ーー裏垢で誹謗中傷…私でもちょっとショックですねこれは。

私は誹謗中傷自体どうでもいいタイプかも（笑）

ーー著書を拝見しても、カマたくさんはそんな感じがします（笑）

それ自体がどうでもいいし、別にもう、そういうのもあるでしょうね〜っていう前提で生きてるかな。ないかもしれないけど、あるかもしれないよねくらいのゆるい感じ。

ーーカマたくさんはSNSのフォロワーも多いですし、確かにそれくらいのマインドでないと大変ですよね。

うーん、誹謗中傷の難しいところって、「嫌い」って言われたとしても本当は嫌いじゃない可能性もあるんですよ。その逆も然りなんですけどね。好きって言われても本当は裏で嫌いって言ってるかもしんないし、嫌いって言っても本当は好きなんだけど何か理由があってそう言えないのかもしれないし。それって多分、本人の感覚でしか分からないから、考えても結局意味がないんですよ。

ーー確かに、相手の気持ちが字面の通りとは限らないですもんね…

ご友人には確認したんでしたっけ？本当に相談者さんのことじゃないかもしれないし、相談者さんのことかもしれないけど…どちらにせよ、SNSの文面だけで相手の気持ちが分かるかっていうのは難しいところだと思いますけどね。

考えたところで、そもそも分からないし。人の感情に対して、解決とかなくない？と思っちゃいます。私のこと好きになってくださいっていうのもおかしいし、嫌いになってくださいっていうのもおかしい。別に、お前が決めてお前がそう思うならそれでいいですっていう感じです、私は。

ーー今回も例のごとくカマたくさんのメンタルが強いです（笑）カマたくさんは、この人に好かれたい！って思うことはないんですか？

ありますよ〜。でも、好かれたら「ラッキー」だし、好かれなかったら「そっかー」って感じです（笑）自分が働きかけても変わるものじゃないし。人を変えることなんてできないでしょ。人の好き嫌いなんてそんなもんです。「うん、そうなんだーしょうがないねー」くらいの心構えですね。

ーーえ〜やっぱりすごいです。好かれたい人から嫌われたらだいぶ引きずっちゃいますけど…

まあ引きずってもいいとは思いますけど、それ楽しいんですか？っていう話ですよ。「嫌われちゃった…」とかそんなことを心に残しておいても楽しくないじゃないですか。楽しくないことはやめたほうがいいですよ。だったら自分のこと好きって言ってくれる人に時間使った方がいいじゃないですか。それだけは間違いないと思います。そんなの心に残しておくほど暇じゃねーよ！っていう感じです。

ーー今回もカマたくさん節が炸裂していましたね。「楽しくないことはやらない」、ウェルビーイングに生きる上ですごく大切な気がします。ありがとうございました！

カマたく：
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX（旧Twitter）への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女＠カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』（KADOKAWA）、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です　カマたくの人生ざっくり相談室』（KADOKAWA）を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない～悩みが0になる人間関係術』（大和書房）を出版している。　

取材・執筆/和田愛理