ウェルビーイングな暮らしに必要不可欠なセルフケア。大事なことはわかっていても、毎日エステに行くことはできないし、自分で毎日長い時間マッサージをする時間を取るのもめんどくさい…今回は、そんなウェルチル読者の皆さんのために、20歳でエステの国際資格を取得し、深層セルフケアマッサージメソッド『リリナージュ®』を考案したLilyさんから、生活を改善するヒントを得ることができました。そこで得た学びと感想をレポートします。
【登壇者プロフィール】Lilyさん
セルフケアプロデューサー。日本発wellnessメソッド『リリナージュ®』を考案し、4カ国100名以上の講師を育成し広めている。20歳でエステの国際資格を取得。その後、国内外の
エステサロンに10年間勤務。延べ2万人以上の施術&カウンセリング経験から、独自の心と体の深層セルフマッサージ メソッド『リリナージュ®』を開発。今までに9万人にメソッドを伝えている。『責める人を愛でる人に変える』をミッションに、日本と海外でのワークショップ、 講師育成、商品開発、書籍出版、Voicyパーソナリティをしている。著書に、『10日間で、あなたの体はヤセたがる。』KADOKAWA、『カラダをほぐせば、心もゆるむ』Discover21がある。
https://lilypresents.com/about/#aboutlily
自分自身を優先してあげる時間を作ることが大切。まずは自分の体に触れる時間を作ろう
セルフマッサージメソッド『リリナージュ®』を考案し、セルフケアの大切さを広めているLilyさん。かつては、自分の見た目が好きではなく、自信のない学生時代だったといいます。そんな中、毎日スキンケアをすることで、自分の肌だけは好きになることができ、自分を受け止めることができるようになったそう。
「一日に何回自分のことを鏡で見ていますか?」の言葉から始まったこのセミナー。「普段、なかなか自分のことを鏡で見る機会って少ないですよね。では、自分の体に触れるのは何回くらいでしょうか?」と聞かれると、私含め、参加している方々の大半が1〜2回と答えました。
Lilyさんも、子育てをするようになってから、なかなかセルフケアができない時期が続き、睡眠時間を確保するだけで精一杯だった時があるとのこと。しかし、そんな中だからこそ大切にして欲しいことは、自分自身の優先順位をあげることだといいます。
「体と心は繋がっているんです。自分自身のやりたいことや考えていることを、まずは自分が尊重してあげる。そして、自分の体に触れてあげる。そして、自分を愛でてあげる時間を作ることがとっても重要なんです」とお話しされていました。
どこが固まっているかで普段の生活が分かる?自分に触れることは自分を知ること
事前に、Lilyさんが2年かけてプロデュースされたというクリームが参加者に配布されており、そちらを使って実際にセルフマッサージをしていきます。「必要なのは、手とクリーム、体、優しい気持ちだけ。ゆっくり、ためらわずにたくさんのクリームをべちゃっとつけて、ふーっと息を吐きながらマッサージしてあげることがポイントです」と、手軽にマッサージしやすい前腕で説明してくれました。
Lilyさんと、アシスタントの方々が参加者の方々の間を見てまわり、クリームの量やマッサージの仕方をチェックしてくれました。多くの方が、「もっとたくさん使って大丈夫です!」とアドバイスされていたよう。クリームやオイルを使う時って、ついついケチってしまうのですが、摩擦も増えてしまうし、良くないのですね。
参加者の方々の腕に触れ、Lilyさんは「ここがこんなに固まってる!普段頑張ってるんだね〜」と優しく声をかけてくださっていました。今回は腕でのセルフマッサージの仕方を教えてくださいましたが、エステの施術中には色々なところに触れるため、凝っている部位によって、普段の生活がわかるのだそう。普段からしっかりと体をいたわってあげたいですね。
言葉から自分をいたわろう。セルフマッサージは毎日頑張っている自分に「ありがとう」の気持ちを伝えながら
「よくマッサージしながら、”痩せろ〜こんちくしょう!”と思ってる方がいると思うのですが、それはやめてあげてくださいね。自分には”今日もお疲れ様、頑張ってくれてありがとう”って優しい言葉をかけてあげながら、触れてください。」とLilyさん。
確かに、頑張っている時こそ、ついつい自分で自分を追い込んでしまいがちですよね。そんな時こそ、セルフマッサージを通して、自分に優しい言葉をかけてあげたいなと思いました。
エステに毎日通うことは難しいかもしれないけれど、セルフマッサージなら毎日できる。犬に触れるとなんだか幸せな気持ちになるのと同じように、自分に触ることを通しても、幸せホルモンが出るそう。だからこそ、セルフマッサージを通して、1日の終わりには自分に感謝を伝えてあげることが大事だとLilyさんは締めくくりました。
まとめ
毎日頑張っている自分の体。忙しい日々の中で、なかなか毎日自分に感謝したり、ケアしたりしてあげる時間を取るのは難しいという方も多いはず。ですが、セルフマッサージはちょっとした部位だけ、10分だけでもできる手軽なセルフケア。自分をいたわるために特別なことをしなくても、セルフマッサージを通して、自分を愛でてあげる時間を取ることが大切だと気付くことができました。
取材・執筆/和田愛理