仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない！仲間と良い関係を持つことや、悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…
そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町１クセの強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
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本日のお悩み
『私には、少し離れた施設に入居している認知症の祖母がいます。前回面会に行った際、わたしのことを忘れていたのがショックでたまりません。それから数ヶ月、面会に行ってもまた忘れられているのではないかと不安で、会いにいくことができずにいます。カマたくさんは、おばあさまに認知されなくなった時、どのようにして気持ちを切り替えたか聞きたいです。』
（20代女性：パート・アルバイト）
『私には、少し離れた施設に入居している認知症の祖母がいます。前回面会に行った際、わたしのことを忘れていたのがショックでたまりません。それから数ヶ月、面会に行ってもまた忘れられているのではないかと不安で、会いにいくことができずにいます。カマたくさんは、おばあさまに認知されなくなった時、どのようにして気持ちを切り替えたか聞きたいです。』
（20代女性：パート・アルバイト）
ーー病気とはいえ、忘れられてしまうのは悲しいですよね。
私はね、もう自分の知っているおばあちゃんは死んだんだと思うようにしてるわ。本当に認知症の人と向き合うっていうのは大変。だから、私は本気でおばあちゃんはもう死んで、中身が入れ替わっちゃったんだなと思ってた。
ーーなるほど…実際、認知症によって人格が変わったようになってしまう方もいらっしゃるようですからね…
私も、自宅で介護をしていた時に「どなた？」って言われたことがあるけれど、「誰でしょう？」って返してたわ。すごく考えてた。言い方は悪いけど、あっちは全部忘れちゃうんだから、真剣に向き合ってたらこっちがすり減る一方になってしまうのよ。
ーーそうですよね。でも、家族だからこそ”認知症だから”と割り切って見るのが難しくなってしまうのかも。
だから、もう私のおばあちゃんは死んじゃったんだなって思うしかない。悩んだって認知症は治らないし。私たちの思うことは蓄積していく一方だけど、相手は片っ端から忘れちゃうんだから。
でも逆に、こっちがひどいこと言っちゃったなということがあっても、相手は忘れてくれるわけだから、対応についても本当に悩む必要はないのよね。何か嫌なことがあっても、”これまでのおばあちゃん”とは切り離して考えるしかないの。
ーー”これまでのおばあちゃん”とは切り離して考える、ですか。
そうそう。あとは、辛い思いをしてまで面会に行く必要はないと思う。相手は、家族が来ても、何を言っても、覚えてないんだから。ひどいようだけど、これが現実なのよ。こうしなきゃ、って思い続けてたらこっちが潰れてしまう。認知症も、介護も、綺麗事ではどうにもならないのよ。
ーー厳しいけれど、それも本当に介護を経験したからこそ言えることですね。
全部まともに受け止めるのは無理なの。それだけは確かね。もし死んじゃったら、行かなかったことを後悔するかもと思うかもしれないけど、今辛い思いをしてまで会わなきゃいけないの？って考えてみて欲しい。後悔しないために、なんていうのは自己満足に過ぎないし。自分の人生も時間も、自分のためのものなんだから。
ーー自分の人生は自分のためもの、ウェルビーイングな毎日にとって、本当に大切なキーワードですよね。悪い意味ではなく、「自分ファーストの考え方ができること」って幸せな毎日への第一歩だと思います。今週も、素敵なアドバイスをありがとうございました！
私はね、もう自分の知っているおばあちゃんは死んだんだと思うようにしてるわ。本当に認知症の人と向き合うっていうのは大変。だから、私は本気でおばあちゃんはもう死んで、中身が入れ替わっちゃったんだなと思ってた。
ーーなるほど…実際、認知症によって人格が変わったようになってしまう方もいらっしゃるようですからね…
私も、自宅で介護をしていた時に「どなた？」って言われたことがあるけれど、「誰でしょう？」って返してたわ。すごく考えてた。言い方は悪いけど、あっちは全部忘れちゃうんだから、真剣に向き合ってたらこっちがすり減る一方になってしまうのよ。
ーーそうですよね。でも、家族だからこそ”認知症だから”と割り切って見るのが難しくなってしまうのかも。
だから、もう私のおばあちゃんは死んじゃったんだなって思うしかない。悩んだって認知症は治らないし。私たちの思うことは蓄積していく一方だけど、相手は片っ端から忘れちゃうんだから。
でも逆に、こっちがひどいこと言っちゃったなということがあっても、相手は忘れてくれるわけだから、対応についても本当に悩む必要はないのよね。何か嫌なことがあっても、”これまでのおばあちゃん”とは切り離して考えるしかないの。
ーー”これまでのおばあちゃん”とは切り離して考える、ですか。
そうそう。あとは、辛い思いをしてまで面会に行く必要はないと思う。相手は、家族が来ても、何を言っても、覚えてないんだから。ひどいようだけど、これが現実なのよ。こうしなきゃ、って思い続けてたらこっちが潰れてしまう。認知症も、介護も、綺麗事ではどうにもならないのよ。
ーー厳しいけれど、それも本当に介護を経験したからこそ言えることですね。
全部まともに受け止めるのは無理なの。それだけは確かね。もし死んじゃったら、行かなかったことを後悔するかもと思うかもしれないけど、今辛い思いをしてまで会わなきゃいけないの？って考えてみて欲しい。後悔しないために、なんていうのは自己満足に過ぎないし。自分の人生も時間も、自分のためのものなんだから。
ーー自分の人生は自分のためもの、ウェルビーイングな毎日にとって、本当に大切なキーワードですよね。悪い意味ではなく、「自分ファーストの考え方ができること」って幸せな毎日への第一歩だと思います。今週も、素敵なアドバイスをありがとうございました！
カマたく’s アドバイス
認知症の家族と向き合うっていうのは本当に大変なこと。私は、「私の知っているおばあちゃんはもう死んじゃって、中身だけ別の人になっちゃったんだな」と思ってたわ。それが良いのかは分からないけれど、全てを真剣に受け止め続けていたらこっちが潰れてしまう。だから、自分の中で納得のいく形で割り切るしかないのよね。でも、どんな時も自分の人生は自分のためのものということだけは忘れないで。
認知症の家族と向き合うっていうのは本当に大変なこと。私は、「私の知っているおばあちゃんはもう死んじゃって、中身だけ別の人になっちゃったんだな」と思ってたわ。それが良いのかは分からないけれど、全てを真剣に受け止め続けていたらこっちが潰れてしまう。だから、自分の中で納得のいく形で割り切るしかないのよね。でも、どんな時も自分の人生は自分のためのものということだけは忘れないで。
「歌舞伎町一クセの強いゲイバー店員」カマたくが皆さまのお悩みに答えます！
毎月ピックアップさせていただいたお悩みとその回答を、ウェルチルの記事内で公開いたします。 公開時には匿名とさせていただきますので、普段なかなか相談しづらいけど誰かに聞いてほしい…そんなお悩みがある方はぜひ下記のフォームからご回答ください！
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カマたく：
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX（旧Twitter）への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女＠カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』（KADOKAWA）、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』（KADOKAWA）を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない～悩みが0になる人間関係術』（大和書房）を出版している。
取材・執筆/和田愛理
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX（旧Twitter）への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女＠カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』（KADOKAWA）、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』（KADOKAWA）を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない～悩みが0になる人間関係術』（大和書房）を出版している。
取材・執筆/和田愛理
