vol.2では、土いじりの楽しみや食のこだわり、千葉での暮らしの魅力について伺いました。vol.3では、自分を見つめ直す時間の過ごし方や今後挑戦したいことなど、黒谷友香さんの内面に迫ります。
絵を描くことで見つけた“新しい自分”
―― 自分自身を改めて見つめ直したいと感じた時、どのようなことをしていますか?
黒谷:先日、番組で絵を描いたんです。自分で育てたアメジストセージを準備して、見ながら描いて、そういう時間がすごく良かったんですよ。
色鉛筆でデザインを描くことはあったんですけど、絵の具を使って描くことはなくって…。30分くらいの時間だったんですけど、自分に集中することができて、「絵を描くって良いな」って感じました。
草むしりをしたり植物を植えたりして土を触っている時間も良いんですけど、また違う楽しさがありました。色を混ぜて使ったり、ボカしたりして、色の深みをより感じられるようになったことで、メイクやファッションにも落とし込んでいける体験ができて楽しかったです。「絵の具で何かを描くっていいな」と思えたのは、新しい発見でしたね。
2026年へのチャレンジと“心と体を整える”習慣
―― 2026年は、どんなことに新しくチャレンジしたいですか?
黒谷:仕事面では来年舞台があるので、皆さんに楽しんでいただけるようにチャレンジしたいと思います。
体を整えるために「笑うことは大事なことで、免疫が上がる」と聞いたので、笑っていこうと思います。楽しく生きていきましょうという、心がけですね。
プライベートでは、もしできたら…で良いんですけど、池を作れたらいいな。小さくて良いんですけど、水の音が聞こえてくるベンチに座って、ホッとしたいですね。池を作るのは体力勝負ですから、自分で池を作ることで、充実感をより感じることができると思います。
憧れの先輩から学ぶ“歳を重ねる美しさ”
―― 年齢を重ねていくことについて、黒谷さんの考えを教えてください。
黒谷:私の周りに、80代の素敵なお姉さま方がいらっしゃるんです。先日、香道をやってる方から素敵な香りを紹介していただいて、こういう世界があるんだと勉強になったんです。
自分の知らない世界を持っている方がたくさんいるんですよ。スタイルが良い方、オシャレな方、色々なところへ連れて行ってくださる方がいて、そういう方たちと接すると刺激になるんです。笑顔が素敵でおっとりしている方や活発に過ごされている方を見ると、品がある女性になりたいなと憧れます。お会いするとポジティブになれるんです。
20代の頃から50代の素敵なお姉さま方を見てきたので、年齢を重ねる間、憧れの方がずっと上にいてくれたんです。そういうことを経験したので、自分が教えてもらったように若い子たちが知らないことを教えてあげたいって思っています。
20代の子たちや、いろいろな年代の子たちと過ごしていると自分が刺激をもらえますし、流行っていることを聞くことで新しいものを吸収できる。そうすると、自分に飽きないし、「勉強しよう」とか、「努力しよう」と思えるんです。
自分自身が80代のお姉さま方に憧れているように、自分も若い子からそういうふうに見られたい、そんな女性になりたいと思います。
洋服のコーディネートをアドバイスしてくれるオシャレな方がいて、自分に合うものをわかっていらっしゃるんです。周りにいる色んな方の良いところをいただいて、自分が同じ年齢になったら、自分もあんなふうになれたらいいな、っていう夢というか憧れが常にあります。
それぞれの方から色々なことを教えていただけるので、そういう環境に自分がいることを幸せだと思って過ごしています。
取材を終えて
黒谷友香さんのお話から、自然に寄り添う暮らしが心身に豊かな影響をもたらしていることを強く感じました。千葉でのログハウス生活、ガーデニングや土いじり、季節の香りを楽しむ時間。どれも「日常を丁寧に味わう姿勢」が根底にあります。
また、絵を描くことで自分と向き合う時間を持ち、年齢を重ねることを前向きに捉える姿も印象的でした。周囲の素敵な先輩方から学びながら、自分も誰かの憧れになりたいと語る黒谷さん。黒谷さんの自然体で前向きな姿勢から、毎日を心地よく過ごすヒントを見つけてみませんか。
プロフィール
黒谷友香
12月11日生まれ、大阪府堺市出身。
モデルとして芸能界デビュー。その後、転身して女優の道へ。
1995年の映画「BOXER JOE」で女優デビュー。以降、映画・テレビドラマ・CMなど、多方面で活動中。
黒谷友香さんインスタグラム