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トラウマとの付き合い方は?嫌な思い出がフラッシュバック…カマたく流は”ネタにする”こと!?【第15回 カマたくのお悩み解決サロン 開き直ればウェルビーイング!】

仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…

そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員カマたくさんが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
「こんにちは、私は学生のとき、お付き合いをしていた彼氏を振った際に『裸の写真を流されたくなければもう一度付き合え』と脅され、不登校になった過去があります。そういったニュースなどを見るたびに、当時の記憶が蘇って、辛くなってしまいます。これからもこの気持ちをずっと抱えて生きていくのかと思うと、苦しくてたまりません。アドバイスをお願いします。」
(30代女性・パート/アルバイト)
ーー色々なタイミングで過去の経験がフラッシュバックしてしまうんですね…

トラウマってことよね。こういう経験が私自身あまりないから分からないかも…そういうのがある人とない人の違いって何なんだろう。私も、他人から見たら結構な人生を歩んでるんだけど。

ーーそうですよね。カマたくさんも、書籍やYoutubeを拝見していると、色々大変な経験をされてるなあと思うんですが…

本にも書けなかったレベルのこともいっぱいあったからね。でも、確かになんでトラウマにはなってないんだろう。分からないな〜どうしてならないんだろうって考えたこともないし。なんかね、私の長所なんだよねきっと。もう生まれ持った才能というか。私だったらこういうのネタにしちゃうもん。

ーーそういえば、以前も嫌なことは”ネタにする”っておっしゃっていましたよね。

実は私、ある特定のワードを検索すると、15歳のときの私の”そういう”写真が出てくるんですよ。最近はもう出てこなくなったんですけど。昔はそれを自分でツイキャスとかでバンバン言ってたもん。

ーーツイキャスで!普通の人はやっぱりそういうことをおおっぴらに言えないんじゃないですかね…

え〜ネタでしかないんだもん。どうしよう、相談者さんの気持ちを全然分かってあげられてないよね。でもね、起こったことはもう変わらないんだよ。もう変わらないんだから、上書きするしかない。削除は絶対できないんだから。もう強制的に何かを変えるしか、手はないんだよね。辛かったことを、あえてネタにすることのいいところって、それを笑ってもらえることによって、”面白い話”として記憶が上書きされるってところにあって。

ーー起こったことは変わらないし、上書きするしかない。それは確かにその通りですね。

でしょう。自分の受け止め方というか、解釈を変えないと、過去は絶対に変わらないんだよね。自分の考え方を変える方向に持っていかないと、今のままじゃ、もう死ぬまでずっとそのままじゃん。それが嫌なんだったらやっぱり自分の考え方を変える方向に持っていかないと。変えられるのはお前だけだし。私はそう思っちゃうかな〜

ネタにするっていうのも、一例であってそれが全部正解だと思わないし。私は、嫌なこととか、え〜ってことがあったら、もう今日店で喋ろうって思う、そういう思考パターンになってるっていうだけ。

ーーポジティブな発散の仕方ですよね。

ネガティブでいても何にもならないもん。なんなら、そのネタのおかげでお金稼げるまであるからね。過去はどうせ変わらないんだからさ、どんな形であっても何か意味のあるものにしたいじゃん。

ーー意味のある過去にしたい…そうですよね。過去は変えられないけど、自分の受け止め方は少しずつでも、変えていけますもんね…今週もすごくためになりました。ありがとうございます!
カマたく’s アドバイス
相談者さんがすごく辛い思いをしたのは分かるけれど、起こってしまったことはもう変えられないのよ。変えられるのは、その過去をどう捉えるかっていう自分の考え方だけ。どういう形でも、前に進めるように考えていかないと、ずっとそのままになってしまう。過去は、なんらかの上書き保存をすることしかできないの。私は何も変えてあげられないけど、いつかその過去が、相談者さんにとって意味のあるものだったと思えるようになるといいと思うわ。

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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。
 
取材・執筆/和田愛理