWA）を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない～悩みが0になる人間関係術』（大和書房）を出版している。
　
取材・執筆/和田愛理