ウェルチル

人生100年を楽しむためのウェルビーイングメディア

画像

ルノワールとセザンヌは家族ぐるみの付き合いだった!?巨匠どうしの対照的な絵を楽しめる絵画展

東京都千代田区にある「三菱一号館美術館」で今日始まったのが、絵画展「オランジュリー美術館 オルセー美術館コレクションより ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」。一足お先にお邪魔してきたので、レポートさせていただきます!
ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
この展覧会は名前の通り、フランス人画家のルノワールとセザンヌに焦点を当てて企画されたもの。
2人に影響を受けたとされる(!)ピカソの作品を含め、52点を楽しむことができます。

ルノワールの代表作《ピアノの前の少女たち》
ピエール=オーギュスト・ルノワール『ピアノの前の少女たち』

ピエール=オーギュスト・ルノワール『ピアノの前の少女たち』 1892年頃・オランジュリー美術館所蔵

今回なぜ、「ルノワール×セザンヌ」なのかというと…巨匠と呼ばれるこの2人、実は3歳しか変わらない同世代の画家で、家族ぐるみの付き合いをするほど親しかったんだとか!

南フランスで制作中のセザンヌをルノワールが訪ねたり、ルノワールが肺炎になった時には、セザンヌとセザンヌの母が看病したりと、とても近しい間柄だったそうなんです。知らなかった…
一方、絵の印象は対照的で、光を重視し生き生きと描いたルノワールと、厳格な印象のセザンヌの作品は、似たものを対象にしても、全くイメージの異なる作品に仕上がっています。
ピエール=オーギュスト・ルノワール『花瓶の花』

ピエール=オーギュスト・ルノワール『花瓶の花』 1898年・オランジュリー美術館所蔵

ポール・セザンヌ『青い花瓶』

ポール・セザンヌ『青い花瓶』 1889-1890年・オルセー美術館所蔵

職人の父を持ち、明るく社交的だったといわれるルノワールと、のちに銀行を創立する厳格な父の元に育ったセザンヌ。
近い関係だった2人ですが、それぞれの性格が表れているようで、背景を知ると一層面白い…
ピエール=オーギュスト・ルノワール『風景の中の裸婦』

ピエール=オーギュスト・ルノワール『風景の中の裸婦』 1883年・オランジュリー美術館所蔵

ポール・セザンヌ『セザンヌ夫人の肖像』

ポール・セザンヌ『セザンヌ夫人の肖像』 1885-1895年・オランジュリー美術館所蔵

さらに、この展覧会の特徴が、作品の写真撮影ができること!珍しい…!
※動画、フラッシュ・三脚・自撮り棒の使用は不可。

一部の撮影禁止マークのもの以外は自分のカメラで撮影し、振り返って楽しむことができるんです。
体感ではほとんどが撮影OKでした。余韻に浸れてうれしい~
セザンヌの代表作《画家の息子の肖像》
ポール・セザンヌ『画家の息子の肖像』

ポール・セザンヌ『画家の息子の肖像』 1880年頃・オランジュリー美術館所蔵

そして、ちょっと可愛い取り組みも…

展覧会では、ルノワールをピンク、セザンヌをブルーに色分けして案内されていたのですが、チケット窓口をピンクかブルーの服で訪れると100円引きに、ピンクとブルーのコーディネートで訪れると200円引きになるんだとか!

世界観に溶け込めむようで楽しそう!
おしゃれなお土産も

おしゃれなお土産も

是非、2人の特徴を探しながら、アートに浸る休日を過ごしてはいかがでしょうか?
「オランジュリー美術館 オルセー美術館コレクションより ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」展は、三菱一号館美術館にて、9月7日まで開催中です。

↓詳しくはHPまで↓
https://mimt.jp/ex/renoir-cezanne/