心身ともに、毎日を元気と幸せいっぱいに過ごしたいあなたへ送る、「私も家族もごきげんに生きる。『メンタル回復レシピ』」。第2回は、美容について考えます。
仕事にプライベート、1日24時間ではあまりに足りないと思うほど、現代を生きる私たちは日々さまざまな物事に追われています。そんな生活を送っていると、自ずと自分自身を労わる時間が二の次になりがち。気づけば肌荒れがひどくなっていたり、体のどこかが痛んだり……こんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。
世界で活躍するアスリートのパートナーのサポートと子育て、そしてマルチキャリアでの活動をこなしつつ、いつまでも美しさをキープしているごんだゆみさんに、美容において意識しておきたいポイントを伺いました。
ごんだゆみ:
1989年生まれ。ヨガインストラクター、食育インフルエンサーとして活動。21歳でプロサッカー選手・権田修一と結婚し、食と栄養について学ぶようになる。2024年4月、著書『メンタル回復ごはん 家族とわたしの「しんどい」を救う』(主婦の友社)を出版。小学6年生の息子を育てる一児の母でもある。
汗とともに心の不調も抜け出ていく。美容と健康に運動は必要不可欠
私も今年で35歳になり、息子は小学6年生になりました。なるべく長く、健康で若々しくいるために、食事のほかにも定期的に体を動かすように心がけています。一番続けやすいのは、ジョギングかな。週に一度走ることで心拍数を上げ、しっかり汗をかくようにしています。あとは、長時間同じ姿勢を取ってしまったら伸びをして肩や首のコリをほぐしたり、ストレッチをしたり。今では運動のない生活習慣が想像できないくらいになりました。
汗をかくことは、もちろん体の健康にもいいですし、自分の中でよどんでいた負の要素が汗とともに抜け出ていく感覚が気持ちよくて。ずっと座りっぱなしだと血流もどんどん滞っていくし、そうするとどんどん気持ちも落ち込んでいくんです。しっかり血流を巡らせてあげることで、結果的にメンタルの安定にもつながるんですよ。
家事の合間や仕事のスキマ時間など、ちょっとしたタイミングで少しだけ体を動かしてセルフケアをするだけで、心身ともにかなり調子が整います。全身に不調がないというだけで、日常の快適さが抜群に変わるんです。「いつもどこかしら痛い」という方にはぜひ、ご自身を労わる気持ちで体を動かす習慣を取り入れていただきたいです。
腸は「第2の脳」。「何を食べるか」だけでなく「何を食べないか」も意識する
美容を語るうえで、腸活は欠かすことができないポイントですね。腸は「第2の脳」とも言われ腸の動きが鈍っていると、外に出したいマイナスの要素が心身に留まったままの状態になる、とも私は考えています。
きのこ類や発酵食品など、腸活に有益な食材はいろいろな媒体でよく紹介されているので、知っている方も多いのではないかと思います。でももし「毎日腸活食材を食べているのになかなかお通じがよくならない……」と悩んでいる方がいたら、ぜひそれ以外の食習慣を見直してみてほしいです。揚げ物や白砂糖、加工食品などは、腸内環境を整える妨げになりかねません。せっかくいいものを摂取しても、栄養の吸収を妨げる原因になってしまう可能性があります。
とはいっても、すべて完璧な食生活に切り替えることは難しいもの。できる範囲で少しずつ変えていけば、体も心も次第に変化を見せてくれるはずです。
セルフケアは自分と向き合うこと。日常の積み重ねで心身が作られる
食事の中で最低限意識しているのは、タンパク質中心のバランスの取れた食事。タンパク質は、髪の毛や筋肉、骨、血液、すべてを作り出す栄養素なので、絶対に欠かせません。
こんな話をしていると、ものすごく美容や健康意識の高い人だと思われるんじゃないかと思うんですが、実はそこまでストイックなわけでもないんです。毎日続けるのは難しいので、ご褒美感覚でチートデイも作っています。献立も、パターンを決めてしまえばルーティンなので、毎日どうしようかと考えなくても済みますしね。
美容のための努力って、それ自体の成果はもちろんのこと、自分のために頑張っているという事実だけでも気分が明るくなります。電車を途中で降りて1駅分歩いてみるとか、毎日の食事をサラダからスタートしてみるとか。ほんの些細な積み重ねが毎日の自分を作っていると思うと、なんだかワクワクしますよね。
運動や睡眠、そして食事。それぞれをていねいに営むということは、自分と向き合うことに直結すると思います。たまには息抜きしながら、日常に少しずつセルフケアを取り入れて、心も体もハッピーに過ごしていきましょう!
鶏肉とパプリカのガリバタチキン
タンパク質は、筋肉、内臓、脳などの体のあらゆる器官や、血液の材料になる重要な要素です!ビタミンC豊富なパプリカと鶏肉とを食べ合わせることで、タンパク質の吸収率を高めます。さらに2つを一緒に摂取することで、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの生成を促してくれますよ。
【材料(2人前)】
・鶏もも肉 300g程
・パプリカ 1/2個
・塩 少々
・グラスフェッドバター 10g
A(ソースの材料)
・にんにく 1かけ
・酒 大さじ1
・醤油 大さじ1
・メープルシロップ 大さじ1弱
【作り方】
1. 鶏もも肉は一口大に切る。パプリカは食べやすい大きさに切る。
2.鶏もも肉にさっと塩を振ったら、フライパンで焼き始める。
4. 鶏もも肉に火が通ったらパプリカを加え、Aのソースを加え、最後にグラスフェッドバターを加え全体に絡める。
5.お好みで青ネギを散らして完成!