ウェルチル

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【わたしのウェルチル】第7回:八嶋智人さん

「わたしのウェルチル」では、素敵な人生を送る方々に、ご自身のウェルビーイング&チルな時間をお聞きします。今回は舞台やドラマ、バラエティ番組で大活躍の俳優・八嶋智人さんにお話を伺いました。

家族と過ごす時間が一番の幸せ

——日々の生活で幸せな時間はいつですか?

家族と過ごす時間です。僕も妻も忙しく、息子も高校野球部のキャプテンをしているので帰りが遅くて、家族全員がリビングに集まれる時間がとても貴重なんです。自分の部屋はあるけど、なんとなくリビングに集まってテレビ見たりコーヒーを飲んだり、勉強したりと、それぞれ自由に過ごしながらも、家族の存在を感じられる。家族で過ごす時間があるからこそ、外での仕事も楽しめています。

八嶋さんのウェルチルフード

ラーメンが好きで、自分でお店を調べて食べ歩いています。お気に入りの店を見つけたら、息子を連れて行くこともありますね。うなぎも好きで、ここ一番のときにはよく食べに行きます。
ただ、演劇で外に出ている日が続くと、家で食べるシンプルな料理がものすごくおいしく感じますね。先日も10日ぶりに家でごはんを食べたんですけど、生姜を甘酢で漬けたものとか、新鮮な野菜を茹でただけのシンプルなごはんとか、めちゃくちゃおいしくて。体が欲していたんでしょうね。

——体や心の健康を保つために行っている習慣を教えていただけますか。

妻に勧められて酵素玄米を食べています。玄米に豆を加えて炊いて、炊飯器で寝かせて発酵させるんです。食べ続けていると体調が良くなった気がします。便通も改善されましたね。

「こういう仕事がしたくて、今やってるじゃん」

——ストレスをためないためにどのようなことをしていますか?

仕事ではストレスを感じることがありません。やりたかった仕事をしているので。悩んだときは、初期衝動がなんだったのか考えるようにしています。こういう仕事がしたくて、今やってるじゃん、みたいな。一人ではできない仕事だし、いろんな人のサポートもあるので、ストレスはないです。

僕の好きな甲本ヒロトさんがある番組でね、「若い頃にバンドが組みたくて、その夢が叶ったからもうずっと夢が叶ってる」ってお話をされていたんですね。バンドを組んでお金儲けしたいとか、売れっ子になりたいとか、そんなことはどうでもよくて、ロックに魅了されてバンドを組みたかった。それでバンドを組んだから、もう100点なんですよ。そういう最初の初期衝動がなんだったのかって立ち返ったり、今との誤差は何なのか考えてみたりすると、ストレスをためないようにできるんじゃないかなと思います。

八嶋さんのお気に入りスポット

劇場が一番好きですね。下北沢のザ・スズナリとか。何十年もいろんな俳優、作品を作る人たちがそこで悪戦苦闘したんだろうなって、情熱が詰まっている気がします。

初めて行く劇場は早めに行って、客席からどう見えるのかチェックして劇場に染み付いているお客さんの思いみたいなものを感じるのが好きです。

——100歳まで生きるとして、どんな暮らしをしたいですか?

健康寿命という言葉がありますけど、自分のことは自分でできるように健康で暮らしたいですね。去年の舞台で大きな着ぐるみを着たとき、手伝ってもらわないと動けなかったんです。それで、なんだか申し訳ない気持ちになってしまって、体が動かないってしんどいことだなと痛感しました。100歳まで生きるにしても、やはり元気で笑っていられるようにしたいです。

舞台「鶴人」への想い

—舞台『鶴人』での、八嶋さんの役どころを教えて頂けますでしょうか?

詳しい内容はまだお伝えできませんが、今回は奈良時代の歴史上の人物、長屋王に焦点を当てた舞台です。奈良では長屋王の邸宅跡が発掘され、その場所にデパートが建ったものの閉店してしまったというエピソードがあり、「長屋王の呪い」とも言われているんです。

劇団カムカムミニキーナの作品は、史実の裏側や神話を現代的にアレンジした作品が多いです。
現代は、スマホのような便利なものが増えた一方で、その便利さが時には窮屈に感じられることもありますよね。いつでも友達と連絡が取れる反面、すぐに返事が来ないと不安になったり、余計な感情が生まれたりすることもあります。

昔なら、友達に会いたければ家に電話して、いなければそれで諦めるしかなかった。そういった昔との違いを知ると、大きな時間の流れの中で物事を捉えられるようになるんじゃないかな。歴史を知ることで、物事を客観的に見られるようになり、心に余裕が生まれれば、より楽しく生きていけるのではないでしょうか。

演劇には、そうした広い視点で物事を捉える力があると感じています。だからこそ、僕にとって演じることはライフワークであり、これからもその感覚を大切にしながら続けていきたいと思っています。
カムカムミニキーナvol.74 『鶴人(つるじん)』
▼公演日程
〇東京公演  2024年12月5日(木)~12月15日(日) @座・高円寺1
〇大阪公演  2024年12月21日(土)~12月22日(日) @近鉄アート館

▼出演者 (※五十音順)
赤名 萌   秋山 遊楽   荒谷 清水   えびね ひさよ   久保田 武人   曽田 昇吾   
髙木 友葉   千代田 信一   夏目 れみ   蜂谷 眞未   茂手木 桜子

(※以下、劇団員)
梶野 春菜   亀岡 孝洋   スガ・オロペサ・チヅル   田原 靖子   長谷部 洋子   
福久 聡吾   藤田 記子   松村 武   八嶋 智人   柳瀬 めいみ   山崎 樹範

▼お問合せ
カムカムミニキーナ
090-6328-1076 
ccm@3297.jp

詳細は公式HPをご確認ください!