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夢は三世代でパリコレへ!「緩めること」でチャンスはやってくる「頑張りすぎない」ウェルビーイングな生き方。ウォーキング講師・山口マユウさんインタビュー

ウォーキング講師として各分野でご活躍中の山口マユウさん。ステージに立つお姿からも心身共に整っていらっしゃるのは明らかですが、かつては自身の個性をコンプレックスに思われていた時期もあったそうです。山口さんにとってのウェルビーイングな過ごし方や、日頃から心がけていること、そして未来へつなぐ目標や夢についてもお伺いしました。
山口マユウ インタビュー
―― 山口さんにとっての“ウェルビーイング”とは?

山口:仕事柄、「軸が整っているか」ということを大切にしています。「きれいに見せたい」と意識しすぎてみぞおちが開き、体を痛めたり違和感を作ったりしている方が多いのですが、下腹部までどっしりと安定させた状態で動くと、緊張感がなく軽やかになれるんですね。この「心も体も軽やかで、頑張りすぎない状態」こそが、私にとってウェルビーイングですね。
――山口さんでも体が固まってしまうことはあるのでしょうか。

山口:しょっちゅうですよ(笑)。よく体が柔らかそうに見られますが、決してそんなことはありません。無意識に僧帽筋(肩周りの筋肉)を緊張させてしまって「強そう」と言われることがあるので、だからこそ「緩めること」を意識しています。
自分が「整っている」と感じるのは、やはり力が抜けている時ですね。仕事や期限に追われるとどうしても力んでしまいますが、そんな時こそ、一度肩を上げて「ストン」と落として緩める。そうやって意図的に整えるようにしています。
―― 具体的には、どのように切り替えていらっしゃいますか。ご自身の中でルールなどはありますか?

山口:週に1回、誰とも会わない「自分に戻れる時間」を作っています。私は仕事に全力投球して余力を残さないタイプなので放っておくと、どっと疲れが来てしまうんです。だから、オフの日は一歩も家から出ず、スーパーやコンビニにも行かないし、デリバリーも頼みません。あらかじめ「この日は休む」と決めて、前日は夜遅くまで働いてでも、その日は1日自分だけの時間にしています。そこまで徹底して自分を休ませることで、心に余裕が生まれ、人にも優しく接することができるようになります。
―― これまで、価値観が大きく変わった出来事はありましたか?

山口:祖母の言葉ですね。祖母は12年間寝たきりでほぼ車いすでの生活でした。『後悔のない人生を生きたらいいよ』と言ってくれて、「後悔のない人生って何だろう?」と自分に問いかけたときに「自由が欲しい」と思ったんですね。
そこから、「コンプレックスだった高身長を活かした仕事を全力投球でやろう!」と思ってウォーキングのお仕事を本気で覚悟を持ってやるようになりました。
全力で向き合っていると不思議とご縁がつながり、結果として今は好きな仕事をさせていただけるようになっています。
40代の頃に「亡くなる前の10年をどう過ごしたいか」を逆算して考えました。健康はもちろんですが、「心も体も自分らしく動く状態でいたい」これが、価値観が変わったなと思った瞬間でした。
山口マユウ インタビュー
―― これから大切にしたい「軸」や「テーマ」を教えてください。

山口:「90歳になってもハイヒールを履ける人生」とは単に健康でいるということだけではなく、ハイヒールを履けるほどの「脚力」と「心の弾み」を持ってほしいなという想いなんです。
寝たきり生活は、平均10~12年あります。本人も周りも辛いその状況を、ウォーキングで変えていきたいと思っています。
―― 最後に、忙しくて余裕がない方へアドバイスをお願いします。

山口:「頑張らなくていいよ」と言いたいです。頑張り続けると、いつか怪我や病気をしてしまいます。大切なのは、自分軸と体の軸だけはしっかり持ち、あとは緩めておく方が、自然といいものが飛び込んできます。

「生きがい」は、見つけようとして見つかるものではありません。恋愛と同じで、彼氏が欲しい欲しいと思ってもなかなか見つからないですよね。
目線を上げて明るく過ごしていれば、チャンスは向こうからやってきます。良いものは、緩んでいるところに飛び込んでくるものですので、まずは嘘だと思って顔を上げて歩いてみてください。
―― 今後の目標やチャレンジしたいことはありますか?

山口:私の今の目標は、「孫の世代の時代に幸せに過ごせるよう、元気な人達を今のうちから増やすこと」です。そして、娘と、孫との「3世代でパリコレクションに出ること」です。生後3か月の孫と歩けるようになるまで、まだ15〜16年ありますから、その時まで元気にヒールを履いていられる体でいたいですね。
颯爽と歩かれる山口さんですが、3歳のころから標準より身長が高かったことで、高身長をコンプレックスに思い、背中を丸めて低く見せるようにして生きてこられた時期もあったそうです。コンプレックスを強みに変え、多くの人を幸せにしたいという想いが、今の山口さんの原点となっているといいます。
今日からすっと背筋を伸ばして、少し上を向いて歩いてみませんか?
プロフィール

山口マユウ
モデル・女優・経営者など幅広い層に支持され、企業・行政・教育機関での講演や研修、商品プロデュース、メディア出演など多方面で活躍。健康と美を両立する歩き方を通じ、「90歳になってもハイヒールを履ける人生」を掲げ、健康寿命の延伸に取り組んでいる。最近ではパリコレにモデルとして出演やEXPO2025大阪・関西万博ヘルスケアバピリオンでの出展など幅広く活躍中。
まとめ

・山口マユウさんにとってのウェルビーイングは「心も体も軽やかで、頑張りすぎない状態」であること
・自分を整えるために大切にしているのは「力を抜く」こと
・「自分に戻れる時間」を作ることで心に余裕が生まれる
・価値観が大きく変わったきっかけは祖母の言葉
・目指すのは、90歳になってもハイヒールを履けるしなやかな人生