ウェルチル

人生100年を楽しむためのウェルビーイングメディア

画像

ウェルチル熱中症対策シリーズ#5「若年層向けの熱中症対策(住之江区)」~2025年7月23日(水)~

ライフスタイルWEBマガジン「ウェルチル」ミニ番組第2弾!
「ウェルチル 熱中症対策スペシャル」。

夏に特に注意したい熱中症。
どんなことに気をつけたらいいの? 地域での対策は? など熱中症に関する情報を、くわばたりえさんと柳原可奈子さん、そしてカンテレのステーションキャラクター・ハチエモンがお届するシリーズです!

第5話は、子どもなど若年層の方へ向けて大阪・住之江区と企業が取り組んでいる熱中症対策などについてお伝えします!
熱中症対策シリーズ
柳原   暑くなると、学校で熱中症になって運ばれたっていうニュース、よく見るよね。
 
くわばた ウチの子も部活やってるからほんまに心配やねん…
     
ハチエモン ワシらが子どもの頃とは暑さのレベルがちゃうってことを大人が理解せんとアカンな。

柳原    そうそう
熱中症対策シリーズ
ハチエモン 実際令和5年には、「熱中症で救急搬送されたこどもの数」が1万人を超えたらしいで。
      そこで、子どもたちを熱中症から守るために新たな取り組みを始めた自治体もあるんや。
熱中症対策シリーズ
ハチエモン 大阪市住之江区では、民間企業、そして、様々な地域貢献活動を行っている
      プロラグビーチーム、 「レッドハリケーンズ大阪」と連携して子供たちへ
      熱中症の普及啓発を行なっているんや。
熱中症対策シリーズ
熱中症対策シリーズ
熱中症対策シリーズ
熱中症対策シリーズ
大阪市・住之江区 藤井秀明区長 
子どもたちは体温調節も大人と比べるとなかなか上手にできない。
こまめに水分を取ろうねとか、外出するときは暑さを避ける工夫をしようねとか、
強い日差しの中で常日頃やっておられるアスリートの方から言われる方がよりリアリティを
持って感じることができるんじゃないかと。

行政単体ではやはり限界がありますので、みんなで子どもたちを守っていくというのは非常に有効であり
異業種の皆さんがWIN―WINでスクラムを組めるということは非常に有効な手法だと思っております。

くわばた  めっちゃ、良いやん!

柳原    地域ぐるみで取り組んでるのもいいね。

次回は「奈良交通のバス社内取り組み」2025年7月30日(水)放送!
*↓住之江区長の特別インタビューと、企業との取り組みの様子はこちら↓*
☆大阪市・住之江 藤井 秀明区長 特別インタビュー

Q区として取り組んでいる熱中症対策とはどんなことですか?

区長:区としては、区役所の1階に涼ん処(すずんどこ)において扇風機で風を送ったり、飲料水を置いたり、ちょっと疲れた人、暑いなと思った人が休んでいただけるようなスペースを用意しています。
また、クーリングシェルターという、特別警戒アラートが発令されたときには開設する義務がある場所を市全体では265カ所、住之江区では19カ所を用意しております。

あとは、雨水を活用した取り組みを始めました。雨水タンクというのを区役所の1階に設置しまして、雨が降った日とかに水を貯めてそれを正面玄関、区役所の正面玄関に打ち水として使い、体感の温度を下げるといった取り組みです。


Q普及啓発活動としてはどんなことを?

区長:普及啓発活動は大塚製薬さんのお力をお借りして、高齢者から子どもたちまで、暑いときに気をつけてほしい5つのポイントを啓蒙するチラシをつくって呼びかけをしています。

レッドハリケーンズの選手の人たちも炎天下で練習を頑張っておられるので、そういったラグビー選手の皆さんの熱中症対策のポイントだとかもあわせて生徒たちに伝えるといった活動を官民連携でやっております。

また、住之江区役所の保健師が熱中症対策アンバサダーの資格を大塚製薬さんから伝授してもらい、その資格を全員が取得して、それを地域に普及していく、そういった取り組みも大阪市24区では初の試みでした。
熱中症対策シリーズ

■熱中症対策の普及啓発を推進する保健師の方へ向けた大塚製薬の勉強会

Q子どもたちに向けての対策はどんなものがありますか?

区長:子どもたちは大人よりも身長が低いので、地面からの照り返しがあります。また、子どもたちは体温調節も大人と比べるとなかなか上手にできません。

やはりこまめに水分を取ろうねとか、外出するときは暑さを避ける工夫をしようねとか、そういった普及啓発活動を地道にしていくことに尽きると思っています。

Q区として熱中症は危険だよと呼びかけることについてどんな思いがありますか?

区長:子どもたちから高齢者まで、それぞれ熱中症の事故は減らしたいのですが、例えば高齢者ですと、ついついエアコンの電気代がもったいないなと思って、ボタンを押すのをためらってしまって、不幸な事故につながるというケースもあります。
暑いなと思ったら迷わずエアコンのスイッチを入れてほしい。

子どもたちについては「暑いよ」と言うことも難しいケースがあると思うので、そこは遠慮せず保護者の皆さんや周りにサインを出してほしいです。


また、住之江区としては、スポーツをどんどん積極的に推奨していきたいと思っているので、インドアスポーツでもエアコンが必ずしもない場合も考えられますし、アウトドアの場合も、やはり昔と比べると日差しの強さというのが変わってきています。私は住之江区の教育次長の立場でもあり、「区内の小中学校の子どもたちは自分の子ども」という気持ちで教育行政に臨んでいるので、こまめな水分補給とか、我慢をしないこと、それを子どもたちに伝えていきたいです。

Q区長として企業とアスリートと共同して活動するということにどんな思いがありますか?

区長:私は元々前職が民間企業で勤務していたのでわかるんですけれども、企業も地域貢献、社会貢献をやりたいと思いながら、どうやってやればいいのだろうかとか、どこに声をかければいいのかというところが必ずしもわからないで困っているようなケースもあります。
区長としては幅広く民間企業にも声をかけて、今回のようにレッドハリケーンズ大阪の選手の皆さんなどと一緒に異業種のコラボをしながら熱中症を減らしたいという思いをひとつに、WIN―WINでスクラムを組めるということは本当にすばらしい活動だなと思っていて、私も区長として非常にやりがいを感じており、官民及び産官学の連携に積極的に取り組みたいと考えています。

熱中症対策シリーズ