仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや、悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…
そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町1クセの強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
『ある夜、寝ていた私が目を覚ますと、彼が私の財布を開いていました。そのときも今も、怖くて何も言えていません。
その後、彼と結婚しましたが、私の実家に来るたびに家のものを勝手に触ったり、レースのカーテンを開けて覗いたりします。人のものを勝手に触るなんて、おかしいと思うのですが、男性にはよくあることなのでしょうか? 』
(30代女性・会社員)
ーーけっこう衝撃的なご相談ですが…彼氏が財布を開けてたらちょっとショックですかね…
寝てて起きたら、彼が財布を開いてるの見ちゃったって、なかなかホラーよね。
最後に“男性にはよくあることなのでしょうか?”って言ってるけど、それは流石に違うでしょ。 全男性をそのジャンルに入れないで(笑)
ーーまずそこは断言ですね(笑)
結局は実際お金が減ってたかどうかっていうのが一番大事なところだと思うけど…お金が
減っていたわけじゃないなら、たぶん「盗む目的」じゃなくて「知りたい欲」なのよね。
ーーなるほど。お金じゃなくて「情報を盗む」みたいな。
そうそう。携帯を見るのと同じような感じよね。「自分の知らないことがあるのが不安」ってタイプというか。嫉妬とか束縛心の一種なんじゃない?本人は無自覚でしょうけど。
ーーこの場合、お金が減ってたら、もう話が違うんですかね?
うん、それはもう完全に手癖の問題だからね。お金を取る人は治らない。 これは断言できる。そうなったら、恋愛とか結婚とかじゃなく、病院案件よ。「窃盗症」って言われる精神病だから、メンタルケアが必要。
減ってないなら、「知りたい欲」からくる行動だから、まだ立て直せる可能性はあると思うけど。
ーー結婚後、実家のものまで触るようになったというのも問題ですよね…
本人はたぶん「悪いことしてる」って自覚がないからね。“デリカシーない人”って言葉で済むうちはまだマシだけど、これ、放っておくとエスカレートすると思うんだよ。
知りたい欲が強すぎる人って、どんどん線引きが曖昧になっていくの。だから早いうちに言ってあげたほうがいいと思う。
ーーエスカレートするのはちょっと怖いですよね…。
これ、心理的には知りたい衝動が止められないタイプなんだと思うのよ。行き過ぎると犯罪にまで発展するケースもあるわけで。
そうなる前にストップをかけるのは、相談者さんしかいないの。本人は悪気ないから、誰かが「それおかしいよ」って言わないと一生気づかないわよ。
ーーなるほど…なかなか言いづらいこともあるかもしれませんが、エスカレートする前に伝えたほうがいいのかも。人間関係はどれも、本人たち同士の話し合いに尽きるというのが難しいところですね。今週もありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
財布を見るだけで、お金を盗むわけじゃないなら、まだ修復はできると思うわ。でも本人に「それはおかしい」と伝えない限り、行動はエスカレートする一方よ。誰かと一緒に生きるって、“境界線を守ること”でもあるの。相手に悪気がなくても、あなたがモヤモヤするなら、ちゃんと「やめて」と言うことが長く一緒にいるための第一歩だと思うわ。
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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。
取材・執筆/和田愛理