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子育て中に意識したい褒める習慣【第19回 藤本美貴のウェルネス子育てライフ】

タレントとして活躍しながら3人のお子さんを育てる藤本美貴さんに、心身ともにヘルシーで幸せな子育てについて伺う「藤本美貴のウェルネス子育てライフ」。第19回のテーマは『子育て中に意識したい褒める習慣』です。

ポジティブな言葉をかけたり、頭を撫でるなどのスキンシップを図ったりと、褒めるにもさまざまな方法があります。「褒めて伸ばす」という言葉があるように、お子さんをのびのびと育むためにも、褒めることは大切にしたいもの。いつも明るい笑顔で溢れていそうな藤本家では、どんな「褒める」が行われているのでしょうか?藤本さん、教えてください!


藤本美貴:
1985年2月26日生まれ。ソロアイドルとしてデビュー。2009年にお笑いコンビ品川庄司の庄司智春さんと結婚。3児の母として子育てをしながら、バラエティ番組への多数出演や自身のYouTube『ハロー!ミキティ / 藤本美貴』での自然体な姿が人気を集めている。2024年9月3日に『ミキティ語録 前しか見ない』(CCCメディアハウス)が発売。

褒めるよりも、喜びの感情を素直に伝える

普段からよく「褒める」ようにしています。褒めるというよりも、感覚としては「相手がしたことに対して心から喜ぶ」のほうが近いかもしれません。

例えばお皿を洗うのを手伝ってくれたら「本当にありがとうね、助かったよ!」と心を込めて伝えるとか。自転車に乗れるようになったら「すごい!こんなに乗れるようになったんだね!」って一緒に喜ぶとか。「えらいね」のような褒め言葉ももちろん伝えますが、それ以上に私自身が喜んでいることをしっかり伝えたほうが、向こうも嬉しくなってもっとやる気になってくれるんです。

学校での様子を聞いているときも、もし子どもが何かでいい成績を取ったり、お友達を助けたりなんて話を聞いたときには「え!それってすごいじゃん!その後どうなったの?」って。喜び以外にも驚きのリアクションをしっかり表現することで、だんだん子どものほうも表情がほころんでくるのが分かるんですよ。

できなかったときは、一緒に作戦会議。考えの整理と背中押しでサポート

できたことを喜ぶのと同じくらい、できなかったことにも真剣に向き合います。「なんでできなかったんだろうね」って、子どもと一緒にプチ反省会を開くんです。「どうやったらもっとできるようになると思う?」「そしたら、次はどうやってやってみようか?」って問いかけて、次なる挑戦に向けた作戦会議、とでもいうんでしょうか。

子ども本人も、きっと次にどうしたらいいのか、ある程度自分の中で答えが出ていることもあると思うんですよ。それでも考えがまとまらなかったり、悔しさとかいろんな感情で整理がつかなくなってしまっているんです。私との話し合いが、少し立ち止まって考えるきっかけになっているのかもしれません。

頭の中の考えを私に話してみることで、脳内が整理されて、次にやるべきことが明確になる。そんな子どもの考えを聞いて、「いいんじゃない!じゃあそれでやってみよっか!」って、背中を押すまでが私の仕事です。

日々の会話の積み重ねが、素直に感情を伝えあう関係のカギ

相手に対して素直に感謝したり、感情を伝えたりするのは、旦那さんや子どもたちにとっても自然なことなのかもしれません。夕食を作っていると、「いつもありがとう!」って旦那さんが声をかけてくれるし。長男は毎日お弁当なのですが、「お弁当おいしかったよ」って一言伝えてくれます。無言で空っぽのお弁当箱を差し出されるよりも、この一言があるだけで、作ってよかった!ってなんだか思えちゃいますよね。

長女は特に、ママを助けたい思いが人一倍強い子なんです。「つーたん(長女の通称)がお部屋片付けてくれると本当に助かるなぁ。とってもきれいになるし!」と伝えると、鼻高々に「これからもなんでも頼ってね!」って(笑)。すごく愛おしいし、頼りになります。

大人・子ども関係なく、誰しも感情表現の仕方って当然のように知っていると思います。素直に気持ちを表現できるような居心地の良さを、家庭の中に作っておくことが大切なのかも。そのためには、やっぱり日頃からどんな些細なことでもたくさん会話をすること。当たり前のように日々いろんなことを話しているので、そんな会話の節々に感謝や喜び、嬉しさを共有する瞬間が織り混ざっているだけなのかもしれません。
藤本美貴さん 新刊のご案内
タイトル:「ミキティ語録 前しか見ない」
CCCメディアハウス刊
定価:1500円+税 仕様:四六判・並製 
頁数:232頁 ISBN:978-4-484-22116-8
2024年9月3日から好評発売中!
ヘア&メイク/太田年哉(maroonbrand) スタイリスト/JURIKA.A 取材・執筆/神田佳恵