「わたしのウェルチル」では、素敵な人生を送る方々に、ご自身のウェルビーイング&チルな時間をお聞きします。今回は、月曜よる10時放送のドラマ『終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—』で「Heaven’s messenger」の新人遺品整理人・久米ゆずはを演じる八木莉可子さんに、ドラマの見どころやリフレッシュできる過ごし方についてお話を伺いました。
ベテランの“佇まい”に学ぶ
ーー制作発表会見を拝見しましたが、すごくいい雰囲気でしたね。
八木:本当に、普段舞台裏で話しているような空気感のままでした。
私より年下の小澤竜心くんや、大先輩の中村雅俊さんなど、幅広い年代の方がいらっしゃったのですが、みなさんやわらかくて温かい現場でした。みんなの仲の良さが伝わっていたのなら、うれしいです。
ーー八木さんが草薙さんにプレゼントされた、“アメリカ製の扇風機”のお話も盛り上がっていました。
八木:草彅さんのお誕生日に贈らせていただきました。いろいろ持っていらっしゃると思い、食事も気をつけておられるかなと悩んだ結果…。暑い時期の撮影だったので、小型でパワフルな扇風機を選びました。現場でも使ってくださって、会見でも話題にしていただいたので本望です。
ーー共演者の中には、ベテランの俳優さんも多かったかと思います。刺激になる部分はありましたか?
八木:主演の草彅さんをはじめ、中村雅俊さん、大島蓉子さんなど、本当に学ばせていただくことが多かったです。お芝居はもちろんですが、何よりみなさんの佇まいがとても素敵でした。
重いシーンを撮影する中でも、草彅さんは現場をすごく明るくしてくださって。ムードメーカーとして、自然と雰囲気を軽くしてくれて、いつもいい空気が流れていましたね。その空気感が、お芝居にもにじみ出ていると思っています。
中村雅俊さんも、大先輩で最初はドキドキしていましたが、とても気さくに話しかけてくださいました。
私の席にお弁当が置かれていて、「食べたのに、もう1個お弁当があるのは何でだろう?」と不思議に思っていたら、中村雅俊さんがわざと置いてくださっていました(笑)。年下の私にもこんな風に接してくださるその姿から、学ぶことが本当に多かったです。
いろんな人のいろんな愛の形に注目して欲しい
ーー忙しい日々と思いますが、リフレッシュになる時間や楽しいと思う時間はどんな時ですか?
八木:趣味は、絵を描くことです。コロナ禍くらいから始めたのですが、抽象的な、模様のような絵を描くのが好きです。特に習ってはいなくて独学ですが、夜にお酒を飲みながら描いたりして、集中できるのでリフレッシュにもなります。
あとは、神社に行くのも好きなので一人でも行きますし、カフェに立ち寄ったりもします。忙しい日々の中、一日でもそういう時間を過ごせると、すごくいい時間だったと思えます。
ーー心身の健康を保つための習慣などがあれば、教えてください。
八木:ストレッチは毎晩しています。小学校の6年間、新体操を習っていたのですが、その時にやっていたストレッチを続けています。5分くらいの手軽なストレッチですが、寝る前にすると体が伸びる感じがしますね。
写経にも興味があります。気持ちが切り替えられるような場所に出向いて、写経をしてみたいですね。
ーーお仕事の場面でのストレスや疲れをため込まないように、気をつけていることはありますか?
八木:すごく気にしてしまう性格なので溜め込まない方法を探しているところでもあります。
でも、芸人さんのラジオをよく聞きます。笑うことですごくリフレッシュになっていますね。関西出身で、面白いものが好きなので、笑うと何か一個忘れられます。
最近は、紅しょうがさんや男性ブランコさんのラジオをよく聞きます。男性ブランコさんは、すごく平和で心が癒されますね。新しいラジオのエピソードが配信されると、すごくうれしくなります。
ーー今回の作品で、見て欲しいところや注目して欲しいところを教えてください。
八木:遺品整理人のお話なのですが、ご遺族様のお話もあれば、ラブストーリー、謎の人物もいたり、さまざまな物語が同時進行していきます。亡くなられた方のご遺品から物語を読み解いていく中で、いろいろな人のいろいろな愛の形が描かれています。それは、うまく伝わらなかったものや誤解されていたもの、時にはいびつな形の愛も。でも、どれも“愛”という点で違いはなく、一貫しているというか…。そういった、いろいろな愛の形に注目してもらえたらと思います。