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【カマたくのお悩み解決サロン 開き直ればウェルビーイング!】第2回:メンタル不調の夫の支え方を教えてほしいです

仕事に、趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…

そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員カマたくさんが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
「最近、夫のメンタル不調が続いており、心配しています。現在は、仕事も短期間のお休みをもらっているのですが、このままだと、また復職しても仕事を続けていくのは大変なのではと感じています。もともと、夫は気持ちの浮き沈みがある方なのですが、どうしたらそんな夫を分かってあげられるのか、また、日常生活でどのようにサポートしていくと良いのでしょうか。」
(30代女性・会社員)
ーーこれはなかなか難しい問題ですね…

うん、これはね、どうもこうもないですね。分かってあげるなんてのは無理です。
例えば、大親友だろうが、家族だろうが、1人の人間なので分からないのが当たり前。

ーーま、まあ確かに他者を理解するのは難しいですよね、家族でも。

自分以外のことは結局分からないじゃないですか。だから、あんまりケアしてあげるとか、自分が何とかしてあげるみたいな、悪い言い方をするとですけど、謎の思い上がりはやめた方がいいですね。無駄なんで。

ーー思い上がり…手厳しいですね。

本当、そう言うと聞こえが悪いんですけどね。でもそうだと思うんですよ。何とかしてあげるってちょっと傲慢な考えというか。察して行動するっていうこともできるけど、限界があるしね。自分が何とかしてあげたいってなると、多分何とかならなくて、自分が潰れちゃうんです。それが一番良くない。何かしてあげようってあまり強く意識しない方が良くて、いつも通りに接するというか。

ーーなるほどなるほど。でも、こういう時っていつも通りが一番難しかったりするんですよね…

すごくシンプルですよ。要は、あまりサポートするっていうのを意識し過ぎないことです。そういうのって、実は考えない方が、相手も気を遣わずに過ごせると思うんですよね。あまりに心配されるのも、また重圧があると思うんですよね、そういうのって。気にしてないけど、とりあえず何か美味しいもんでも食っとく?みたいなぐらいのスタンスがいいですよ。

ーーそれくらい開き直ったほうがいいんですね。

何が響くかって、考えてもぶっちゃけよく分からないんですよね。いくら家族でも一個人という点で言えば、他人な訳だし。悩んでいる人たちの、大丈夫になるタイミングって、自分たちが考えてる範疇を超えたところにあったりするんですよね〜

あとは、やっぱりこっちも正直にぶつかった方が、あっちも正直に話してくれるので、気を遣ってばかりだと良くないかも。結構強めな返しをすると、相手も本音をぶつけてくれたりします。その、本当に言っちゃいけないことのラインは寄り添っていればわかるでしょう?そこはうまくやりつつ。怪我したところに膿がたまったら切って出してあげた方が治りが早い、それと一緒です。正直になってない自分がいたりすると、相手も色々と正直に言いづらかったりするんですよ。

ーーなんかそれはちょっとわかるかもしれないです。気を遣われていると言いづらいこと、あります。

でしょう?多少喧嘩になったとしても、本音を聞き出した方がいいんですよ。それに対して喧嘩腰じゃなくて、うん、分かったこういうことか、教えてくれてありがとうって言えるかどうかが大事なんですよね。まあこれが一番難しいんですよ。結局他人云々より、自分をコントロールするのは。でも、そういうときこそ、サポートするって決めた自分を思い出さないと。

ーー結局、変えられるのは自分だけ…という感じですね。

うん、受け止める自分側は広げていく。でも全部は抱えきれないから、無理なものは無理って言った方がいいです。私のキャパ超えちゃうから、これ以上はできないって。それで、もし一緒にいられないっていう結果になっちゃっても、それはもうしょうがないと思います。

お互いのためにならない形で両方疲れちゃうより、離れた方がいいパターンも全然あるし。結局のところ、自分の人生も、相手の人生も、どっちもうまくいけばそれでいいんですよ、別に一緒にいなくたって。と、私は思っちゃうタイプですね(笑)本当にあなたが健康で楽しく生きれた方が全然良いし、それに私が必要じゃなかっただけでしょ、って、そんな感じです。
カマたく’s アドバイス
どうにかしてあげようって言うのが傲慢な考え方かもしれないわね。結局は他人なんだから、完全に分かってあげようなんてのは無理よ!
いつも通り、とりあえず何か美味しいもんでも食っとく?みたいなぐらいのスタンスで寄り添ってあげればいいんじゃないかしら。気を遣い過ぎず、思ったことはちゃんとぶつけ合ったほうがいいわ。それで無理なら、それまでだし!結局大切なのは、お互いの人生がハッピーなことじゃない?

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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。 

取材・執筆/和田愛理