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ウェルビーイングアイテム「Y1000」製法の秘密とは!?

【ストレス緩和】や【睡眠の質向上】でおなじみのウェルビーイングアイテム「Y1000」。2021年に発売されると売り切れが続出し、日経トレンディ「2022年ヒット商品ベスト30」で1位に選ばれるなど社会現象を巻き起こしました。そんな大ヒット商品の「Y1000」は一体どのように作られているのか、意外と知らない製造の秘密を探るべく、工場取材に行ってきました!

「Y1000」の秘密を探りにヤクルト本社兵庫三木工場へ!

工場に到着して、まず驚いたのはその広さ。なんと東京ドームとほぼ同じだそうです。ここでは「Y1000」の原料液や「ミルミル」、「ソフール」などの乳製品が製造されているとか。

ヤクルトの原料は赤ちゃんのミルクにも使われる粉末

工場内を進むと、三角すいの巨大な機械が目に飛び込んできました。その下で作業員が見つめているのは白い粉。これは一体なんでしょうか?

工場の渡邉さんが、その正体を教えてくれました。
「実はこれ、ヤクルトの原料となる脱脂粉乳なんです。赤ちゃんのミルクにも使われているんですよ」
安定した品質や供給が確保できるという理由で「Y1000」にも使用されているそう。赤ちゃんのミルクと同じ原料がヤクルトにも使われていたとは、驚きです。

お湯で溶かされた脱脂粉乳が次に運ばれるのが、髙さ6メートルの巨大なタンク。仕込乳と呼ばれる、液体になった脱脂粉乳を加熱殺菌していくとお馴染みのヤクルト色になります。

ヤクルトの命は「乳酸菌 シロタ株」

製造過程で最も重要なのが、培養タンクでの作業です。ここで、ヤクルトの命とも言える「乳酸菌 シロタ株」が加えられます。渡邉さんが取り出した小さな試験管には、ヤクルトの命・乳酸菌 シロタ株が入っていました。この乳酸菌こそ、ヤクルトの創始者・代田稔博士による世紀の大発見なのです。
「Y1000」には1本あたりなんと1100億個もの「乳酸菌 シロタ株」が含まれているそうです。1mlあたりでいうと10億個です。ちょっと想像できませんね。
「これはヤクルト史上最高密度なんです」と渡邉さん。

さらに面白い研究結果も教えていただきました。一時的な精神的ストレスがかかった状態で、「乳酸菌 シロタ株」を1000億個含む飲料を継続的に飲むと、深い眠りのノンレム睡眠の時間が長くなる効果が確認されたそうです。さらに、ストレスの体感も減ったという調査結果も。これぞウェルビーイング!

ウェルビーイングのパイオニア

ヤクルトの歴史を紐解くと、実は創業当時からウェルビーイングの概念に近い理念があったことがわかります。

1920年代、日本では赤痢やチフスといった伝染病が猛威を振るい、人々の生活を脅かしていました。この状況に心を痛めた代田博士は、人々の健康を守る良い菌を探す研究に没頭。そしてついに、生きて腸に到達する乳酸菌の強化培養に成功したのです。

代田博士の「病気にかからない体づくり」という理念は、まさに今日のウェルビーイングの考え方に通じるものがあります。健康で楽しい生活作りという社会課題の解決に取り組んだヤクルトは、ウェルビーイングのパイオニアだったのかもしれません。

まとめ

代田博士が発見した「乳酸菌 シロタ株」は、発見から90年以上たった現在も、ヤクルトとして世界40の国と地域で販売されています。「Y1000」で腸内環境を整えることで、忙しい毎日でも手軽にウェルビーイングを実現できそうですね。

編集:EGO
取材協力:(株)ヤクルト本社