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ガチのたき火を東京で。アウトドア超初心者が「焚火カフェ 山」に手ぶらで行ってきた(vol.1)

たき火が好きだ。パチパチと燃える火をただ眺めているだけで心が満たされる。
ところが私は、アウトドアが全く好きではない。力仕事はしたくないし、面倒くさいのも嫌。夜は屋根のあるところで暖かい布団に包まれて眠りたいし、寒いのも暑いのも汗をかくのも不便なのもダメ。虫なんてもってのほかだ。つまり、「たき火がしたい」「そうだ、キャンプへ行こう」とはならないのである。アウトドアの面倒なところや疲れるところはすっ飛ばして、“たき火だけ”をできないものか。なお、「重い荷物を持って、テントの設営をして、大変な思いをしたその先にようやくたき火を拝めるからいいんじゃないか」とのたまうアウトドア好きのあなた。おだまりなさい。私は1秒たりとも面倒なことをしたくないの。
調べてみたところ、東京の町田市に「たき火カフェ」というものがあるらしい。食べ物や飲み物をいただくついでにたき火ができてしまう。しかもこちらで持参するものは何もなし。火だってお店の人がつけてくれるから、アウトドアの知識はゼロでいい。最高だ。こういうのを求めていた!
これから向かう「焚火カフェ 山」は、小田急線のはるひ野駅か黒川駅が最寄り駅。最寄りといっても、駅から徒歩だと30分以上かかる。近くを通るバスもないため、タクシーを呼ぶ。そのタクシーも呼べばホイホイ来るわけではなく、状況によっては15分くらい待つことになるので注意。

駅からタクシーで10分ほど。その道のりは、思っていた以上に山だった。駅から少し行っただけで、結構しっかり山。タクシーの運転手さんも『この道で本当に合ってます?』と何度も聞いてきた。そんなこと聞かれても私にもわからない。合ってなきゃ困る。『うわぁ、すごい山道ですよ。ここ通れるのかな?行けるところまで行きますね』とまで言われてしまった。新宿から電車40分ほどで、駅前もそれなりに発展しているのに、少し車で入るだけで急に僻地のようになるのが驚く。ぐねぐねした山道を登り、無事「焚火カフェ 山」へ到着!
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後ろのほうに建築現場のような資材が見えているのは、実際にここのカフェの運営元が建設会社だかららしい。建築用の資材置き場のために山を借り、空いたスペースをカフェにしたのだという。
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各席でたき火ができるようになっており、土日は全部の席に火が灯ることもあるらしい。さぞ美しいのだろう。
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奥の「受付」と書いてある小さな建物で食べ物を注文。
まずは「山の焚火セット」(2000円)は外せない。約1時間分の薪に、焼きマシュマロ、ドリンク2杯がついてくる。
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さらに1200円追加すると、オプションで「ちょい焼きデラックスセット」というバーベキューのようなものも楽しめる。アスパラベーコン、角切りステーキ、肉手羽、角煮ちまきをたき火の炎で焼くのだ。ちなみに、たき火の途中で、「もう少し続けたい……」、と思った場合は、薪がすべて燃え尽きる前に500円払えば30分延長できる。

たき火スペースの後ろにはロッジのような建物があり、この中もなかなか趣があっていい感じだ。
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しばらく待っているとお店の人が火をつけに来てくれた。薪をひとつひとつ積み上げていく。ああ、ワクワクする。
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少しずつ火がつき……
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結構燃えてきた。
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薪がすべて燃え尽きる前に、新しい薪を入れるといいらしい。
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注文した食べ物は来るまでに時間がかかるため、しばらくはただただひたすら、たき火を眺めてボーッとしようと思う。
ちなみに、明るい時間のたき火と、暗い中でのたき火の両方を楽しみたかったため、あらかじめ時間を計算して来ていた。
この日の日没時間を検索すると、17:27。お店に着いたのは17:15頃だった。(本当は17時には着いているつもりが、駅からのタクシーがなかなか来なくて遅れてしまったのだ。日没の瞬間に間に合わせたい方はくれぐれも注意)
火をつけ始めたのが17:35頃で、徐々に日が落ちていき、18:00にはすっかり暗くなっていた。
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1本の薪が燃えて黒焦げになっていくのを見ながら、新しい薪をくべる。燃えろ燃えろ。
この日は2月中旬。本当に寒い。火の近くにある手や顔だけ暖かい。
私は「何もしていない時間」が苦手だ。すぐにスマホを見てしまうし、じっとしていたら退屈すぎてソワソワする。
だけど、たき火だけは唯一、目の前の火を眺めながら「何もしない」ができるかもしれない。何しろ、火が面白い。火がウニョウニョと予測できない動きをしながら少しずつ薪が焦げていく。パチパチパチという音も耳心地がいいし、火のもたらすモワンとした暖かさを全身で浴びるのもいい。
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これをキャンプなどの準備もせず、遠くまで行かず、電車とタクシーで来られる距離で手ぶらでたき火ができるなんて最高じゃないか。もちろん知識も不要。アウトドアのおいしいところだけを味わえるって素晴らしい。面倒だったり疲れたりするのは嫌。それでも「火を楽しむこと」それ自体は好き。そんな私が求めていたアウトドアがここにあったのだった。
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次回予告:記事Vol.2にて、たき火でバーベキューを堪能
焚火カフェ山
090-3060-6134
東京都町田市小野路町2720-53
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(朝井麻由美)