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「芸術はいらない」と主張する人へのモヤモヤ…自分と違う価値観をどう受け止める?【第89回:カマたくの人生相談サロン 開き直ればウェルビーイング!】

仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや、悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…

そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数137万人超え、歌舞伎町1クセの強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
『芸術大学に通っている学生です。この前、ネットで「アートや音楽なんて学ばなくても死なないんだから、義務教育から外せばいい」という意見を見て、すごくモヤッとしてしまいました。
自分が興味ないからって切り捨てていいなんて、ちょっと身勝手すぎませんか?カマたくさん、芸術の必要性や、こういう極端なことを言う人たちについてどう思いますか?』 (10代女性:学生)
―― 若い学生さんからの、まっすぐで熱いお悩みですね。

ねえ、若いわね(笑)でも、結論から言うとね、「不必要な人には、不必要なんだろうね」。もうそれで終わりよ。

―― 「不必要な人もいる」と割り切る、ということですか?

そう。世の中には音楽を聴かなくても生きていける人もいるし、芸術に一度も触れずに死んでいく人もいるじゃない。
例えば、身近なエアコン1つにしても、そこにはデザインやバランスなどの「芸術」が織り込まれているわけよね。でも、そういうものにいちいち目を向けない人だってたくさんいる。それはもう、しょうがないのよ。

―― 相談者さんは、「自分がいらないから廃止してもいいという極端な主張は違うのではないか」と考えているようです。

言い分は分かるし、義務教育については確かにその通りかもしれない。でもさ、その人が『いらない』って言ったところで、明日から世界中の芸術や音楽がなくなるわけじゃないでしょ?
自分への実害は何もないんだから、「あ、この人はそういうスタイルなんだな」で終わりでいいの。

―― 10代の頃って、どうしても「それは間違っている!」と正義感でぶつかりたくなってしまう部分もありますよね。

世の中にはね、自分以外のものは全部ダメだと言ったり、自分の信じたもの以外は存在しないかのように振る舞ったりする人が、本当にたくさんいるのよ。
でも、そこにいちいち引っかかってたらキリがないわ。それこそ、そういう人に振り回されて「これっておかしいですよね!」って周りに同意を求め始めたら、あなた自身もその「自分勝手な人」と同じになっちゃうわよ。

―― 相手を否定し返そうとすると、同じ土俵に立ってしまうと。

自分の意見を述べること自体は悪くないのよ。「私はこれが必要だと思う」「私は美術館も音楽も好き」って言うのは自由。
でも、「私はこれが嫌い」という個人の意見と、「これはみんなも嫌いだよね?」っていう共感の強要は、全くの別物だから。

―― 自分の意見を言うのと、他人に強要するのは違う、ということですね。

そこを間違えないようにしてほしいわね。世の中にはいろんな人がいて、自分とは全く違う価値観で生きている。
その事実に対して「そういう人もいるよね」って流せるようになること。それが、自分が自分勝手な人間にならないための、すごく大事なマインドセットだと思うわ。

―― 違いを認めて、サラッと流すこと。それこそが、心穏やかに自分の大好きな芸術に没頭するためのウェルビーイングな処世術なのかもしれませんね。今週もありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
「芸術なんていらない」って言う人がいても、「へー、あなたはそういう人生なのね」って思っておけばいいのよ。 自分の信じるもの以外を認められない可哀想な人なんて、生きていれば山ほど出会うわ。 大事なのは、あなたがその意見に引っ張られて、誰かに自分の正しさを強要する人間にならないこと。 世の中にはいろんな人がいるからね。

「歌舞伎町一クセの強いゲイバー店員」カマたくが皆さまのお悩みに答えます!

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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。

取材・執筆/柳川愛理