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【カマたくのお悩み解決サロン 開き直ればウェルビーイング!】第5回:怒りっぽくなっている自分に悩んでいます

仕事に、趣味、恋愛にお金…頑張り続けるかぎり、私たちの悩みは尽きません。でも、モヤモヤしたままじゃウェルビーイングな暮らしは営めない!仲間と良い関係を持つことや悩みを周囲に話すこと、社会とのつながりを持つことが良いことは分かりつつも、うまくやるのは難しい…

そんな悩める皆さんのお悩みを、Xのフォロワー数138万人超え、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員カマたくさんが、バッサバッサと斬っていきます。時に優しく、時に厳しいアドバイスでウェルビーイングな暮らしに一歩近づけること間違いなし。毎週更新でお届けします。
本日のお悩み
「50代の中小企業経営者です。最近自分自身が怒りっぽくなっていることに悩んでいます。仕事やプライベートでも、周りの人たちのミスや欠点が目につきやすくなり、それを感情的に叱責してしまうことがあります。その後で反省することが多く、自分でもこの状況が良くないことは理解しています。経験を重ねるうちに疑り深くなってきている部分もあり、このままでは仕事上の人間関係だけでなく、プライベートでも友人ができなくなってしまうのではないかと心配しています。どうすればこの状況を改善できるでしょうか?」
(50代男性・自営業)
ーーシビアな問題ですね。

これもね、それを社員に言うべきだと思いますよ。私たちに聞くんじゃなくて!確実にそうじゃないですか。ここまでちゃんと言ってくれたら、どんな部下でも、そうだったのか〜ってなると思うんですけどね。

ーー経営者という立場もあって、そんなことをどう社員に切り出すかが難しいのではないでしょうか。

「なんかね、俺最近怒りっぽいんだよ〜」って言えばよくないですか。

ーード直球(笑)

え〜駄目ですかね。全然これでいいと思うんですけど(笑)こういうのって、相手の問題じゃなくて、自分の問題なんですよ。これを相手に言わないと、一生この人の怒りっぽいのは治らないと思いますよ。部下に言ったらまた状況は少し変わってくる気がします。気が楽になると思うので、悪い方向にはいかないというか。「なんか最近さ〜疲れてるのかな〜、怒りっぽくてごめん」みたいな感じで、言いたいことは言うしかないですよ。

ーーカマたくさんも、普段からこういうことを口にするようにしていますか?

うん、私はそうしてます。自分のお店とかでも、「今日、めっちゃ体調悪くて、機嫌悪いんだよね〜。本当申し訳ないんだけど、今日は多分このぐらいしか仕事できないわ〜」とか言います。逆に、こういうことを自分から口に出すようにしていると、相手も自分のことを話してくれるようになるんですよ。「今日は気分がどうしても乗らないんですけど…でも頑張ります」とか。もともと、下の人が言いづらいのは当たり前なんです。年齢が上の人が言ってあげないと言い出せないんですよ。自分の弱みを出さないと、相手も弱みを見せてくれない。等価交換ですね。

ーー確かに。上の方が自らそう言ってくださると、その下で働く身としては、自分のことを話しやすい気がします。

でしょう。だから、上だろうがなんだろうが、正直に言った方が良いんですよ。プライドとか、どうでもいいんですよね。自分が今こういう状況なんだっていうことや、ちょっと努力はしてみるんだけど、イライラしちゃうかもとか、それは絶対伝えた方が良くて。その方が円滑に事が進むんですよ。

ーーでもやっぱり部下に、弱みというか、そういったことを話すのは気が引けるという人も多そうな気がしますね…

なんかね、そういう人たちって謎のプライドがあるんですよ。レゴブロックみたいなちっこいプライドを守るのがそんなに大事ですかね?無駄なプライドですよ〜自分ができないとか、分からないとか、むしろそういうことは正直に言った方がいいです。社長だろうがなんだろうが。それをカバーしてくれるのが、周りにいてくれる人なわけでしょ?そうやってお互い支え合えないんだったら、1人でやったほうがいいじゃんってなるんで。

ーーみんなでやっているからこそ、ってことですね。

うん。このお悩みは、相談する相手を間違えてますね。社員の方たちにこの相談をするべきです。会社として、みんなでうまくやっていくっていうのが目的なのであれば、私は絶対その方がいいと思います!
カマたく’s アドバイス
自分でここまで問題が明確になっているなら、これを直接部下の人に伝えればいいんじゃないかしら?部下の人たちもきっと、伝えたら分かってくれるわ。それに、自分の弱みをさらけ出すことで、相手もあなたに弱みを打ち明けてくれるようになると思うの。1人じゃなくて、みんなでうまくやっていくってそういうことじゃない?ちっぽけなプライドに気を取られて、大切なものを見失っちゃダメよ。

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カマたく:
1988年12月17日生まれ。福島県出身。ソーシャルメディアインフルエンサー。2017年〜新宿・歌舞伎町のゲイバー「CRAZE」にて店員として従事、歌舞伎町イチ癖の強いゲイバー店員として、本格的にX(旧Twitter)への投稿を開始。SNSでのショート動画や自身のYouTube『3人勘女@カマたく』での歯に衣着せぬ物言いが人気を集めている。2020年に『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)、2021年に『お前のために生きてないから大丈夫です カマたくの人生ざっくり相談室』(KADOKAWA)を出版。2024年2月17日には、最新の著書『お前は私じゃないし、私はお前じゃない~悩みが0になる人間関係術』(大和書房)を出版している。 

取材・執筆/和田愛理