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落ち込むことには意味がない?うつ病から立ち直るには【第46回:カマたくのお悩み解決サロン 開き直ればウェルビーイング!】

仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや、悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…

そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町1クセの強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
『過酷な職場環境と良くない家庭環境の影響で、気付かぬうちにうつ病を発症してしまいました。3ヶ月の休職を経て、復職したのですが、以前のようにバリバリ働くこともできず、自分は価値がないのではないかと感じる日々が続いています。ゴールが見えない霧の中を歩いているようで、焦りばかりが募っていきます。考え方や行動など、アドバイスをお願いします。』
(20代女性:会社員)
ーーなかなか前に進めない時、焦ってしまうのはなんとなく分かります…。

なるほどね、私もパニック障害になったり、適応障害、摂食障害になったりと色々あるけど、自分の中で「70点とか50点の日もあるよね〜」って自分を納得させるようにしてる。やっぱり、昔ほどの馬力がないなって自分でも感じることは多いし。

ーー70点とか50点の日もある、ですか?

うーん、表現がちょっと難しいんだけど、毎日すごい数の問題があったとして、その全て満点を取り続けるのってやっぱり無理なわけじゃない。全てが万全だったとしてもさ。70点とか50点、というと妥協みたいに聞こえるから…しいて言うなら「問題数を減らしてる」みたいな感覚かな。

1000問あるテストで100点を取り続けるのは至難の業だけどさ、1問のテストで100点を取り続けることならできそうじゃん?

ーー確かに。ついつい追い込まれると、『1000問あるテストで100点を取り続けようとする』状態になってしまうんですよね。もっとハードルは低くていいはずなのに。

そうね。自分へのハードルって、もっと下げてあげていいと思うのよ。特に、「自分に価値がないと思う」って、「自分は所詮50点の人間だ」っていう思考の状態なわけじゃない?

本当は50点だろうとなんだろうと、自分は自分でいいんだけどさ。なら、ハードルを下げて、「これなら100点!」っていう状態を増やしてあげればいいと思うのよね。

ーー「自分は所詮50点の人間だ」思考、分かりますね。ついついそれで落ち込んじゃう。カマたくさんは落ち込むことはないんですか?

ない(笑)だって意味ないもん。昔できたことが今できなくなってるって感じても、「昔はできてたのにな〜」って思うだけ。懐かしむことはあっても落ち込むことはないね。

私は意味のないことはしないって決めてるから。例えば仕事でさ、やるべきことがあるのに全然関係ないことしてる人がいたらイライラしない?

ーーしますね。今やるべきなのはそれじゃないでしょ!ってなります。

でしょ。そういう事なのよ、私にとっての「落ち込む」という行為は。やるべきことをやらずに、なぜ落ち込むことを優先するのかが分からない。人のそういう行動を見たらイライラするように、自分ももっと客観視して見るべきなんだよね。

ーー確かに…といっても普通の人は落ち込んでしまうと思いますけどね(泣)

うーん、全然分かんない。まあ、まずは1問正解できたら100点の気持ちで少しずつやっていくしかないよね。今はとりあえず、「これができた」を増やしていくしかないと思う。

ーーとりあえず「これができた」を増やす、大切な考え方ですね。ついつい焦ってしまうけれど、そんな時こそ自分のできていることに目を向けてあげてほしいと思います。今週も、ウェルビーイングな毎日向けたアドバイスをありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
焦っている時であればあるほど、「これができていない」と言うことに目が向きがちだけど、もっと自分のハードルを下げてあげる必要があると思うわ。1000問のテストで満点を取り続けるのはどんな人間にも無理なの。1問正解できたらもうその時点で満点。落ち込んでいる時間なんて無駄なんだから、そうやって自分ができたことを一つ一つ数えてあげるのが大切よ。

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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。

取材・執筆/和田愛理