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【カマたくのお悩み解決サロン 開き直ればウェルビーイング!】第3回:自分の外見がコンプレックス…どう向き合う?

仕事に、趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…

そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員カマたくさんが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
「周りに可愛い子が多く、ついつい比べては自分の外見が嫌になってしまいます。どうしても自分の顔が好きになれません。カマたくさんは、自分のコンプレックスとどう向き合っていますか。あと、結局たぬき顔の女子がモテるんですかね…」
(20代女性・会社員)
ーー自分のコンプレックスって本当気になりますよね…すごく分かります。

実は、コンプレックスってあった方が面白いんですけどね。可愛いとか綺麗って必ず終わりがあるんです。どうしても歳を取ると、どれだけお金をかけても若い頃には敵わない。でも、ブスって一生ブスなんですよ。

ーーい、一生ブス…(泣)

年齢を重ねようが、ブスは変わらないんですよね。長持ちなんです。だから、ブスで稼いだほうがいいんですよ。私はそれこそ、そこで結構稼いでるところがあるというか、売りにしてるところがあるので。自虐でも何でもいいんですけど、なんかもう、1個ネタが出来ました〜くらいのいれば気持ちでいいんですよね。

ーーなるほど…開き直ってますね…。たぬき顔に関してはいかがでしょうか。

たぬき顔がモテるって、今初めて聞きましたよ(笑)どうなったらモテるとか、あるにはあるんでしょうけど、モテるって基準は何なんでしょう。不特定多数に言い寄られたらモテてるの?じゃあそれで、例えば100人に告白されても、たった1人の自分の好きな人に振られた場合、それって幸せなんですか?という話ですよ。はい。

ーーうう、それは悲しすぎる事例です…。でも、たぬき顔に限った話でなくても、やはり、人と比べて自分はダメだなと思うことって多いですよね。

私の場合は、あの子にないものを私は持っているという気持ちになってしまうので、それがあまり分からないんですよ。あの子は顔が綺麗で、私は顔がきったねーけど、ちょっと面白いしな〜って思ってます(笑)でも、人と比べること自体は別に悪いことじゃないですよ。問題は「卑屈になること」なんですよね。

ーー確かに、卑屈になってしまうのはウェルビーイングじゃないですよね。

卑屈になるほど気になることならね、顔なら整形するでもいいし、何かしら努力すればいいと思うんですよ。でも、卑屈を持ったまま整形をしても、一生終わらない。それが、整形にハマっていく人なんです。物事って全部、「自分が卑屈になっているかどうか」にかかっていると思うんですよね。

私も最近、鼻を整形したんですよ。別にコンプレックスだったというよりは、全身麻酔の手術をしてみたいなっていう動機だったんですけど。しかもね、面白いのが、それ失敗したんですよ。失敗して、もう一度手術をして、なんと元に戻ったんですよ、鼻が(笑)

200万かけて痛みに耐えて、耐えた先が元の顔やないかい!って…それがもう面白すぎて、楽しい人生だなと思いながら生きてます。

ーーそれを、楽しい人生だな〜で済ませられるカマたくさんがすごい気もしますが…

周りには、もっと落ち込めよ!って言われましたね(笑)でも、落ち込んだところで意味が無くないですか。私、意味の無いことをするのが嫌いなんですよ。落ち込んで、自分の顔の形状が変わるんだったら落ち込みますけど。

まあ、私も直後は少し落ち込んだりしますよ。でも、落ち込んでも意味ないことがもう分かってるから、これ面白い話にしよ〜っとみたいな感じにもすぐ切り替えられるんです。それこそ、「200万かけて元の顔やないか〜い」ってネタにしたら、相手は笑ってくれるでしょう。そうしたら、悲しかった思い出が、面白かったものになるんですよ。勝手に上書き保存されるんです。

ーー悲しかった思い出が、面白かったものに…なんだか、すごい深いですね。

こうなると、もう何があっても大体面白いですよ。落ち込んでもいいけど、その考えを突き詰めていった先に、楽しさはありますかってことを大切にした方がいい。楽しくなくていいんだったら別にそのままずっと一生落ち込んでろ!って私は言っちゃうんですけど。

将来は変えることができても、過去や今の現状はもう変えることができないじゃないですか。だから、今できることって、考え方を変えることしかなくない?と思います。だからもう、卑屈になるんじゃなくて、開き直ってネタにしていく方が、なんかいい人生なんじゃないかなと思うんですよね。
カマたく’s アドバイス
コンプレックスは自分の売り!ネタになるな〜くらいの気持ちでいる方がいいわ。周りと比べるのはいいけど、卑屈になっても何にもいいことなんかないからね。それなら、そのコンプレックスでひと笑いとった方が良くない?そうしたら、悲しいことも楽しいこととして上書き保存されるわよ。考え方を変えるにせよ、努力するにせよ、過去や今は変えられない。変えられるのは、未来だけってことを覚えておいて。
カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。 

取材・執筆/和田愛理