今号では、肩こりの中でも、肩甲骨に沿ってコリを感じる方に向けたレシピをご紹介します。
中医学では、肩甲骨まわりのコリには「心」や血の不足が関係すると考えられています。また、痛みやコリは「血行不良」によって生じるとも考えられています。
そこで取り入れたいのが、血を補い、巡りを整える効果を持つと言われる食材を使ったレシピです。
今号でも、薬膳で「こわばりを和らげる」とされる「血行促進食材」や「くず粉」を取り入れています。
肩甲骨まわりのコリが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
●心の肩甲骨まわりの肩こり
肩こりといえば「肩甲骨の内側」という人。
いつも背中がガチガチに固い、疲れると肩から背中にかけて広範囲にバキバキなるタイプは
血を全身に巡らせる「心」の働きや、血が不足していることが多いです。
心が血液不足になると、夢をよく見たり、眠りの質が悪くなりやすいという症状も伴います。
肩甲骨周りの肩こりを緩和するために心の血液を補うには「赤い食材」が必須です。
さらに痛みの素となる背中の流れの悪さを解消することが大切。暑い日でもシャワーで済まさず、湯船で背中を温めることも、肩甲骨のコリをほぐすための良い養生になります。
〜心の血液を増やし、コリをほぐす~ 鶏肉とパプリカの豆乳葛クリーム煮 キャロットライス添え
気血を増やす鶏もも肉と、血行促進効果の高い野菜を一緒に柔らかく煮て豆乳くずあんに。
血を増やすにんじんライスを添えワンプレート風にして、ソースを絡めて食べてください。
【材料】2人分
• 鶏もも肉 1枚 約300g 大き目の1口大に切る
• 玉ねぎ 120g くし形切り
• 小松菜 80g 根元を落として4センチ長さに切る
• 赤パプリカ 60g 2センチ角ぐらいの大きさに切る
• しめじ 80g 小房にわける
• くず粉 大さじ1
• 水 200㏄
• 無調整豆乳 200㏄
• コンソメ顆粒 小さじ1
• 塩コショウ少々
• レモン汁 少々
(にんじんライス)
・米2合 洗って炊飯器に入れ、2合のメモリに合わせて水をいれる
・塩 小さじ2分の1
・にんじん 2分の1本分 みじん切り
・仕上げにバター 10g
【作り方】
1.鶏もも肉は大きめの一口大に切り、厚手の鍋で皮目から焼く。
おいしそうな焦げ目がついたらひっくり返して裏面も焼く。
2.玉ねぎと赤パプリカ、小松菜の軸の部分、しめじを入れてさらに炒める。
葉を後入れして炒める。
3.くず粉を振り入れ、全体をざっと混ぜ合わせたら水を加えて蓋をして、
柔らかくなるまで煮る。
4.仕上げに豆乳、コンソメを加え、塩コショウとレモン汁少々で味を調える。
5.炊飯器で洗った米、水、みじん切りのにんじん、塩を入れてざっと混ぜて普通に炊く。
炊き上がったらバターを加えて全体を混ぜ合わせ、丸く型抜きして皿に盛り、
4をかけていただく。
効能
鶏肉が疲れた体に気と血を補います。豆乳やしめじが体液を増やすので、乾いた体を潤します。
パプリカや小松菜で血を流し、めぐりを改善。
くず粉がよいとろみづけになり、こわばりやコリをほぐす一品となります。
赤堀真澄
幼い頃からの不調を薬膳で改善したことで、薬膳を自らの道に選ぶ。香港で学んだ本場の中医学を基に、実践しやすい食のセルフケアで体質改善のサポートを届ける。一般社団法人日本食医食美研究会の代表理事や国際薬膳学院の学院長、和学薬膳®協会の理事長も務め、大学などでも指導。2022年からは梅花女子大学でも教鞭を取り、若い世代に向けた薬膳知識の普及にも尽力する。国際中医師、和学薬膳®博士、唎酒師と、数々の資格も保持。
まとめ
・「赤い食材」を取り入れた食事と湯船で背中を温める習慣で、肩甲骨まわりのコリをケア
・鶏肉とパプリカを使った、肩甲骨まわりのコリが気になる方におすすめのレシピをご紹介