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街歩きでアートに触れる!「東京建築祭」に行ってみた!【ウェルアート】

都内で5/17(土)から開催中の「東京建築祭」。建築を楽しむことで、まちの魅力を再発見しようというイベントです。中でも5/24(土)、25(日)には、普段は非公開の場所を無料で見学できる機会も!今回、イベントの一環で行われたスペシャルツアーにお邪魔してきました。

この日、見学会が開催されたのは、東京都港区にある「綱町三井倶楽部」。
※クラウドファンディング参加者向けの実施 ※募集は終了しています
東京建築祭
本館の竣工は、なんと1913年。110年以上の歴史を誇る洋館です。
設計を担ったのは、日本に初めて本格的なヨーロッパ建築をもたらした人物として知られる、ジョサイア・コンドル。

現在も三井系企業の迎賓館として、パーティーや結婚式などに活用されていますが、会員制の施設のため、見学のチャンスはとても貴重な建物です…!
藤木竜也教授
今回は機会に恵まれ、千葉工業大学創造工学部・藤木竜也教授の案内の下、早速中へ!
東京建築祭
この建物のメインとなる部屋が、朱色の壁が印象的な「大食堂」。
藤木教授によると、弓状になっている「ボウウィンドウ」は、デザイン力・技術力ともに非常に高くないと設置できないものだそう。細かいところまでこだわりが詰まっているんですね。
東京建築祭
そして2階に上がると目に飛び込んでくるのが、この吹き抜けとステンドグラス!
東京建築祭
吹き抜け部分は、実は真ん丸ではなく楕円形になっていて、重厚感を損なわずにおしゃれさを出すのは、バランスを見極めるのがすごく難しいそう。

「ドーム型のステンドグラスが私的な建物にあるなんて……」と、藤木教授もあまりの立派さに感嘆のご様子…
東京建築祭
そして、藤木教授も注目する1室が、この「日本間」。洋館にもかかわらず、2階には実は和室があるんです!
コンドルは和室の設計もできたんだとか。

しかし、和室にしては少々違和感のある要素もあるそうで、「あとから和室が欲しいと依頼主に言われたのかも…?」など、推測するのも楽しいですね。
東京建築祭

1階ホール

最後に、1階の「大食堂」から、門とは反対側の庭園に出てみます。
東京建築祭
噴水を中心にしたイギリス風の庭園も、コンドルの設計だそうです。5月にはお庭のバラも楽しめて… 非日常な空間で、日本にいることを忘れそう…
東京建築祭
と思ったのも束の間。
実はさらに奥に進むと、約6,000坪の日本庭園が広がっています!
東京建築祭
一体いくつの顔を持っているのか…石灯篭や広い池を誇る庭園の様子は、門からは全く想像できないものでした。

建物もお庭も味わい深すぎて、終始夢見心地な1日。大正時代にタイムスリップしたような、イギリスに行ったような、都心でドキドキの経験ができて、明日からの刺激になりました!
東京建築祭
5/24(土)、25(日)には、「東京建築祭」で、都内にあるたくさんの貴重な建築を無料で見学できるチャンスが!
残念ながら綱町三井倶楽部のツアーは終わってしまいましたが、是非この機会に、身近なまちの新たな魅力を探しに行ってみてはいかがですか?

詳細は東京建築祭のHPまで ※一部申込み制
https://tokyo2025.kenchikusai.jp/