仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…
そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
「仲が良かった友人と喧嘩をしました。今までの不満が溜まっており、怒りが噴出してしまったのですが、時間が経つにつれて自分にも悪い部分があったなと反省することばかり。そのため、自分の悪いところを直そうと色々やってみてます。カマたくさんは、自分改革をしたことはありますか?」
(30代女性:会社員)
ーー自分改革…難しいですね。
そもそも”自分”って、一面的なものじゃなくて多面的なものなわけだから、改革っていうのはちょっと違うと思うんだよね。
ーー多面的なもの…ですか?
例えば、私はオカマだけど、四六時中オカマじゃないんですよ。今はオカマ出さなくていいかなっていう時は結構普通だし。なんかこの相手が今自分に何を求めてるのかなって考えて、どこを前面に出すかって言うのを変えてる感じかな。
ーー確かに、今も結構落ち着いたトーンですもんね。
そうそう。別にこれが私じゃないわけじゃないし。どっちも私なわけでしょう。だから別に嘘をついているわけではなくて、その場に応じた対応をしているだけだから。
だから相談者さんも、その友人と喧嘩して、自分の悪いところがあったなと思うっていうけど、まあ結局はその人に合わせてそういう対応になってたわけだからさ、お互い様なわけよ。
ーーなるほど。確かに、どんな時も同じ自分でいる人の方が少ないですよね。
うん、私は昔から意図的にその場に合わせて変えようとしてたかな。小学校の時だったんだけど、なんか時代もまだまだ多様性に理解がなかったからさ、オカマとかそういうのが毛嫌いされてたというか。それをなんか面白いって思う人と、気持ち悪いって思う人がいたからさ、そういうのに合わせて自分を使い分けるようになっていったのかな。
ーー小学校の頃から…早いですね。
そうかな。とはいえ、ずっとオカマの人もいるけどね。一緒にユーチューブやってる、りょうがそうなんですけど。いつ何時でもあの感じなんですよ。多少、敬語になったりとかはするけど、ずっと絶妙にオカマ。だから、使い分ける・分けないっていうのも、やっぱり人によって違うのかも。
ーーなるほど。そもそも”自分”の在り方も人によって違いますよね。相談者さんは、「怒りが噴出してしまった」と書いてますが、カマたくさんは怒ることはあります?
もちろん、私も怒ることはまあまああるけど。でも、それはもう人として無理な時なんで。
自分のラインを超えてきて、「あ、もう無理だな」ってなったら、結構バスっと切っちゃうからあんまり後悔することとかはないかも。
ーーつ、強いです…
まあでも、本当に自分が悪いと思うんだったら、意識的に変えてもいいんじゃない?この人のその悪いと思ってる部分が、誰がどう見ても悪いのか、この友達とは相性が悪いのか分からないけど。自分がそう思うんだったら、自分は自分でしか変えられないから、なんでもやってみたらいいと思うけど。
ーー自分は自分でしか変えられない。ウェルビーイングな生活に近づくためには、自分軸で考えることが本当に重要ですよね。今週もありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
自分改革と簡単に言うけれど、”自分”ってもっと多面的なものなんじゃない?その人といるときに、どの面を強く出しているかっていうだけで、自分そのものが全部悪いなんてことはないと思うわよ。とはいえ、その人といる時に出ている悪い面があると思うのなら、自分で意識的に変えていくしかないわね。自分を変えられるのは自分だけよ。
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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。
取材・執筆/和田愛理