タレントとして活躍しながら3人のお子さんを育てる藤本美貴さんに、心身ともにヘルシーで幸せな子育てについて伺う「藤本美貴のウェルネス子育てライフ」。第11回は、『家族の思い出の残し方』という、いつもとは少し異なるテーマでお話を聞きました。
大切な我が子との時間をいつでも思い出せるようにしておきたい……。生まれたばかりのお子さんの姿や特別なイベント、日常の何気ない一コマまで収めた写真や動画に撮り溜めて、いつしか大量の写真や動画でスマートフォンがいっぱいに。そんな経験をされている方も多いのではないでしょうか?おもちゃや洋服など、「思い出」と考えるとなかなか手放せないと悩む方も少なくないはず。
家族で楽しく思い出を振り返るために、今から進めておきたい整理整頓術を、藤本美貴さんにお聞きしました。
藤本美貴:
1985年2月26日生まれ。ソロアイドルとしてデビュー。2009年にお笑いコンビ品川庄司の庄司智春さんと結婚。3児の母として子育てをしながら、バラエティ番組への多数出演や自身のYouTube『ハロー!ミキティ / 藤本美貴』での自然体な姿が人気を集めている。2024年9月3日に『ミキティ語録 前しか見ない』(CCCメディアハウス)が発売。
子どもの意見はあえて聞かない。捨ててほしくないものは、日頃から整理が基本
基本的に、私はなんでも気軽に処分できちゃうタイプなんです。使わなくなったおもちゃも、日頃から捨てたり友人家族にあげたりしていますし。写真や動画、工作の作品も同じで、すべてを残しておきたいとは思わないんですよね。
もちろん、何も残していないというわけではないです。上手くできた絵や作品、本人の思い入れが特に強そうなものは取っておきます。工作の作品も、飾っておいてしばらくしたら新しいものに入れ替えたりしています。
処分しようと思ったら、子どもの意見はあえて聞かないです。聞けばほとんどの場合「捨てちゃダメ!」っていうでしょうし(笑)。子どもって、くしゃくしゃになった折り紙ですら「捨てないで!」って言うじゃないですか。でもその割に、家の中でポイッと放置していたりする。だから「きちんと自分で取っておいたり、お部屋にしまっておかなきゃ、ママ捨てちゃうからね」って宣言しておいて、それでも片付けていなければ処分します。
よっぽど思い入れがない限り、捨てても怒られることはないんですよね。「取っておいてほしいなら、それなりの対策を取ってね」って。子どもたちには、普段からそう伝えています(笑)。
写真は数枚あれば十分。紙や形に残すのも、思い出を振り返るきっかけに
今って、写真も動画もものすごい量を撮りますよね。同じシーンでも20〜30枚平気で撮るから、あっという間にスマホも容量がいっぱいになる。旦那さん(庄司智春)は多くを取っておきたいタイプですが、私は何枚か厳選したものだけで十分なんです。
せっかく撮った写真でも、あまりに大量だと探すのも面倒になって、むしろ見返さなくなってしまうじゃないですか。数枚の写真ならスマホでさくさくスワイプできるから、むしろ少ないほうが振り返りやすいと思うんです。
あえて紙の写真やアルバムに印刷して取っておくこともあります。長男の小学校の卒業式では、旦那さんが1〜6年生までの写真を1冊のアルバムにしてまとめてくれて。それぞれの祖父母宅にも印刷してプレゼントしましたね。
旦那さんとは、すべてをデータで残しておくよりも、大切な節目に紙で残しておくほうが見返す機会も増えるよねってよく話しているんです。誕生日には今までの動画を編集してちょっとした映像を作ってみたら子どもたちも喜んでくれるし、デジタルが当たり前な今の時代だからこそ、「形に残す」ことの重みを感じます。
取捨選択のコツは、「子どもが大人になったときに見せたいものか」
思い出の取捨選択の考え方として、「子どもが大人になったときに見せたいものか」という観点は役に立つかもしれません。運動会であれば、同じ種目・同じカットだったら1枚ベストショットを残しておけば、思い出を辿るのに十分じゃないですか。多すぎると結局見ないだろうし、いつまでも見ないものはきっといつか削除するのだから、早めに整理しておいたほうがいいですよね。
「思い出ごとに残す枚数を決める」のもアリかなと思います。すべてゼロにするのは難しいですが、何枚か残しておくことができれば罪悪感もないはず。今から少しずつ整理しておけば、将来家族で思い出を振り返る機会も増えるんじゃないかなと思います。
藤本美貴さん 新刊のご案内
タイトル:「ミキティ語録 前しか見ない」
CCCメディアハウス刊
定価:1500円+税 仕様:四六判・並製
頁数:232頁 ISBN:978-4-484-22116-8
2024年9月3日から好評発売中!
ヘア&メイク/太田年哉(maroonbrand) スタイリスト/JURIKA.A 取材・執筆/神田佳恵