仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや、悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…
そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町1クセの強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
『私は10年くらい前にBL作家としてデビューしたものです。今は年に1冊の紙書籍が出るか出ないか。電子書籍も同じくらいです。ヒットが出るわけでもなく、そんなに売れていないのにこのまま書き続けていていいのだろうかと悩んでいます。
年に一度は執筆の依頼が来るので受けています。書いていていいのか、それとも素人に戻ったほうがいいのか、今の中途半端な自分の立ち位置が悩みの種です。アドバイスをお願いいたします。』
(40代女性/主婦)
ーーBL作家さん。すごいなあ。
例えば、この仕事を続けていて日常生活に支障が出ているっていうんだったら、もう作家業は辞めた方がいいけどさ。見た感じ、そういうわけではないんでしょう?
それなら続けた方がいいと思うけど。というか、特にやめる意味がなくない?別に売れっ子作家じゃなきゃいけないなんてこともないんだからさ。
ーー年に一度は出版社さんから依頼がくるとありますもんね。
そうだよ。BL作家さんだってたくさんいるだろうけどさ、出版社から依頼が来る人の方が少なくない?自分の趣味だけでやってる人もたくさんいる中で、収入はそんなに多くないかもしれないけど、依頼が来るっていう段階で十分すごいと思うんだけど。
それこそさ、もう依頼が全然来なくなったらその時に素人に戻ればいいわけじゃない。今は依頼されるままにお仕事としてやり続けたらいいんじゃない?
ーー実際そうですよね。趣味としてやっている方の方が圧倒的に多い世界のわけで。
そうそう。売れてるか売れてないかとか、ファンがいるかどうかなんてどうでもよくない?だってもともと自分が好きなこととして始めたんでしょ。だったら、今の状況って相当ハッピーじゃない?
ーーデビューしたい人もたくさんいそうですしね…でも、相談者さんはこのプロでもない、素人でもないという中途半端な立ち位置が悩みの種だそうですよ。
依頼や報酬をもらって書いているという段階でプロって名乗っていいんじゃないの、とは思うけど。セミプロっていう立ち位置もあるじゃない。立ち位置の名前なんてそんなに重要?
売れない芸人さんとかもそれこそ同じような立ち位置なわけでしょ。それで、中には夢を追うために、アルバイトとか掛け持ちして食い繋いでいる人たちもいるわけじゃない。私はそういう人たちが好きかな。
そういう人たちって、立ち位置とか世間体とか、そういうしょうもないことを気にせずに、自分の好きなことややりたいことを貫いてるってことなわけで。そっちの方が格好よくない?
ーーセミプロという名前もありますね(笑)確かに、好きなことを貫けるって、本当に素敵なことだと思います。
やめるのなんていつでもできるんだから、今はできるところまでやってみたらって思うよね。
ーーせっかく依頼も来る状況なのだから、今辞めちゃうのは勿体無いんじゃないかなと思いますよね。立ち位置や世間体を気にせず、自分の趣味を貫くという姿勢もアリなんじゃないかと。他人の在り方ではなく、自分の気持ちに目を向けてあげるのはウェルビーイングな生活の基本ですね。今週もありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
自分の趣味だけでやってる人もたくさんいる中で、依頼が来るっていう段階で十分すごいじゃない。生活に困っているわけじゃないのなら、今急いで作家業をやめる必要はないんじゃないかしら。趣味の延長上だと思って、自分の好きな分だけやったらいい。立ち位置や世間体のような他人基準の評価なんて、どうでもいいのよ。
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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。
取材・執筆/和田愛理