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\食の処方箋/ 蒸し料理で冷え対策!胃腸の冷えに効果的な薬膳料理とは?(Vol.2)

手足が冷たい、気分が落ち込む、脂肪をしっかりため込んだ体のぜい肉を発見してため息をつく冬の寒さと冷え。皆様はどんな対策で改善していますか?
1月は「あたたかい暮らし」をテーマに薬膳料理のスペシャリスト 赤堀さんに、薬膳の知識を活かして簡単に作れる「おいしい冷え改善レシピ」を伺いました。

赤堀さんといえば、若いころから体が弱く冷えにずいぶん悩まされてきました。偶然出会った薬膳の効果に驚き、香港に渡って知識を習得。自身の経験をもとに、「不調を訴える人が、弱っている内臓と働きを改善するポイント」や「食べるといいもの」をズバリ教えてくださいます。それぞれに納得の理由や解説が添えられているので、日々の生活の参考にしてくださいね。

“体の冷え”は胃腸が弱っているサインかも!?

「なんだか、だるいな…しんどいな…」
これは胃腸が弱って気力や体力が落ちているときだそうで、冷えやすい人ほど「気の流れが下に向かって落ちている」ことがよくあります。
こうした下垂感を引き上げてくれるのが、東洋医学でいう「昇(しょう)」の力をもつ食材たち。胃下垂など内臓が下がり気味なときにも、この「昇」の働きはとても助けになります。
薬膳の世界では、そんなときこそ「鶏肉」がおすすめ!
鶏肉は体をしっかりと温め、気を補い、体の中心軸をしっかりと支えてくれる食材です。
さらに、胃腸の働きを助けて体を内側から温める「かぼちゃ」と組み合わせれば、消化に優しく、体の底上げには力強い一品に。
今号は、かぼちゃは蒸し、鶏肉はひき肉をそぼろあんかけにすることで一層体を温め、消化への負担も少なく整えました。素朴だけど、心も体もホッとするおいしさです。
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「かぼちゃの鶏そぼろあんかけ」レシピ

【材料】
・かぼちゃ 4分の1個
・めんつゆ(濃縮) 小さじ1
・鶏ももひき肉 80g

・酒 大さじ1
・醤油 小さじ1
・片栗粉 小さじ2
・水 200㏄
・醤油 小さじ2
・みりん 小さじ1~2
・おろし生姜 小さじ2分の1
・水溶き片栗粉 (小さじ1に水小さじ2)
・青ネギ 適量
【作り方】
1.かぼちゃはレンチンして種とワタを取り、大きめに切り分ける。
 蒸し器で柔らかくなるまで蒸す。

2.少し冷めたら1のかぼちゃの皮をむいて、皮の部分を少し取り分けておく。
 かぼちゃはつぶしてめんつゆを混ぜてさらにマッシュする。

3.2をラップで包んでかぼちゃの形に丸める。 
(水気が多くてべちゃっとする場合は、小鍋に移して火にかけると、水分が飛んでまとまりやすくなります)

4.鶏ひき肉に下味をつけて、フライパンに(油をひかず)そのまま乗せてから火をつける。
 菜箸を5~6本持ち、かき混ぜながら火を入れていく。
 水と調味料で味をつけ、生姜すりおろしを入れたら水溶き片栗粉でとろみをつける。

5.お皿に鶏そぼろあんを敷いたら、かぼちゃを乗せ、
 皮を軸に見立てて差し込み、青ねぎを散らす。
蒸したかぼちゃに鶏そぼろあんをかけるだけでもいいですが、茶巾に絞ると、かぼちゃの形になってとてもかわいい!皮を少し取っておいて、かぼちゃのヘタに見立てて刺します。
水気の多いかぼちゃだった場合は、蒸した後に少し火にかけ水気を飛ばすと、まとめやすくホクホクに。
そぼろは下味をつけた鶏ひき肉を、まだ冷たいフライパンに乗せて、かき混ぜながら火を入れていくと、しっとりした口当たりの良い鶏そぼろになります。

脂肪と胃腸の意外な関係性

体が冷えると脂肪が蓄えられやすくなり、その結果、太ももの裏やお尻に頑固なセルライトが出現。
マッサージをしてもなかなか取れにくいですね。
意外ですが、肉付きのいいところは胃腸が関連しているそうです。
東洋医学では、皮下脂肪や内臓脂肪など、〇〇脂肪と呼ばれるところは「痰湿(たんしつ)」という水のゴミがたまっているそうで、豆や雑穀類を積極的に摂ることで対外に排出されやすくなるそうです。
はとむぎ大豆とうもろこしコーン茶がおすすめ。日常生活に取り入れていくと、体調がよくなるだけでなく、すっきりボディも夢じゃないかもしれません。
赤堀さんの薬膳は、ほんの少しの工夫を毎日の食事に取り入れるだけで、体質改善に効果的です。
味はもちろん、見た目にも食欲をそそる遊び心のある簡単薬膳料理。
今晩のおかずに作ってみてはいかがですか?
vol.3では「手先足先の冷え対策」についてお届けします。
お楽しみに!

プロフィール

赤堀 真澄
幼い頃からの不調を薬膳で改善したことで、薬膳を自らの道に選ぶ。香港で学んだ本場の中医学を基に、実践しやすい食のセルフケアで体質改善のサポートを届ける。一般社団法人日本食医食美研究会の代表理事や国際薬膳学院の学院長、和学薬膳®協会の理事長も務め、大学などでも指導。2022年からは梅花女子大学でも教鞭を取り、若い世代に向けた薬膳知識の普及にも尽力する。国際中医師、和学薬膳®博士、唎酒師と、数々の資格も保持。

国際薬膳学院の学院長として、たくさんの方に薬膳を指導されている赤堀さん。
現在は、「学院での対面」と「自宅から参加できるオンライン」が選べる、ハイブリッド形式で授業を行っているそうです。「もっと薬膳について学びたい!」という方は、国際薬膳学院のホームページをチェックしてみては?
国際薬膳学院のホームページはこちら