――ドラマのテーマ「心に秘めた夢を我慢している」に関連して、伊藤さんご自身が諦めたり我慢したりしている夢はありますか？

伊藤：実はこの仕事を始める前にアメリカに行きたくて手続きを進めていました。当時受けていたオーディションに合格して、アメリカ行きはいったん諦めたのですが、いずれ海外に長期滞在するという夢は今も持っています。

――アメリカに憧れたきっかけは何ですか？

伊藤：子どもの頃から見ていたアメリカのホームコメディがきっかけです。アメリカの規模の大きい生活スタイルとか、ゆったりとした時間の流れに憧れを抱きました。今でも英会話の勉強を続けていて、外国の知り合いとテレビ電話することもあります。最近では日本の俳優が海外で活躍する姿を見る機会も増えているので、自分もしっかり勉強してその流れに続きたいと思っています。

――ハリウッド進出についての思いはありますか？

伊藤：ハリウッドの俳優が奥さんと手をつなぎながらレッドカーペットを歩く姿を見ると、いつか自分もそういった場に立てたら最高だなと思います。自分の実力が伴わないと実現できない夢なので、まずは日本でしっかり芝居を身につけて、地盤を固めることが大切だと思っています。

――明日の疲れを持ち越さないために気をつけている習慣などはありますか？

寝る前に筋トレをしてスッキリさせてから寝るようにしています。もともと筋トレは役作りのために始めたのですが、今ではライフワークのような感覚で続けていて、疲れているけどあえて筋トレするとスッキリするんですよ。自分の中でルールを決めていて、毎日腕立て伏せを1回だけ絶対にやるようにしています。「1回だけ」と決めると、その1回の壁を越えると自然と5回やりたくなって、さらに10回と続けられるんです。

――お仕事で、ストレスを溜めないために心がけていることはありますか？

「家に帰ったらこの映画を観よう」とか「今日は美味しいご飯を食べよう」といった小さな楽しみを当たり前のものにしないように心がけています。例えば美味しいものばかり食べていると、カップ焼きそばが美味しく感じられなくなるというような。そんな感覚にはなりたくないと思っていて、小さな楽しみを大切にすることで日々の生活が充実して楽しく感じられると思います。

――100歳まで生きるとして、どんな暮らしをしたいですか？

伊藤：僕は贅沢やお金にあまり執着がないので、好きな仕事ができて、美味しいものを食べられて、あたたかい場所で寝られて、休みの日にはサーフィンができる、そんな暮らしができればそれが一番の贅沢です。もし100歳になってもパドリングして沖に出ていられたら最高だと思います。おじいちゃんになってもサーフィンを楽しんでいる方もいるので、僕もそんなふうに年を重ねられたらいいなと思います。

――今年を一文字で表すと？

伊藤：今年を振り返ると「楽」という漢字が一番しっくりくると思います。仕事もプライベートも本当に楽しいことが多く、現場でも楽しく作業ができました。2024年は振り返ると楽しいことばかりだったなと思える年でしたね。

――今年の目標について教えてください。

さらに芝居力を磨いて、自分がまだ経験したことのない作品や役柄にもチャレンジしていきたいと思っています。そして僕を応援してくださっている方々にこれまで見せたことのない新しい自分をたくさん発信できたら嬉しいです。来年も振り返ったときに「楽しい」という言葉が出てくるような1年にしたいですね。

『未恋～かくれぼっちたち～』は2025年1月9日（木）深夜0時25分より放送開始！忙しい日々の中でリフレッシュの大切さを実感する伊藤さんが、高坂健斗の葛藤と成長を全力で演じています。ぜひご期待ください。