手先・足先のつらい冷え、手袋をしても手先がずっと冷たいままで体全体が冷えてしまう。冬のつらさの特徴です。ぽかぽかと温かい手でいられたらどんなにいいか・・・。
1月は「あたたかい暮らし」をテーマに薬膳料理のスペシャリスト、赤堀さんから体の不調の原因と対策そして薬膳の効能についてお話を伺いました。
手足の先が冷えるのは血液不足が原因!? 巡りをよくするあの食材が効果的
薬膳では、「手足の先が冷えるのは、血が足りていないサイン」と考えられています。
末端冷え症は、体の血液の総量が不足していることで起こりやすく、そもそも指先やつま先まで流れる血そのものが少なくなってしまうのです。
いくら温めても、血が流れなければ温かさは届きません。
だからこそ、まずは「血を作り、流す食材」をしっかりとることが大切。
おすすめは、「青背の魚(いわし・さば・あじなど)」。
血を補うだけでなく、血流を促し、手足の先までポカポカと温めてくれます。
青背の魚をカラッと揚げて、その消化を助け、体を内側から温める薬膳タレを添えました。
ちょっとした工夫で、胃腸にやさしく、冷えに強く。
おいしく食べながら、巡りのいい体を育てるレシピを紹介します。
薬膳たれで食べる 「さんまの香味野菜巻き揚げ」のレシピ
【材料】
・さんま 2尾
・みょうが 2個
・シソの葉 4枚
・ししとう 6個
・上新粉 適量
・塩、揚げ油 適量
「薬膳たれ(A)」
・醤油 大さじ1
・コチュジャン 小さじ1
・ケチャップ 小さじ1
・はちみつ 小さじ2
・麵つゆ(濃縮) 小さじ1
・水 大さじ1
・ごま油 小さじ1
・白すりごま 少々
【作り方】
1.さんまは3枚におろし(お店で開いたものを購入OK)、洗って水気をふいて塩を軽く振る。
2.(A)の薬膳たれの材料をよく混ぜておく。
3.みょうがは縦に半分に切り、シソの葉を巻いてからそれを芯にしてさんまで巻いて巻き終わりを楊枝で止める。
4.揚げ油を少量熱し、楊枝で穴をあけたしし唐を素揚げした後、上新粉をまぶした3をカラリと揚げる。
5.器に盛り付けて、薬膳たれをつけて召し上がれ!
さんまのない時期はイワシやアジでもOK。香味野菜の風味で魚臭さを消し、風味と香りの力でさらに血を動かします。みょうがの半割りが巻きにくい時は、千切りでも大丈夫です。
衣には小麦粉ではなく、上新粉を使用。上新粉はうるち米が原料で、消化によく油の吸収も控えめで、揚げ物でも重たくならずに楽しめます。
冷え知らずの食事を取り入れることで、寒さに負けない体づくりも期待できます。
このようなときにおすすめなのが、青背の魚 や ターメリック。
たとえば、アジの開きにカレー粉を混ぜた小麦粉をまぶし、オリーブオイルで焼くだけ。いつもの一品が、体を温める薬膳メニューに変わります。また、お米を炊くときに2合に対して小さじ4分の1のターメリック を加えると、鮮やかな黄色のご飯が炊き上がります。見た目にも美しく食欲をそそります。
このように赤堀さんの薬膳は、身近にあるものをほんの少しの工夫で手軽に取り入れられて、食を楽しむことができます。
体の不調には必ず理由があります。
身近なものを上手に取り入れて、おいしく健康的な毎日を始めてみませんか?
まだまだ本格的な寒さが続きます。
2月もあたたかくて簡単なレシピをご紹介します。
お楽しみに!
プロフィール
赤堀 真澄
幼い頃からの不調を薬膳で改善したことで、薬膳を自らの道に選ぶ。香港で学んだ本場の中医学を基に、実践しやすい食のセルフケアで体質改善のサポートを届ける。一般社団法人日本食医食美研究会の代表理事や国際薬膳学院の学院長、和学薬膳®協会の理事長も務め、大学などでも指導。2022年からは梅花女子大学でも教鞭を取り、若い世代に向けた薬膳知識の普及にも尽力する。国際中医師、和学薬膳®博士、唎酒師と、数々の資格も保持。
国際薬膳学院の学院長として、たくさんの方に薬膳を指導されている赤堀さん。
現在は、「学院での対面」と「自宅から参加できるオンライン」が選べる、ハイブリッド形式で授業を行っているそうです。「もっと薬膳について学びたい!」という方は、国際薬膳学院のホームページをチェックしてみては?
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