仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや、悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…
そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町1クセの強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
『仲の良い友人が私に依存してきて困っています。元々はご飯を週2くらいで行く仲だったのが、ここ半年で毎日LINEをし、予定が空けば全部誘われ、自分の家族の愚痴・恋愛・仕事の悩みを全部私に投げてくるようになりました。断っても「なんで?」と言われたり、私が別の友達と会うと拗ねたりします。
彼女のことを嫌いになりたいわけではないのですが、私自身も疲れてきてしまいました。距離を取ると「私のこと嫌いになった?」と責めるようなメッセージが来て、どう返せばいいか分かりません。
依存されるのも辛いし、突き放して傷つけるのも怖いし…私はどう動けばいいのでしょうか?』
(20代女性・パート/アルバイト)
ーー確かに、こういう子いますよね…どう対応するべきなのでしょうか?
遮断。以上。
ーー早い(笑)
いやいや、遮断でしょ。なんであなたのプライベートが“無料で使われる窓口”にならなきゃいけないの?意味がわからない。めんどくさいのよ、こういうタイプは。
ーー依存される側はほんと消耗しますよね…。
そう。“相手がしんどいから”って理由で、あなたの人生までしんどくしていい理由にはならないのよ。相談を読む限りさ…相談者さんは相手のこともうほぼ嫌いでしょ?
ーーまあ確かに…状況的にもしょうがないですけどね。
じゃあ言えばいいのよ。「最近しんどいから距離置きたい」って。向こうは「なんで?私が悪いの?」って言ってくると思うけど、いや実際そうじゃん。こういう人って他責思考だからさ、自分が悪いとは本当に思わない。
こういう人って“宿り木”を探してるだけなのよ。ひとりに依存して、重くなったら次の人へ。また重くなったら次の人へ。これを永遠に繰り返すわけ。勝手にやってろよって話じゃん。
ーーたしかに構造が完全にそうですね。
だから、長い目で見れば絶対どこかで関係が壊れるのよ。だったら早めに切った方が自分のためじゃない?。
ーー相談者さんは、突き放して傷つけるのが怖いんじゃないですか?
あのね、誰も傷つけずに生きるなんて無理だから。あなたが知らないうちに傷つけてる人だっているかもしれないじゃん。世界の誰も傷つけてないと思うのは、前提が傲慢だよね。
誰でも多少は誰かを傷つけて生きてるの。そこを気にしてたら生きていけないよ。
ーーぐうの音も出ないです。傲慢…
だから、自分がどう生きたいかを優先するべきだよね。
まずはLINEで、「最近負担が大きくて対応できない、ごめんね」って伝えてみたら?そこから相手の反応で判断すればいいじゃん。もしかしたら、反省して変わってくれる可能性もなくはないし。多分7割は変わらないけど。
ーー変わらなかったら…?
変わらず責めてきたら即ブロック。時間の無駄だから、遮断一択。その友人の宿り木になるのは、相談者さんじゃなくてもいいんだから、自分の人生に時間を使うべきだと思うけどね。
ーー本当にその通りですよね。私は、人を傷つけないように生きようという考え方は傲慢だということが地味に刺さりました…今週も素敵なアドバイスをありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
依存される関係って、あなたを大切にしているように見えてあなたを使っているだけのことがあるの。その重さを抱え続ければ、結局関係は長続きしないもの。他人を誰も傷つけない生き方なんてないのよ。まずは短く距離を置く意思を伝えて、その反応を見て判断をしてもいいけど、攻めてくるようなら遮断一択。あなたの人生は、あなたのために使うべきよ。
カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。
取材・執筆/柳川愛理