皆さんはスーパーやコンビニで変わった名前のビールを見たことはありませんか?今回は「よなよなエール」「水曜日のネコ」など、独創的な名前とともにビール界に新たな風を吹き込むクラフトビール会社『ヤッホーブルーイング』を取材。ヤッホー広め隊(広報)ユニットディレクター 渡部翔一さんにお話を伺い、ユニークなキャッチコピーのクラフトビールに込められた想いやビールがもたらす“人とのつながり”についてお話を伺いました。
「ビールに味を! 人生に幸せを!」のキャッチコピー
――「ビールに味を! 人生に幸せを!」のキャッチコピーがとてもユニークです。由来を教えていただけますか?
渡部:このキャッチコピーは私たちのミッションそのものです。この言葉に込めたのは、画一的な味しかなかった日本のビール市場にバラエティを提供して、新しいビール文化を創るという思いです。ビールを通じてファンの皆さんに幸せを感じていただきたい、これが私たちの目標です。
日本のビール市場全体のうちクラフトビールはわずか1%程度のシェアしかありません。まだまだ味わいのバラエティが世の中に広がっていない状況なので、そこを広げていきたいと考えています。
――クラフトビール文化が一時期流行りましたが、その流れから派生したイメージですか?
渡部:クラフトビールの流れが本格化したのは、1994年の酒税法改正がきっかけです。この改正で大手メーカー以外でもビールの製造が可能になり、2000年頃にかけて「地ビール」と呼ばれるビールが一気に増えたんです。全国で300ほどの醸造所が誕生しましたが当時は品質のばらつきが大きく、「価格が高いわりに美味しくない」との理由から一時的なブームに終わってしまいました。
その中でも美味しいビールを作る醸造所が生き残り、欧米で小規模醸造所が造る「クラフトビール」の影響を受け、日本でも本格的なビールを「クラフトビール」と呼ぶように変わっていきました。
ヤッホー広め隊(広報)ユニットディレクター 渡部翔一さん
ユニークなネーミングはどこから?
――SNSでユニークな名前も話題になっていますね。「インドの青鬼」「水曜日のネコ」「バクの初夢」など、ネーミングのつけかたについて教えていただけますか?
渡部:私たちの製品開発のコンセプトは「100人に1人に刺さる製品づくり」です。100人に1人が強烈に支持してくれるなら99人が無関心でも構わないという考えなんです。日本のビール市場においてクラフトビールのシェアはまだ1%ですが、この1%に全力で届けることを目標としています。そのため名前やコンセプトもエッジを効かせ、1000個以上のネーミング候補からターゲット層に刺さるものを厳選しているんです。
――1000個も考えるんですか!その中からどのように選んでいくのですか?
渡部:1000ほどの名前を出してそこからターゲット層に響きそうな10~15個に絞り、アンケート調査を行います。その調査結果を見て「好きでも嫌いでもない」「まあまあ好き」など、真ん中の評価が集まるネーミングは切り捨てます。
――中間層を切り捨てるとは珍しい考え方ですね。
渡部:最大公約数的な商品ではなく、「めっちゃ好き!」とか「これは嫌い!」といった極端な反応が出るネーミングを選びます。少数でも熱烈に支持してくれる人がいればそれが成功だと考えています。デザインにおいてもターゲット層に強く響くものを選んでいます。
――イラストも独特ですね。デザインにはどういった意図が込められているのでしょうか?
渡部:イラストはブランドごとに異なりますが、個性的で手に取りたくなるようなビジュアルを目指しています。スーパーなどで「これだ!」と感じてもらえることが大切だと思っています。
(まとめ)
ここまでヤッホーブルーイングのクラフトビールにかけるこだわりや、ユニークなネーミングやデザインに込められた思いについてご紹介しました。後編ではファンとの交流やユニークなイベント、ビールを通じた新しい「つながりの場」作りについてさらに掘り下げていきます。
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