――音月さんが考える、「最高のチル（リラックス）タイム」とはどんな時間か、教えてください。

普段はあまりお酒を飲まないのですが、最近友人にお勧めしてもらったナチュラルワインを少しだけたしなむようになりました。仕事の疲れをお風呂で癒して、お風呂上がりに１杯だけ飲んでぼーっとする時間が、最高に気持ちよくて好きなんです。

あとは最近カメラも始めたので、お休みの日に自然を感じながら写真を撮るのもリラックスにつながっていますね。やっぱり自然が大好きなので、きれいな空気を胸いっぱいに吸い込んで身体の中で循環させる時間はチルタイムだなって感じがします。

――お仕事もプライベートも、たくさんのことに挑戦している姿がとても素敵です！

結構、いろんなことに興味を抱くタイプなのかもしれません。仕事の疲れを取るためにマッサージを受けることもありますが、最近は自分がする側になりたいと思うようになって、タイ式のマッサージの資格取得に向けて勉強中です。自分の身体を自分で整えられるようにもなりますし、舞台の稽古場などで、共演者の方にもマッサージができるようになれたらいいなと思って。

興味が湧いたら、挑戦せずにはいられない性格なのかも。若い頃は、お休みの日も分刻みで予定を入れていないとソワソワするくらいアクティブでした（笑）。でも年齢を重ねるにつれて、家で過ごすゆったりとした時間の楽しみがわかるようになってきました。心の余白ができたというか、いい意味で周囲を落ち着いて見渡せるようになった気がします。
季節の野菜を味わうことは、自分への思いやり。内面まで美しく歳を重ねたい

――音月さんのInstagramには、季節の草花や旬の野菜の味わいを楽しむ様子がよく投稿されています。音月さんにとって、季節を楽しむことは何か特別な意味があるのでしょうか？

まさにそうで、特に旬の野菜は積極的に食べるようにしています。その野菜が一番栄養満点で美味しく感じられるし、きっと野菜たちも一番いいタイミングで食べてほしいはずだから。

季節の変わり目は急激に気温が変化しますし、空調に体がうまく適応できず、体調を崩しがちになります。そんな時期になるべくフラットでいられるように、オーガニックで栄養たっぷりな食材を意識して食べるようにします。自分の体内でどんなふうに取り入れられているのか、目には見えなくても、身体への思いやりができるとすごく気持ちがいいです。人が見ていないところで、実際口に出して「気持ちがいいね」って、自分自身に語りかけることもありますよ（笑）。

そうして自分が肌で感じていることは、SNSを通してたくさんの方にも共有するようにしています。発信することで自分にもう一度言い聞かせたり、モチベーションをあげるきっかけにもなっているんです。

――最後に、もし100歳まで生きるとしたら、どんな暮らしをしたいですか？

100歳になってもこの仕事ができていたらなぁ……！とも思いつつ（笑）。旅行が好きなので、たくさん海外旅行に行きたいですね。それに、100歳になってもケラケラと元気に笑っていたいです。美味しいものを食べて、おしゃれも楽しんで、日常で小さな楽しいことを見つけながら笑顔を浮かべていたい。外見だけでなく、内面でも美しく歳を重ねて、「こんなふうに歳を重ねていきたいな」と思っていただける女性になりたいです。そのためにも、引き続き健康には気遣って過ごしていきたいですね。

取材・文　神田佳恵