vol.1では、那須塩原での生活や、2026年に挑戦したいことなどについてお話を伺いました。vol.2は、気持ちの切り替え方や日常でできる簡単なストレッチの方法についてお届けします。
―― 気分が落ち込んだ時はどのようにされていますか?
aya:今、自然の中で暮らしていると、本当に日々変化があるんです。晴天だったのに急に大雨が降ったり、霧になったり雪が降ったり。でも翌日には雨上がりのものすごくきれいな空が広がっていたり。人間も同じで、気持ちが「ふっ」と落ちても、落ちたからこそすごくきれいに吹っ切れる時もある。そんな変化を楽しめるようになった気がします。
切り替えが難しい方は、ちょっと旅に出て自然に触れてみるのもいいと思います。晴れだけが良いわけではなく、雨のあとには虹が出ることもあります。そうした変化を感じて、楽しんでもらえたら嬉しいです。
―― 読者の中にはヨガに興味はあっても一歩踏み出せない方もいると思います。踏み出すためのアドバイスがあればお願いします。
aya:ヨガと聞くと「頑張らなきゃ」「体が柔らかくないといけない」と思われがちですが、私が見てきた生徒さんで続けている方は、実は最初は体が硬かった方が多いんです。
なぜかというと、変化がわかるからなんですね。もともと柔らかい方は「もうこのくらいでいいかな」と思ってしまうこともあります。体が硬い方は変化が出るまで少し時間はかかりますが、少しずつ変わっていくのが楽しくなる。
だから難しく考えず、「腕を回す・首を回す」の延長くらいの気持ちで始めてみるのがいいと思います。
そして最初は好きなことだけやっていいんです。「このポーズ苦手だな」と思ったら無理にやる必要はありません。
興味を持った時こそチャンスだと思っていて、そういう時に人ってものすごい才能を発揮すると思うんですよ。その時が一番伸びる時期だと思うので、「ちょっと腕を回してみようかな」くらいの軽い気持ちで、毎日少しずつ取り入れていただけたらと思います。
―― 集中力がない時やイライラした気持ちを落ち着かせたい時に、簡単にできるストレッチや呼吸法があれば教えてください。
aya:呼吸法ですが、まず優しく目を閉じて、目の前に川をイメージします。上流から一枚の葉っぱが自分の方へ流れてくるのを思い浮かべ、葉っぱが目の前に来るまで息を吸い、通り過ぎたら吐く。二枚目以降も同じように繰り返します。葉っぱの流れるペースはご自身の感覚で大丈夫です。
この呼吸を5回行い、終わったら葉っぱが流れていく様子をただ見つめます。その間は自然な呼吸のままで。最後の葉っぱが流れ去るのを見届けたら、ふーっと口から息を楽に吐きます。
これはイメージ的な話になるんですけど、自分のことを客観的にみるきっかけとなる瞑想法です。
―― 仕事中や家事の最中でも“ながら”でできるストレッチがあれば教えてください。
aya:後ろで手を組み、拳をできるだけお腹に近づけます。そのまま呼吸をしながら右肩を入れ、次に左肩を入れるようにゆっくり動かします。体を開くように動かすだけで肩甲骨が刺激され、肩が開いて胸も広がるので呼吸がしやすくなります。呼吸がしやすくなると免疫力も上がります。
自分のタイミングで、息を吸ったり吐いたりしながら、ゆっくり動かせば大丈夫です。簡単なのが一番なので、ぜひ試してみてください。
今回のインタビューを通して感じたのは、日常の小さな習慣や自然との触れ合いが心と体の調整につながるということです。東京と那須塩原を行き来しながら自分らしい暮らしをするayaさんの姿から、無理なく前向きに過ごすヒントをたくさんいただきました。呼吸や簡単なストレッチを取り入れて、心と体をリラックスさせる時間を作ってみるのもいいですね。
エイベックスマネジメント所属。Syaraaya代官山主宰。ヨガブランドeasyogaのインターナショナルアンバサダー。クラシックバレエやボディワークアウト、呼吸法などを取り入れたオリジナルプログラムを指導する中でヨガと出会い、その世界観に共感。ハタヨガ、ハタヴィンヤサ、アシュタンガ、シヴァナンダヨガなどを学び、海外にも精力的に赴き世界のトレンドを吸収。月200レッスンをこなし、女性はもちろん男性やアスリートからも支持され、ヨガ界の先駆者的存在として活躍中。
ayaさんホームページ