仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…
そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員カマたくさんが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
「私は、幼い頃いじめをしていて、今でもその頃にしたことをすごく後悔しています。現在は、その反動で他人を傷つけることや迷惑をかけることがとても怖く、少しの失敗で逃げたり、何か行動を起こすことをためらったりしてしまいます。加害者だったくせに、昔のトラウマで人を傷つけるのが怖いと感じるのは、まるで、被害者ぶっているようで自分がつくづく嫌になります。一度カマたくさんに思い切り喝を入れてもらった方がいいと思いご相談しました。」
(30代男性・パート/アルバイト)
ーーこのお悩み相談所にはめずらしい、男性からのお悩みになります。思い切り喝を入れてもらいたいそうですが…
うん、全体的にすごく自己中な考え方だね。いじめをしてて、今はあまり人を傷つけないようにするのはわかるけど、行動に移せないのはどういう関連性があるのか分からないわ。
ーーいじめをしていたという経験から、その行動が他人を傷つけたり、迷惑をかけたりしてしまうんじゃないかと怖くなってしまうそうです。
まず、迷惑をかけるって言うけど、他人が迷惑だと感じるかどうかは他人が決めることだから、お前が決めることじゃない。いじめだって、いじめてるつもりはなくても、受け手がいじめだと思ったらその時点でいじめだと思うのね。
私は、いじめられていた側の人からこういうお悩みが来ても多分同じことを言うと思うけど、お前の価値観だけで世界を推し量ると大体おかしなことになるというのは声を大にして伝えたいわ。
ーー他人が迷惑だと感じるかどうかは他人が決めること、確かにその通りですね。ついつい自分の価値観で人の感情を推し量ってしまいがちですが…
相手がどう感じるかは、相手が決めることなのよ。自分は気に病んでても、意外と当人は気にしていなかったりすることだってある。だから、迷惑になるかも、傷つけるかもなんていうのは勝手な決めつけもいいところで、もう行動してみないとぶっちゃけ何も分からないわけ。
だからある程度は相手のことを考えなきゃいけないけど、ある程度は考えなくていいよって感じ。さすがに、頭からお茶ぶっかけるとかは迷惑というか、相手が嫌がるのがわかるわけじゃない。常識の範囲で推し量るのは必要よ、もちろん。
ーー確かに、その行動が人にどういう影響を与えるかは、行動してみないと分からなかったりしますよね。
うん、本当に感じ方や考え方って人によって違う。昔いじめをしたってことよりも、結局これからの話というか、もう過去は関係なしに、それを言い訳にして何かができないって逃げるのはやめた方がいい。私は、ぶっちゃけ逆の立場で「私はいじめられてたからこうなんです」みたいな人にも、全部お前が決めてることだろって思っているから。
ーー手厳しいですね…
私も昔いじめられていたことがあったの。だからこそ思うことがいっぱいあるんだよね。
もしいじめられてなかったら、良い意味で、こういう価値観を持つことはなかっただろうな、っていうものもたくさんある。自分のマイナスの状況からこの価値観が形作られているみたいなところは必ずあるから、むしろそっちの方を大事にしないと意味がないのよ。
ーーそうだったんですね…確かに、いつもカマたくさんは「過去は変えられない、これからそれをどう考えるか」だって仰っていますよね。
そうそう。過去は変えられなくて、変えられるのは考え方だけ。やったこともやられたことも、それ自体は変わらないからね。だから、完全に考え方を変えるしかない。誰かにどう思われるかなんて、そんなの相手にしか分からない。全ては行動してからだと思いますね。
ーー人からどう思われるかが怖いというお悩みは他にもありますが…それらにも通じる考え方のように思います。どう思われるかはやってみないとわからないですよね。今週も、ウェルビーイングに近づくヒントをありがとうございます!
カマたく’s アドバイス
全体的にすごく自己中心的な考え方ね。あなたの価値観だけで、世界の全ては推し量れるものじゃないのよ。相手がどう感じるかは、相手が決めることで、あなたがどんなに考えたって絶対に分からないんだから、全ては行動に移してみるしかないの。いつも言っているけれど、過去はもう変えることはできない。過去に起きた出来事を、何かをやらない理由にするなんてもってのほかね。これから変えられるのは、あなたの考え方と行動だけよ。
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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。
取材・執筆/和田愛理