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「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)

神戸市立博物館で9月に始まった「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」。
オランダのクレラー=ミュラー美術館から貸し出された、ゴッホの作品57点を見ることができる美術展です。

生前はほとんど作品が評価されず、困難の連続だったというゴッホ。
阪神・淡路大震災から30年の節目を迎える神戸で、困難に直面しながらも絵を描き続けたゴッホの人生に、思いをはせて欲しいという願いが込められています。
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
第3章・第4章で紹介されているのは、ゴッホが弟を訪ねてパリに移った時代からの作品。
印象派のクロード・モネや、カミーユ・ピサロらの作品を実際に見て、ゴッホも新しい表現に目覚めていきます。
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
今でも有名な観光地の、モンマルトルの丘!
当時はこんなだったのか…と思いきや、この絵は、にぎやかな場所と“裏”を描いたものだそう。パリに移ってすぐのゴッホにとっては、田園風景の方が描きやすい景色だったのかも。

そして…
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
なんだか華やかな色遣いになってきました。
無名だったゴッホは、人物画を描きたくても、モデル代が出せず(!)、花を描いて色彩研究をしていたそう。今では信じられません…
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
自画像を多く残したゴッホですが、パリ時代は特に多い、25点!
モデル無しで人物画を描くため、仕方なく…だったのかもしれません…
表情は明るく見えませんが、背景が青と緑で鮮やかで、活気のある印象ですね。
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
自画像とこちらは、写真OK!うれしい!

第5章は、アルル時代。内向的だったゴッホにパリは騒がしすぎたのか、1888年、フランス南部のアルルに向かいます。
ここがゴッホには理想の場所だったようで、15カ月弱で描いた油彩、なんと200点!さらに水彩も100点以上!
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
そのアルルで生まれた傑作のひとつが、こちらの『夜のカフェテラス』です。
夜空は黒か灰色だった中、ゴッホは、鮮やかな青を使って表現。
歌川広重の影響も受け始めた時代だそうで、背景を知ってから見ると一層楽しいですね。

さて、アートをたくさん浴びたあと、こちらはお土産も充実しています。
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
クッキーの入ったオリジナル缶や…
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
「夜のカフェテラス」が20年ぶりの来日!神戸で「大ゴッホ展」(後編)
コラボミッフィーまで! 散財してしまいそう…
※ぬいぐるみは大・小ともに現在欠品中。再入荷は11月上旬を予定しています。

実は、再来年の2月6日からは、アルル時代から晩年までの画業後半の作品が来日。
オランダの国宝と呼ばれる名画《アルルの跳ね橋》はなんと約70年ぶりにやってくるそうです!

『夜のカフェテラス』が見られるのは、来年2月1日まで。
是非一度足を運んでみては?
阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス
会期/2025年9月20日(土)~2026年2月1日(日)
会場/神戸市立博物館