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自分の意見を押し付けてくる恋人…これってモラハラ?【第68回:カマたくのお悩み解決サロン 開き直ればウェルビーイング!】

仕事に趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや、悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…

そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町1クセの強いゲイバー店員カマたくが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
『私には、付き合って3年の恋人がいます。
最近、「結婚したらこうしよう」「仕事は辞めた方がいい」など、私の人生を勝手に設計して話してくるようになりました。悪意というより、善意の押し付けのようで、私が「それは違うと思う」と伝えても、「絶対その方が幸せだよ」と譲りません。
私自身は仕事も続けたいし、自分の考えもあるのに、反論すればするほど「なんでそんなに素直じゃないの?」と言われてしまいます。
初めは頼もしく感じていましたが、最近はコントロールされている感覚のほうが強く、モヤモヤしています。これは、結婚しても大丈夫なタイプなのでしょうか?』
(30代女性・会社員)
ーーこれは、どうなんでしょう…
それ、モラハラでしょ。いやほんと、こんなに分かりやすいモラハラある?ってくらい、ザ・モラハラ。
「悪意はない」とか「善意なんです」って顔してやってくるやつが、一番タチ悪いのよ。
ーーうーん、そんな感じがしますよね…今は違っても予備軍というか…
何でも「こうして」って言う人、私はあんまり好きじゃないかな。
いや、友達でも恋人でも、誰でも「こうして」って言う人なんて好きじゃないでしょ。「こうしたら変わるかもよ?」とか「私はこう思うけどね」ってふんわり伝える人はいいと思うよ。

でも、「こうしなさい」は相手を操作しようとしてるじゃん。それはアウトでしょ。
ーー決めるのは、その人ですからね。
「私ならこうするけど、決めるのはあなただよ」っていう姿勢は、相手の自立心を潰さないんだよ。ちゃんと境界線を守れているというか。

逆に、それを潰してくるタイプと一緒にいると、息苦しくなるだけよ。そんな人いらなくない?だって相談者さんは仕事も続けたいんでしょう?自分がこうしたいって言ってるのに、それを尊重してくれない人と未来を考えるのはしんどいと思うけど。
ーーそうですよね…私もそう思います。
そういう人はいらないのよ、人生に。
自分がこうしたいって言ったら、それでいいと思ってくれる相手を探した方がいいと思う。

「なんで素直じゃないの?」って言われると書いてあるけど、どう考えても素直かどうかの問題じゃないでしょ。なんでお前の言う通りに人生全部決めなきゃいけないのよ、って話でさ。当たり前の主張だよ。
ーー他人の意見を尊重してくれないというか、これだともはや自分の考えの押し付けですからね…
友達なら距離を置くとか、他に考え方があるかもしれないけど…恋人でしょ?相手の意見を尊重できない人なんて一番致命的でしょ。

しかも結婚を考えているってことはさ、人生を一緒に歩む相手な訳でしょ?もちろん結婚したからといって、取り返しがつかないなんてことはないんだけど、戻りづらくなる。めんどくさくなるんだよね。そうなる前にさっさと切った方がいいと思うけど。
ーーカマたくさんの「遮断」論法、出ましたね。
そうそう、自分にとって有害な人は遮断!

だから私は恋愛ががうまくいかないのかもしれないけど、自分のこと大切にしてくれない人に割いてる時間なんてもったいないよ。いつか死んじゃうのに、そんなことに時間を使ってるなんてアホくさすぎる。人間関係も断捨離しなくちゃ。

恋愛はいつもこの結論になっちゃうのよね。まあ、結局は当人たちが相談していくしかないんだけど。
ーーそうなんですよね。恋愛は結局、突き詰めちゃうと二人の問題ですから。でもやはり、友達にしろ、恋人にしろ、自分の意見を尊重してくれる人にそばにいてほしいですよね。それも、ウェルビーイングな暮らしへの第一歩だと思います。今週も素敵なアドバイスをありがとうございました!
カマたく’s アドバイス
善意だとしても、他人の人生を設計してくる人は、あなたを大切にしているんじゃなくて支配したいだけよ。「こうしなさい」が多い人ほど、あなたの意見には興味がない。一方だけが我慢する関係は、遅かれ早かれ破綻するわ。違和感があるなら、早いうちに考えたほうがいいんじゃない?人生は短いからね。人間関係も、断捨離が大事よ。

「歌舞伎町一クセの強いゲイバー店員」カマたくが皆さまのお悩みに答えます!

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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。

取材・執筆/柳川愛理