お笑いコンビ「アルコ&ピース」平子さんに、心地よく幸せな人生を歩むための哲学を教えていただく連載企画『アルピー平子のロマンチック哲学』。第2回目のテーマは、「平子流・家族との過ごし方」です。
平子さんは、中学1年生の息子さんと小学5年生の娘さんを育てる二児のパパ。極度の愛妻家として知られている平子さんですが、その深い愛情はお子さんたちにも降り注がれています。お笑い芸人という多忙を極めるお仕事のかたわら、平子さんの心を癒す家族との時間とは、どんなひとときなのでしょうか?
平子祐希:
1978年12月4日、福島県いわき市出身。お笑いコンビ「アルコ&ピース」のボケ担当。2012年「THE MANZAI」で3位入賞を飾り、バラエティ番組やラジオMC、俳優業でも活躍。相方は酒井健太さん。類稀なる愛妻家としても知られており、2020年には妻・真由美さんへの愛や結婚観を綴った自身初の著書『今日も嫁を口説こうか』(扶桑社)を出版している。
家族でテレビを囲む何気ない瞬間が、最高に愛おしい
お笑い芸人という職業柄、普段から不規則なスケジュールで動いているので、家族と過ごす時間はとても愛おしく感じます。「あぁ、今幸せだな」と特に感じるのは、家族みんなでテレビを観ているとき。我が家はリビングに1台しかテレビがないので、自ずと全員が同じ部屋で同じ番組を観ることになります。一緒にバラエティを観て笑い合ったり、番組の感想を言い合ったりする時間に、この上ない幸せを感じるんですよね。
今って、スマホやパソコンも当たり前のように普及しているから、子どもたちはいつでもネットで好きなものを観れるじゃないですか。とても便利なこの時代に、家族みんなでテレビを囲んで時間を共有するのって、すごく貴重なことだと思うんですよ。僕自身の家族の原風景がこうした昭和的な家庭の姿だったりするので、懐かしいような気持ちにもなります。
家族との幸せな時間を作ってくれた番組の制作スタッフさんや出演者の方には、後日感謝を伝えます。最近では、サンドウィッチマンと芦田愛菜ちゃんの番組が印象に残っていて。イタリアのポンペイをクローズアップした特集だったんですが、ちょうど結婚20周年にローマを旅行しようと計画していたところだったので、みんなで盛り上がりました。「行き先はローマじゃなくて、ポンペイにしない?」と旅先が変わりそうになるくらい。後日、伊達さんと富澤さんにお会いする機会があったので、しっかりお礼を伝えましたよ。
家庭に仕事は絶対持ち込まないのが流儀
家族でテレビを観るときは、僕が出演した番組は絶対に観ません。僕、家に仕事を持ち帰らないタイプなんですよ。テレビの中の僕と父親としての僕は、異なる人格として切り分けている感覚なので、お笑い芸人・平子祐希としての面白さを家の中でも求められるのは違うかなと思っていて。よっぽどのことがない限り、奥さんにも仕事の話はしないですね。
仕事中に家族に観られるかもしれないと意識しながら発言していると、思考にブレーキがかかって思う存分力を発揮できなくなってしまう。芸人って、どうしても身綺麗な発言だけじゃやっていけない職業だと思うんですよね。少なくとも、そうした自分の仕事の様子を家族みんなで観る、という状況は避けるようにしています。ふと家のパソコンの検索履歴を見ると、誰かが僕の出演作をこっそり調べた痕跡が残っていたりはしますけどね(笑)。
家族の思い出づくりの秘訣は、“体験”と“ささやかな工夫”
みんなで出かける際は、大型複合施設に行けばまず間違いないですね。グルメもショッピング、アミューズメントだって全世代の需要を押さえたお店づくりになっているでしょ?家族みんなが満足できるので重宝しているんです。
家族の思い出づくりのために、日頃から“体験”を多くさせようと心がけています。ふらっと立ち寄ったサービスエリアで、ちょっとしたワークショップが開催されていたら、迷わず子どもたちと一緒に参加。少しいびつだけど、子どもたちが一生懸命手作りした思い出の品は、いつ見ても愛おしさが色褪せないものです。
あとは、写真の撮り合いもよくしますね。僕と子どもたち、3人で同じ風景の写真を撮って、誰のものかわからない状態で奥さんに見せ、どの写真が一番よかったかを審査してもらうんです。ただスマホを構えるよりも、みんなで楽しみながら撮る写真のほうが、なんだか立体的に感じられるじゃないですか。ささやかな工夫ではありますが、こうしたひとときがもたらしてくれる家族との時間が、案外かけがえないものになったりするんですよね。