タレントとして活躍しながら、3人のお子さんを育てる藤本美貴さんに、心身ともにヘルシーで幸せな子育てについて伺う「藤本美貴のウェルネス子育て」。第6回目を迎えた今回は、『家事・育児における、夫との協力体制の築き方』についてお聞きしました。
2009年に夫の庄司智春さんと結婚された藤本さん。家事と育児、そして芸能活動という忙しい日々の裏には、庄司さんとの健やかなパートナーシップの支えがありました。お互い芸能界の第一線で活躍するおふたりが、どのように現在の協力体制を築いているのか、日々意識しているポイントについてもお話を伺いました。
藤本美貴:
1985年2月26日生まれ。ソロアイドルとしてデビュー後、モーニング娘。のメンバーとして活躍。2009年にお笑いコンビ品川庄司の庄司智春さんと結婚。3児の母として子育てをしながら、バラエティ番組の多数出演や自身のYouTube『ハロー!ミキティ / 藤本美貴』での自然体な姿が人気を集めている。2024年9月3日に『ミキティ語録 前しか見ない』(CCCメディアハウス)が発売。
家事の分担は、あえて決めない。夫を動かすコツは、一つずつお願いすること
旦那さんとの家事の役割分担は、明確には決めていません。それぞれ変化の多い仕事をしているので、朝のちょっとした時間や寝る前の時間に、翌日のスケジュール確認とそれぞれのやるべきことをすり合わせています。
とはいえ、家事全体のメインを担っているのは私。家族や家のことも私のほうが把握できているので、お互いの予定を聞いて家事を割り振るのも私が中心です。基本的には家のことは私一人で回せる状態にしておいて、もし旦那さんがいて助けてくれるならラッキー、くらいの気持ちでいるようにしています。
旦那さんに家事に協力してもらうコツは、あれこれいっぺんに頼みすぎないこと。働くママさんは特に、私の方が家事負担が多いのに!と思うかもしれないけれど、そこをグッと堪えて「私は買い物とお料理をするから、お風呂掃除だけお願いできるかな?」とお願いすると、意外にすんなり動いてくれます。「〜だけ」と伝えるのが結構大事なポイントかも。
家事や育児はやってみないとできるようにはならないので、一つひとつお願いして、旦那さんにもできることを徐々に増やしてもらうことが必要だと思います。
子どものライフステージの変化は、夫婦の協力体制も成長するタイミング
保育園や幼稚園に通い始めたり、小学校に入園したり。子どものライフステージが進むタイミングには、家族全体の生活にも変化が生まれます。今までのスケジュール感ではうまくいかなくなる場面も出てくるので、その度に衝突することもありました。
相手に期待しすぎてしまったり、忙しい日々の中でイライラしてしまうこともあるけれど、それを乗り越えるにはやはり諦めずに話し合うことだと思います。慣れるまでは大変だけれど、それでもどうにかして乗り越えて、生活の基盤を作っていくしかないのだから。子どもの成長とともに、夫婦での協力体制も少しずつアップデートして成長していく必要があるのかなと思ったりしますね。
「ありがとう」の素直な一言が、心地よい夫婦関係を支える
夫婦ともに心健やかな協力体制を築くのには、話し合いと同じくらいに感謝を伝えることが大切だと思います。気持ちのすれ違いがないように話し合いを重ねて、お互いしてくれたことには素直に感謝する。どっちの比率が重いかとか、そういったことは抜きにして、やってくれたことに対して純粋に「ありがとう」と伝えたらいいんです。
結局は、お互いに支え合ってなんとかやっていくしかない。いがみ合って生活を歪<いびつ>にするよりは、お互いに少しでも心地よい状態を作っていけるように努力が必要なのかなと思っています。大袈裟じゃなくても、一言「ありがとう」を添えるコミュニケーションを意識してみたら、お互いに寄り添って忙しい日々を乗り越えていけるんじゃないかな。
藤本美貴さん 新刊のご案内
タイトル:「ミキティ語録 前しか見ない」
CCCメディアハウス刊
定価:1500円+税 仕様:四六判・並製
頁数:232頁 ISBN:978-4-484-22116-8
2024年9月3日から好評発売中!
ヘア&メイク/太田年哉(maroonbrand) スタイリスト/JURIKA.A 取材・執筆/神田佳恵