タレントとして活躍しながら3人のお子さんを育てる藤本美貴さんに、心身ともにヘルシーで幸せな子育てについて伺う「藤本美貴のウェルネス子育てライフ」。第14回は『藤本美貴流・保活のススメ』というテーマでお話を伺いました。
「保育園落ちた 日本死ね!!!」という衝撃的な言葉が世間を騒がせて以来、深刻な待機児童問題がメディアでも取沙汰されるようになりました。秋に近づくとママ友間でも保活の話題が盛り上がり、年明けの結果通知をソワソワしながら待つ保護者も少なくありません。
入園できればどこでもいいというわけではなく、大切な我が子を預ける保育園だから妥協はできないと、頭を悩ませる方もいるのではないでしょうか。過去にお子さん3人の保活を経験された藤本さんに、保活にあたっての心がけについて教えていただきました。
藤本美貴:
1985年2月26日生まれ。ソロアイドルとしてデビュー。2009年にお笑いコンビ品川庄司の庄司智春さんと結婚。3児の母として子育てをしながら、バラエティ番組への多数出演や自身のYouTube『ハロー!ミキティ / 藤本美貴』での自然体な姿が人気を集めている。2024年9月3日に『ミキティ語録 前しか見ない』(CCCメディアハウス)が発売。
不明点はすぐに自治体へ確認。広く情報を集め、選択肢は多く持つ
我が家の子どもたちは、みんな保育園を経験しています。私の保活を振り返ってみると、不明点はすぐに区役所に電話して確認していました。申込みのタイミング以外にも、助成金関係や認可外保育園の申込みフローなど、わからないことは直接尋ねて確認していましたね。ちなみに我が家は、上2人は同じ認証保育園に通い、下の子は別の認可保育園にお世話になりました。認可だと3人目は保育料が無料になるので、ダメ元で申し込んでみたら幸運にも入園できて。
保育料は、保育園選びの際に無視できないポイントですよね。世帯収入によっては認可保育園のほうが保育料が高額になるケースもありますし、一方で良心的な費用で運営している認可外保育園もあると聞きます。自治体によってさまざまな助成金制度もありますし、1つの選択肢にこだわりすぎず、上手に情報を集められると、納得のいく保活ができそうです。
園選びのポイントは、登園時間と園の雰囲気。夫婦2人で保育園見学も
保育園選びで重視したのは、何よりも家から近いこと。登園の負担が少ない園をいくつかピックアップして、園を見学したうえでよさそうな場所を絞り込んでいきました。
見学時には、園全体の雰囲気をよく見るようにしていました。施設内の清潔さや先生方の表情、あとは年齢分け保育なのか、縦割り保育なのかなどでも各園の違いが出ますよね。どの園が正解なのかは見学しただけではわからない部分も多いので、最終的には親御さんの好みになってしまうのかもしれないけれど、それでもやはり直接園を見るのは大事。時間が合う日は旦那さんもついて来てくれて、2人であれこれ話し合いました。
3人目の保活はコロナ禍だったこともあり、なかなか直接園を見ることは叶いませんでしたが、気になる園にはすべて電話をかけました。園長先生の声のトーンや受け答えで、なんとなく雰囲気が伝わるので、限られた情報の中でもきちんと判断できるように電話でコミュニケーションを取りましたね。
保育園の本質を見誤らない。必要以上に求めすぎず、最善の選択を
リトミックや体操、英語などのオプションがある園もありますが、そこはあまり重要視しませんでした。保育園は子どもを安全に預かってもらう場所であって、オプションはあくまでおまけ。何か特別なことを体験させたいなら、各家庭ごとに習い事に通わせればいいと思います。
もちろん、園児を飽きさせないように毎日さまざまな工夫を凝らしてくださっている保育園の先生方には、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。だからこそ、求めすぎるのは違うかなと。大切な我が子を預ける保育園なので、本質から逸れることなくいい園を選べるように、慎重に判断していきたいですね。保活中のママさんも、これから保活予定のママさんも、いつも本当にお疲れ様です。
藤本美貴さん 新刊のご案内
タイトル:「ミキティ語録 前しか見ない」
CCCメディアハウス刊
定価:1500円+税 仕様:四六判・並製
頁数:232頁 ISBN:978-4-484-22116-8
2024年9月3日から好評発売中!
ヘア&メイク/太田年哉(maroonbrand) スタイリスト/JURIKA.A 取材・執筆/神田佳恵